昨日夜、バレーの練習などしたらもう体が。バレーといってもトーシューズの方ではない(言わずもがな)。最近は球技全般、やっても年に一回だが、流石に年に一回だと体がついて行かない。動くのは頭だけで、足は一歩も出ない。まあ、しゃーないですな。
ゲロゲロ少年Yから借りているDVDの一つ、「渇き」をやっと見た。1957年のインド映画で監督はグル.ダットという。当然聞いたこともないし、何故Yがこの映画を知ったのかも不明。謎の映画だったが、パッケージによると、2005年タイム誌による映画史上の名作100選に選ばれたものだった。1988年日本公開時は熱狂的な信者を生んだとある。そんな事実があったのか。
で、見ての感想だが、これがまた何だか日本の古い歌謡メロドラマのようで、一体これのどこが名作なのかと思ってしまった。笑えたのは、大泉晃に似たインド人が(勿論全員インド人だが)、如何にも大泉晃がやりそうな役を、同じような演技(ちょっと誇張した)でやってるところだった。しかしここで、今、大泉晃と言ってぴんと来る人はどれほどいるのだろうかと考えてしまった。大泉洋なら知ってるが、が今の世界だろう。
笑いも入れ、歌もいれ(今回は朗吟の世界)、お涙頂戴の通俗的な展開というのは、インド映画の定型であるが、やはりそういうのはちょっと付いていけない。完全に馬鹿馬鹿しい「踊るマハラジャ」くらいになると、何とか見られるが、変に真面目な内容はきついものがある。それとこれもインド映画の特徴だが、主役の男性が大体似たような顔の、ちょっとふっくらしている人間で、個人的には全く魅力的に見えないのだ。それにしてもYであるが、まさかこの主人公である詩人に、自分を投影して一緒に陶酔しちゃったのではないだろうな。金のためでなく、ひたすら良い詩を追い求める主人公の姿に。