連休中の蓼科は、例年通り人は多かった。ヴィーナスライン沿いの人気御三家、産地直送(ちょっと怪しい)を謳ってる「蓼科自由農園」蕎麦屋の「みつ蔵」イングリッシュガーデン(結構しょぼい)の「バラクラ」全て大盛況だった。そして、蓼科湖に近い桜の名所「聖光寺」も大賑わい。ただし未だ一分咲きという状態。車から見た限り殆ど蕾で、花見と言うより蕾見だ。気分でないだろうねと思いながら通り過ぎ、いつもの場所に車を止め(ここはいつものように静か)定点観測地を歩く。やはり、季節は遅れている。ウスバサイシンの葉も全く見えない。飛んでる蝶も殆ど越冬した蝶で、普段の年の一ヶ月前くらいの感じがする。
越冬して、大分くたびれた「テングチョウ」
他見かけたのは、「キベリタテハ」「キタテハ」「コツバメ」で、肝心の「ヒメギフ」はまだ発生してなさそうだ。早々に諦め次の定点に移動する。山の中のトンボ池だ。だがここは更に何もいない。トンボには相当早すぎた。
ここもさっさと諦め次の定点に。トンボに手を伸ばしたおかげで、最近は定点が矢鱈と多い。しかも、広範囲なので回るのが大変だ。今度の場所は霧が峰の方角。最初からここだと家からも近いが、蓼科方面に行ってからだから小一時間かかる。こんな山の中の細流を覗く。
例年だと、「マメゲンゴロウ」や「ヒメゲンゴロウ」がいっぱいいるが今回は殆ど見られない。動くものはカゲロウの幼虫かトビケラの幼虫ぐらいだ。ただ、このトビケラの幼虫(種類は判らない)、その家の造りがあまりにミッドセンチュリーで良いセンスだった。写真だと色が今一つだが、実物はモザイク模様もくっきり。大きさは5センチほど。この中に幼虫が隠れていて、川の底を移動するときには顔を出す。そして家を引きずるようにして這う。ちょうどヤドカリのように。一番の違いは、この家は自作というところ。撮影のため水から出てもらいました。
その他は、越冬した蝶が見られただけ。まずは「エルタテハ」。ここで見るのは初めてだ。風雪に耐えるとどうしてもボロボロになりがちだ。
そして「ルリタテハ」。これはそれほどボロボロでもない。
長くなったので、つづく。