ネット上で、映画のDVDソフトなどを検索すると、必ず
ほしいものが出てくる。
始めは、単にどんなものが発売されているかという興
味なのだが、途中からそれが何を買うかというシミュレー
ションに変わるから、困ったものである。
今回はHMV上での探索であったが、ここは、複数買うと
割引という戦略をとっているから、シミュレーション上
も当然複数枚ということになる。
それにしても、まだまだ高い。
DVDプレイヤーも無く、パソコン上で見ている身からす
ると、ソフトとプレイヤーが同じような値段というこ
とが納得できない。
尤も、再生のみの聞いたことが無いようなメーカーのプ
レイヤーと比較しての話だが。
いずれ、値段も下がるだろうし、今買わなくてはなら
ない理由も無いのだが。
今回引っかかったというか、興味を持ったDVDは、まず、
このところの常連ジャ.ジャンクーの「世界」。
これは、発売されているDVDの最後の一枚。
基本的に、興味のある監督の作品は、一通り見たくなる
し見たい。
なんと言っても、映画は監督だから。
そして他は何が良いかと見てみると、同じ画面上にロベー
ル.ブレッソンの「ラルジャン」があった。
あまりにストライクな。
これじゃあ、アマゾンのお勧めページと同じだ。
ピンポイント攻撃。
「ラルジャン」は、ビデオで録画したものを持っているが、
画質が悪くどうしたものかと思っていた。
しかも、ブレッソンの中でも好きなもの上位。
食指がずずっと伸びる。
暫し思案橋に佇む。
改めて、ブレッソンで、他に何かあるかと探索してみ
ると、今度は、三枚組みのセットがみつかった。
内容は「ジャンヌダルク、裁判」と、他未見の二枚の
組み合わせだ。
となると、こちらの方が見てないものがある分価値が
ある。
いや、必ずしもそうでもないか。
DVDのコレクションをするならば、端から集めるとい
うことになるだろうが、目的はそういうことではない。
こちらが求めるのは、飽くまでも見るための耐久性だ。
つまり、何度見ても劣化しないということが大事なの
だ(内容にも当てはまる)。
いつでも見られる、これがポイント。
よく「ネタバレ」といって、筋をばらされると面白さ
半減という映画があるが(多くがそう)、そういう映
画は元々その程度の映画で、個人的には興味は無い。
個人的に思ういい映画の条件というのは、見るごとに
新しい発見がある、ということなのだ。
そういう条件は、結局監督のセンスの中に見出すもの
なので、先述の「映画は監督」ということがほとんど
全てということになる。
で、ブレッソンはどうなったかというと、未だシミュレ
ーションのまま浮上せず、である。
その前に、プレイヤーをどうにかしろということかも
しれない。