ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ロダン

2008年01月21日 | 芸術


今年初めての映画少年Yの訪問。

「ロダン見てきましたよ」(Y)
「えっ、どこで?」(私)
「松本で」(Y)
「そんなのやってるの?」(私)
「国立西洋美術館所蔵の特別展です」(Y)
「ほう」(私)
「やはりロダンは最高です」(Y)
「ほう」(私)
「あの線はたまりません」(Y)
「ほう」(私)
「もともと好きなんですよ」(Y)
「ほう、それは知らなかった」(私)
「西洋美術館にも行きますし、特に地獄の門なんか最
高です」(Y)
「ああ、衣笠貞之助の」(私)
「それは映画<地獄門>」(Y)
「はいはいダンテどすね」(私)
「その神曲をモチーフにしたやつですよ」(Y)
「その地獄の門だけど、ダンテがその着想を得たのが
何を見たときというのは知ってる?」(私)
「何ですか」(Y)
「レ.ボー.ド.プロヴァンスの風景を見たときなん
だねこれが、あの石灰岩の荒涼とした風景が刺激した
んだねダンテを」(私)
「良く知ってますね」(Y)
「と、ガイドブックに出てた」(私)

「ところで、ロダンは見たことあります?」(Y)
「ああ、あるよ」(私)
「どこでです?」(Y)
「ロダン美術館で」(私)
「えっ、フランスの?」(Y)
「そう」(私)
35パーセントほどの自慢が入っている。

「どこにあるんですか?」(Y)
「説明したって分からないでしょ」(私)
本当は、詳しい場所は忘れた。
「兎に角、パリにあるよ」(私)
「確か、ロダン自身の邸宅を美術館にしてるんですよ
ね」(Y)
「確かに、コンパクトな美術館で、見るにはちょうど
良い感じの所だった、ような」(私)
「いいなあ」(Y)
「行けば良いんだよ」(私)

実際のところ、作品の印象より、近くのカフェで昼食
に食べたオムレツの方が強く印象に残っている。
どうも、彫刻に関しては今ひとつ心もとない。
ぐぐっと来たという体験がまだ無いような気がする。
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