ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

南アフリカ

2009年01月26日 | Weblog


NHKスペシャルで南アフリカを取り上げていた。
嘗ては白人による差別だったのが、今は黒人による黒
へ人の差別が問題になっているのは以前より知ってい
たが、番組はその辺の事情がよく分かる内容となって
いた。
貧困層の拡大というのはどこでも問題であるが、アフ
リカの場合はレベルが違う。
スラムが至る所にある風景は当たり前だし、そこから
這い上がる道が閉ざされている絶望的な状況も今や普
通だ。

南アフリカの場合、資源は豊富で、しかも白人が社会
基盤を作ってきたので他と比べるとポテンシャルの高
い国と言える。
アパルトヘイトが無くなり、白人の代わりに、一部の
出来る黒人がのし上って来るのも当然と言えば当然だ。
そして、成功した彼らはその身分を享受し贅沢に走る。
これも当然というか普通に見られる展開だ。
ハリウッドなどその良いモデルだろう。
そうなると、一部の成功者以外の多くの貧困層は彼ら
に対して嫉妬する。
その嫉妬はいつしか不満怒りに変わる。
嘗ては、それらの負の感情はアパルトヘイトという制
度が回収していたが、今は同じ黒人に向かう。
ここが多分、今までとは違う厄介なところだろう。
同じ嫉妬でも今回のものは、近親憎悪的要素が加わり
、より強力になるのではないかと思うからだ。

そして、追い討ちをかける金融危機。
貧しい人はが更に増える。
唯でさえ悪い治安が更に悪化。
臨界点を越えるのは時間の問題だ、とどうしても思え
てしまう。
WCが果たしてそれらの問題を解決する起爆剤になり
得るのか。
予想としては、開催できない確立50パーセント。
五分五分ではないだろうか。
代替地としてオーストラリア。
となると、開催地枠でオーストラリアは出場。
となるとますます日本は有利。
なんてことも想像するが、本当はそんな状況で有利に
なっても日本にとっては良いことではないと思ってい
る。
それより、南アフリカの今後の展開がどうなるかに関
してはWCに関係なく気になるところ。
それと最後に、番組のナレーションが宮迫博之だった
のにはびっくりだ。
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