ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

ピザ談義

2009年01月25日 | 食べ物


ゲロゲロ少年Yが、ストローブ=ユイレの「和解せず」
と、ムルナウの「サンライズ」のDVDを持ってきた。
「紀伊国屋」のセールで買ったもので、私に貸すため
に持ってきてくれたのだ。
こちらには、スノッブなM氏から返ってきた「キッスで
殺せ」があったので、早速それをYに貸した。
以前観たそうだがまた観たいということであったので。
最近、DVDの貸し借りが大流行である。
この二人に関しては無くなることはないので、安心し
て貸すことが出来る。

とここでYが、全然関係ないことを言い出した。
「今年はピザの年にしようと思ってます」(Y)
「なんだ、唐突に」(私)
「いや、今年はちょっとピザを本格的に食べようと思っ
てるんです」(Y)
「別に改めてピザの時代でもないだろう?」(私)
「良いんです、個人的な問題なんで、兎に角一年一年
テーマを決めるのが僕のやり方なんで」(Y)
「なんだかどうでも良いテーマという気がするが、ま
あ好きにすれば」(私)
「ところで、この辺でお薦めのピザはどこですか?」(Y)
「お薦めって、フォルマッジョがなくなったから特
別思いつかないし、大体改めていろんなピザを食べよ
うなんて思ってもないし、どう考えても今の時代に
あまりにお気楽なテーマじゃないの」(私)
「こういう時代だからこそ、お気楽が必要なんです」(Y)

「じゃあ、ピザの話をすすめるか、その前にどういう
タイプが好きなんだ?個人的には絶対ナポリタイプだ
けど」(私)
「僕は、結構クリスピータイプが好きなんです」(Y)
「えっ、本当か?あれって唯ぱりぱりした感触だけだ
ろう、粉の旨味を味わうものじゃないだろう」(私)
「そうですかあ?」(Y)
「ピザをパスタの位置付けで考えた場合、粉物として
の旨味が重要になるわけだから、誰が考えたって唯ぱ
りぱりの生地よりはもっちりのナポリだろう、但し本
物のね、デリバリーのは駄目だよ」(私)
「単に好みの問題じゃないですか?」(Y)
「好み以前に味の深みの問題だよ」(私)
「そうですかあ?」(Y)
と、あくまでも不満そうなYである。

「クリスピータイプは、女子供の味だよ」(私)
「そこまで言いますか」(Y)
「確かに極端だけど」(私)
「クリスピータイプだって、粉そのものを厳選すれば
更に美味しくなるはずです」(Y)
「理論的にはそうなるかもしれないけど、粉の味より
ぱりぱり感優先というある種の限界があるんじゃない
の」(私)
「でも、分からないじゃないですか」(Y)
「まあ、ここでいろいろ言ってても始まらないんで、自
分でそのクリスピータイプを食べて分類相対化して、そ
れから改めて言ってちょうだいよ」(私)
「分かりました」(Y)

兎に角、ちょっと想像部分が多すぎるのがYなので、実
践そして実証という手順を踏んでもらわないと話が進ま
ない。
その上で好みの問題となったら納得である。
それにしても、しょうもない話で白熱してしまったもの
である。

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