ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

たぶん溶融

2011年05月16日 | Weblog

 

福島原発は、結局炉心溶融であったが、この前松本の酒屋に寄ったときちょうどその話があり、例によって酒屋の主人が、東電はどうしようもないやら政府も話しにならないと、いつもの如くの展開になったときに、福島はメルトダウンらしいですねと言った(公式発表の前)。それを聞いたとき、私はそういうことでしょうと返事をしたが、その時は、一部であろうがそういう現象はメルトダウンというのだろうと思ってたからそう言ったのだ。しかし現実はもっと見事に溶けていた。

最初の時点で、東電はある程度予想はしていたと思うが、実際確認できなかったので正式に発表ができないのはある意味仕方ない。それに、こういう時はなるべく軽微にという願望があるので、自然とそっちよりの話になる。これは交通事故のときの加害者と被害者の関係と同じだ。加害者は実際の半分、被害者は実際の倍を言い立てる。原発の場合、被害者代表としてマスコミであった。

政府がよく、パニックにならないようにといった言い方をするが、今のマスコミを見ているとそう思っても仕方ないと思う。現場でなくて周囲で、水がどうのでパニックになってたのだから、いきなりメルトダウンかもしれないなどと言ったらマスコミは大騒ぎで、それこそ収拾がつかなかったことだろう。今回の事故の対応は、ひょっとしたら世界のモデルケースになるかもしれない(それはないか)。世界からは、速やかな情報公開をせよと言われているが、大体何処の政府もそうせっつかれるし、またそういう圧力がないと隠蔽の方向に向かってしまうというのが、この手の重大事故に対するメカニズムだろう。

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