ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

マイルストーン

2008年01月04日 | 音楽


世の中で貸すと帰ってこないものの代表と言えば、本、
レコード、今ならCDと言ったところだろう。
もう一つ忘れていた。
ビデオもそうだ。
これらは、貸した方は覚えているが、借りた方が大体
忘れているといった状態になる。
貸した方は貸した方で、ビデオの一つや二つ、或いはCD
の一つや二つ請求するのもなんだかみみっちいような
気がしてなかなか請求できない。
関係からすると、何故か貸した方が立場が弱くなると
言う不思議。
これも一つの不条理というやつか。

そんなことを言っているが、こちらもビデオの借りっ
ぱなしのものがある。
まあ一応理由としては、まだ見てないからというもの
があるが、借りてから一年以上経っているのにその理
由もないであろう。
気持ち的には、「まあいいか」だからこんなことになっ
ている。
因みに、その一部をこの正月に見た。
それは、森一生監督、三船十郎主演「荒木又右衛門、
決闘鍵屋の辻」1952年と増村保造監督、宇津井健
主演「黒の報告書」1963年という、年季の入った
コレクターならではの作品だ。
どちらもなかなか見ごたえがある。

話を戻して、向こうも、膨大なコレクションの一部だ
から忘れてるんじゃなかろうか、という気持ちという
か希望的観測があることは、事実である。
しかし、これはこちらの勝手な理屈であるし、コレクター
の心理を分かってない。
コレクターだからこそ、膨大な数のビデオ全てを把握
していると見るべきなのだ。
だから、絶対に忘れていないと思う。
今年はなんとか返したいものである(また他人事のよ
うな)。

で「マイルストーン」だが、マイルス.デイヴィスの
アルバムタイトルで、実は、そのCDを貸していたの
だ。
貸してから半年以上経つか。
それでこの前、本人に会ったとき、はっきりと「聴き
たいから返して」と言ったのだ。
それで言われた本人も「ああそうだった」ということ
になり早速持ってきたのだった。
結局、この手のものは、本当に返してほしいのだった
らきっかけを与えないと駄目なのだ(借りてるくせに
ここは強気に)。
ということで久しぶりに「マイルストーン」を聴いて
いる。
「Get up with it」も良いけど、たまには「Milestone」
も良い。
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