ピカビア通信

アート、食べ物、音楽、映画、写真などについての雑記。

犬肉

2007年07月13日 | Weblog


韓国で、オリンピックの時問題になった「犬肉料理」が、
ふたたび問題になっている、らしい。
反対運動は潜在的にあると思う。
ペットとしての位置付けが、多分食材としての位置付け
より上だろうから。
しかし、韓国の食文化の中では「食材」として今まで
生き残ってきたのは確かで、精力的料理として根強い
人気がある、らしい。
日本で言えばすっぽん料理か。
今回反対の理由に「先進国になれない」というのがあっ
たが、西欧諸国からすれば何をしようがアジアは先進
国ではないから、それは心配しなくても大丈夫。
それに、そもそも文化に優劣は無いのだ。
と言いたいところだが、実際は上下があるのが現実。
間違いなく韓国は、「未開の地野蛮な国」と見られる
であろう、彼らから。

では、食材とペットの違いは何か、それは人間から見
て可愛いか可愛くないかの違いに過ぎない。
そう思う人が多ければ、「食材性」が減るということ
なのだ。
取り敢えずペットということになれば、食材の対象か
ら除外されるのが普通だ。
食材であるかどうかに関しては、人間から見て知能が
高いかというのもある。
イルカがこれに当たる。
例外もあるが、猿がその対象でないのもそういうこと
だろう。
鯨に関しては、最大の哺乳類としての尊敬の眼差しが
向けられる特別待遇的存在(ちょっと神に近付いた存
在として)なので、対象にはならない、かも。
絶滅に瀕しているから取るべきではないというのは、
科学的な検証できっちりやり、結果に応じて従うと言
うのは当然のこと。
これは、食材云々とは次元が違う。
いずれにしろ、独自の食文化というのは、相対的にい
ろいろ解釈されるが(主に文明論的に)、多くは余計
なお世話的なものだ。
しかし、そんな色んな視線、文化に接していく内に変
化するのがまたその食文化。
だから、本来絶対的なものではないので、糾弾された
時に今ひとつ説得力に欠けるのである。
どちらにしろ犬は食べたくは無い、これだけははっき
りしている。

それよりもっと面白い話。
中国で「ダンボール入り肉まん」を売っていたという
ニュースには笑ってしまった。
本当、なんでもありの世界だ。
ダンボールと肉の割合が6:4。
この割合が美味しいらしい。
ダンボールは苛性ソーダで色を変えるのか食感を変え
るだかして、それにしても良く考えたものだ。
それがまた結構美味しいと評判だったというから、大
したものだというかモラルハザードもここまで来ると
救いようがないというか、中国の暴走振りには適わな
い。
偽装牛肉の方が「食材」といわれるものを使った分だ
けましか、という話でもなく、「どうせ判らないよ」
という発想は世界共通の「悪魔の囁き」ということだ。
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ヤンヤン夏の思い出

2007年07月12日 | 映画


結局、エドワード.ヤン追悼ということで、遺作となっ
た「ヤンヤン夏の思い出」をもう一度見ることにした。
映画は、ヤンヤンの名前がタイトルについているが、
彼が主人公というわけではなく、姉、母、父親の家族
の物語だ。
しかし、今回二度目なのだが、見事に覚えてないもの
だ。
イッセー尾形が出でいることなど完全に忘れていた。
結構重要な役どころにも拘らず。
見てるうちに、そういえば日本が出てきたわ、と思い
出す始末だった。
どうも、ホウ.シャオシェンの作品と記憶の中でごっ
ちゃになっているようだ。

最初に見た当時、「面白くない」と思った記憶は無く
それなりに良い、と思ったはずなのだが、内容は殆ど
記憶から欠落。
しかし、映画というのは「記憶」ではなくその「体験」
が重要である、だから別にそうであっても映画の価値
が減るわけではないのだ。
たとえ同じ映画でも、見るたびに違う世界を体験する、
これこそが良い映画の証なのだ。
と、訳の分かったような分からないような理屈で無理
やり納得させることにしよう。

で、今回改めて見て分かったのは(この部分は勝手に
そう感じたという意味)、ヤンヤン(小学生低学年)
は監督自身ではないかということ。
名前も考えてみれば監督の二乗だし。
正確には苗字がヤン(エドワード.ヤン)だから、こ
の場合ヤンヤンと二つ繰り返すことによって苗字から
名前に転換する。
台湾には伝統的にそういう名前の法則があるのだ。
というのは勿論嘘。
しかし、映画の中でヤンヤンに語らせていることは、
監督の世界観であることは容易に想像できる。
最後は、かなりしみじみするし(泣かせるのが目的の
映画ではないことは言うまでも無いが)、当時すでに
監督はそんな予感があったのだろうか、と死んだ今か
らするとそんな風に捉えることも出来るが、これはちょ
っと考えすぎ。

その他にも、映画の内容には関係ないが、熱海のシー
ンは小津の「東京物語」へのオマージュかとか、父親
がどうしても名古屋グランパスの「藤田俊哉」香港版
に見えてしょうがなかったとか、色んな発見があった。
まあ、そんなことも含め、追悼の意味は充分あったと
いうことであろう。
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フィリピン

2007年07月10日 | Weblog


「一般的に言って、国は独自の宗教色を持つよね」(私)
「そうですね」(Y)
「大体が、土俗的なところから始まって、それぞれの
風土歴史人間によって形が変わり独自性を獲得しまし
た、なんて感じで」(私)
「ええ」(Y)
「フィリピンの場合、独自の宗教というより、キリス
ト教の浸透が他の国より強くて、結果独自性もあまり
ないという状態なんじゃないかな」(私)
「民族派の誘拐事件とかはあるじゃないですか」(Y)
「モロ解放戦線だっけ?あとジェマーイスラミアなど
のイスラム原理主義もあるはあるけど、今のところ一
部だから」(私)
「他の文化も、これっていうのも思いつかないですよ
ね、身近なフィリピーナがそのまま唯一のフィリピン
ですものね」(Y)
「食べ物だって、ナタデココか孵化寸前のゆで卵ぐら
いしか思いつかないしね」(私)
「フィリピン料理、イメージないですよ」(Y)

「で、なぜ他の周辺の国と比べてここまで独自色がな
くなってしまったのか、それがアメリカなんだよね」(私)
「というと」(Y)
「戦後、アメリカ軍と共に大量消費文化が持ち込まれ
たのが大きいと思う」(私)
「消費快楽主義ですか」(Y)
「金さえあれば楽しく暮らせるよ、というモデルを見
せられたらそっちの方向に行っちゃうでしょ」(私)
「普通そうですね」(Y)
「それを引き止める宗教もないし、キリスト教はアメ
リカと一体だから」(私)
「全てアメリカが悪い」(Y)
「というより、消費文化の快楽的な部分ばかりを取り
込み、結果その悪いケースを自ら実践しているのがフィ
リピンであると」(私)
「ある意味、世界の行く末を暗示していると」(Y)
「そういう面はあるんじゃないかな」(私)

「経済的には、そういうものに長けている中国系など
の一部の人間に握られ、多くは貧しい、富の専有とい
うのは今の世界の全体の問題だよね」(私)
「ええ、そうですね、僕なんかもう身に染みてそれは
実感します」(Y)
「基本的に、こつこつ努力する気質ではない現地の人
間がそこから脱出する手段といったら?」(私)
「犯罪ですか」(Y)
「当然治安は悪化」(私)
「ついこの間も日本人殺されましたよね」(Y)
「事件になるだけまだましかもよ、実際現地の人間は
直ぐ発泡、或いは刃物で刺してくるらしいよ、良く見
るフィリピン関係のブログがあるんだけど、その本人
も何回か発泡の現場を経験してるらしいし、読み物と
しても下手な小説より面白いんだけど、現実の話だか
ら凄いんだよね」(私)
「警察はあてにならないし」(Y)
「下手すると警察が犯罪グループだから」(私)
「日本の猥褻警官なんてかわいいもんですよね」(Y)
「フィリピンに限らず、賄賂を要求する警官は多いね、
まあフィリピンでも特にマニラがひどいんだと思うけ
ど」(私)

「そんな国内では稼げないから、外国で外貨獲得、
一番の産業がそのメイド、ショウパブ関連などの外貨
獲得なんだから、後は推して知るべしでしょ」(私)
「日本に来るフィリピーナも高学歴な女の子が多いとい
うのは聞いたことあります」(Y)
「ある意味人材の流出かも、益々国の力は衰えるとい
う下降スパイラルか、構造的には」(私)

と、まるで見てきたような話をY相手にしたのだが、
一度も海外体験の無いYに対しては、かなりのはった
りが通用するので、ついつい調子に乗ってしまうので
ある。
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東南アジア

2007年07月09日 | Weblog

そう言えばこの前、サッカー少年Yとアジアカップにつ
いて話している時、東南アジアの状況はどうなのとい
うことになった。
例えば、今回の開催国「ベトナム」「タイ」などは?と。
「案外日本、ベトナム相手に0-0とかだったりして、
日本シュート数20ことごとくバーに嫌われ外しまく
る、なんてね」と言うとYは「止めてくださいよ」と
本気で心配する。

「しかし、何が起こるか分からないよ、格下といって
も昔に比べるとテクニックは上達してきているから」(私)
「そうなんですよ」(Y)
「でも、東南アジアの選手、日本と同じで絶対的な体
格的不利というのがあって、そのテクニックも、強
い相手の時には中々発揮されないよね、つまり日本が
強豪相手に思い知らされる状況を、日本相手の時に同
じように味わうというのがあるんだけど、これはちょっ
と日本を買いかぶっての話かな、でもまあそんな感じ
で日本が実力的にベスト30に入るのが難しいのと同
じように、そこから更に強くなるという次の段階に行
くのが難しい」(私)
「というと、東南アジアでは、日本の位置はヨーロッパ
で言えばイギリス、スペインあたりということになり
ますかね」(Y)
「それはないか」(私)

「中東はどうですか?」(Y)
「体格的には日本よりは上だけど、それも昔に比べる
とそうでもなくなってきたし、実力も相対的に低くなっ
てきてると思うね」(私)
「日本も昔のような苦手意識はないですよね」(Y)
「中東の傾向としては、ある時一気に強くなるんだけ
ど、そこで停滞というのがある」(私)
「オイルマネーで強化してある程度まで行くけど、そ
の先がっていうことですよね」(Y)
「ある程度のところで満足してしまうという、彼らの
気質がそうさせてるんじゃないかな、地道に継続とか
こつこつ努力もあまりしなさそうだし」(私)
「諦めが早いとか?」(Y)

と勝手な分析をしながら、ああでもないこうでもない
という適当な話は続き、東南アジアつながりでいつし
か話題はフィリピンについてとなった。

「東南アジアで、なかなか自国の産業が育たないとこ
ろとしてフィリピンなんかは代表格だよね」(私)
「なんででしょう?」(Y)
「基本的に暖かいところの人は怠惰傾向にあるという
のは言えるよね」(私)
「最低限の食べるものはありますからね」(Y)
「世界的に見ても、産業は北で発展するというのは紛
れも無い事実だから、イタリアなんて国内で同じ構造
を抱えてるらしいよ」(私)
「そうなんですか、それでその中でもフィリピンが特
に停滞というのはどうしてですかね、治安も悪そうだ
し」(Y)
「考えるに、スペインの後にアメリカに統治されたの
が大きかったんじゃないかな」(私)
「どういうことですか?」(Y)

つづく
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懐メロ

2007年07月08日 | 音楽


昨日の「アドマチック天国」(好きなもんで)は、懐
かしい曲が目白押しだった。
束の間のタイムスリップを味わった気分だ。
今回は「懐かしの風景特集」というもので、日本の古
い街並みが残された町を紹介していくもので、その町
ごとにBGMも変わっていく。
だから次から次と曲も変わるわけなのだが、その曲が
これまた懐かしいものばかりだったのだ。

たとえばレオン.ラッセルの「A song for you」。
これなんか、東京に来て初めて買ったアルバムだ(ア
ルバムタイトルも同じ)。
忘れもしない、江古田(西武線)の線路脇の小さなレ
コード屋。
浅間神社に入る口より池袋寄りの、と言っても極極一
部の人にしか分からないが。
もう無いだろうな。
何故これを選んだかは定かではないが、多分ジョージ.
ハリスンつながりだったと思う。
それと、彼のかすれたような絡みつく声が好きだった
というのもある。
しかし、今聴いても良いわ。

次の曲は違う意味で驚き。
キング.クリムゾンの曲なのだが、有名どころの(と言っ
ても広くではないが)「エピタフ」「21世紀の精神...」
ではなく、アルバム「Islannds」の中の、クラシックっぽ
いインストルメンタルであったので思わず「おいおい」と、
顔面がテレビに向かって15センチ接近した。
曲のタイトルは覚えてないが「Islands」はキング.クリ
ムゾンの中でも一番好きなアルバムだ。
その割りに曲名を覚えてないというのは如何に?という
疑問は当然あると思うが、基本的にアルバムで聴くの
で、曲名はよく覚えてないのだ。
「Islands」に関しては、レコードは当然買って
いるが、その後CDも買った。
それにしてもこの頃の曲は、その一部を聴いただけで一
瞬にして耳が反応する。
こういう反射神経は衰えないもんだね。

後は、クラプトンの「デレク.アンド.ドミノス」の頃
の超有名な「レイラ」の入ったアルバムのレイラ(正確に
はいとしのレイラか)ではない曲とか(この辺りは持っ
てないので今ひとつ確信は無いが)、ストーンズのどれ
かとか、兎に角聴いたことある曲が次々だったので、そ
れだけで楽しくなってしまった。
それでCMの間ザッピングすると(無理してこの表現を
使ってみました)どこかの局で「シックスセンス」という映
画をやっていた。
ブルース.ウィルスと、イタコ役の子役ホニャララ.オス
メンが出ている幽霊話の映画でそれなりに評判にはなっ
たものだ。
それはどうでも良いが、ぱっと映った場面でかかってた
曲が(ブルース.ウィルスが映画の中で聴いている曲)
これまた馴染みの「チェット.ベイカー」。
もう、参ったねこれは。
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映画少年Y3

2007年07月07日 | 映画


映画少年Yが来たので、ストローブ=ユイレのDVD
「アメリカ:階級関係」を貸す。
本人は、「これがそうですか」と甚く感動している。
「やっぱアテネフランセが噛んでるんですね」とまじ
まじと見つめ、「トリュフォーの写真と似てますね」
と嬉しそうに言った。

「そう言えば、エドワード.ヤン死んだね」(私)
「えっ、本当ですか!!」(Y)
えらい驚きようだ。
どうも彼は人の死に敏感である。

「新聞に出て無かったですよ」(Y)
「ちゃんと出てたよ、死因は癌らしい、確か58歳だっ
たと思うが」(私)
「死んじゃいましたか」(Y)
「寡作監督だから作品も少ないし、デビュー作は<クー
リンチェ少年殺人事件>だっけ?」(私)
「いや、<恐怖分子>ですよ確か」(Y)
「そうなの?」(私)
この辺はYの方が詳しいが、確認のためインターネット
で調べてみる。

「確かに、でも未公開の作品が二つあるから、厳密に
言うとデビュー作ではないね」(私)
「結局公開作品は全部でいくつですか」(Y)
「6本、それより面白いことが判った<トントンの夏
休み>に出演してるよ」(私)
「ホウ.シャオシェンの作品に?」(Y)
「そう、それで遺作が<ヤンヤン夏の思い出>」(私)
「トントンに出てヤンヤンで終わる、なんだかつくっ
たような話ですね、本当ですか?」(Y)
「これは本当だよ」(私)
確かに作ることもあるが(それも結構)、今回は本当
でした。

「ところで、アジアカップどうですか?」(Y)
映画少年Yはサッカー少年Yでもある、よってここか
らはサッカー少年YのYとなる。

「どうですかって、優勝するかどうかってこと?」(私)
「ええまあ」(Y)
「そんなのやってみないと分からないよ、優勝が絶対
条件か?」(私)
「そういうわけでもないですが、あるアジア通に言わ
せると日本が頭一つ抜けてるらしいですよ」(Y)
「また吹き込まれてその気になったんじゃないだろう
ね、過大評価は禁物だよ」(私)
「それより個人的にはオーストラリアをこてんぱにやっ
つけてほしいですよ」(Y)
「WCの復讐か」(私)
「そうです」(Y)
「実力通りだったんだからしょうがないだろう」(私)
「でもやっぱり、4-0くらいでやっつけてほしい(Y)
「そんなに悔しかったの?」(私)
「そうですよ」(Y)
いまだにこんな思いをしている人間がいるのか。
おいおい、まさか白人コンプレックスの裏返しじゃない
だろうね。
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U-20の③

2007年07月06日 | サッカー


対コスタリカ戦、またまた深夜の録画放送で観戦。
今回も同じく後半は半分寝ながら。
日本が1-0で勝ったが、得点チャンスはコスタリカ
の方が多かった。
チャンスが多くても試合には勝てない、つまりいい加
減聞き飽きたが「決定力」という最後の決め手に欠く
と勝てないという、典型的な試合だった、コスタリカ
にとっては。
これで日本のベスト16は決まったが、この後どこま
で行けるか。
次の予選最終試合、ナイジェリア相手にどこまでやれ
るかで大体の行方が分かりそうだ。

その前に、第何回か知らないが、冬季オリンピックの
開催地がロシアのソチに決定したことを知った。
韓国の落胆振りは気の毒なほどだが、今現在のロシア
の勢いからすると、その政治力においても予想通りの
結果かもしれない。
ひょっとしたら、東京に持ってきたいがため、日本もア
シストしてたんじゃなかろうか。
いづれにしろ、オリンピックに関しては殆ど関心が無
いのでどこでも良いのだが、日本だけではやらないで
ほしい。
サッカーに関しても、オリンピックの競技になくても
かまわない。
やれば見るが。

スポーツとは関係ないが、それより前の新聞で(だんだ
ん遡る)「エドワード.ヤン」の死亡記事があった。
「ホウ.シャオシェン」と並ぶ台湾を代表する映画監
督なのだが、いかんせん娯楽作品ではないので一部に
しか知られていない。
この二人の作品は、あれば必ず借りる(映画館で観る
とならないところが今の映画に接する状況を物語って
いる)。
良質な映画を作る監督だと思うが、これで残るは「ホウ.
シャオシェン」一人。
台湾の映画の質を支えてきた一翼が欠けたわけだ。
次に続く監督は出てくるのだろうか。

で、日本映画の「嫌われ松子の一生」を見たのだが、
MTV的映像を駆使した、テンポの速い映画で、ちょっ
と「ジョンアーヴィング」原作の映画に似ているとこ
ろがある。
不幸の上を駆け抜ける疾走感。
徹底すると面白くなると思うが、残念ながら情緒に引
きずられ冗長となる部分が多い。
要するに、ちょっと面白そうだが、全体では残念でし
たの作品だった。
極彩色を使った映像も、ちょっと見新しげだが、実は
そんなこともない。
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ブート.キャンプ

2007年07月05日 | Weblog


ついに「ビリーズブートキャンプ」を始めることになっ
た。
というのは嘘で、たまたま本を読んでいたら「ブート.
キャンプ」という単語が出てきて、つまりこれが本来
の「ブート.キャンプ」なのかと、そのタイミングの良
さに大いに納得してしまった。
以前買った「100円均一本」の、イーストウッド「父
親達の星条旗」の原作本「硫黄島の星条旗」を読んで
いた時の話だ。
因みにそのとき買ったもう一つのカフカの「変身」は、
流石に100ページあまりの短編なので、すでに読み
終えた。
問題の、変身後に何になったかというのは、本の中で
ははっきり説明してるわけではないが、どうやら「百
足」(個人的には甲虫なのかと読んでる時に思ってい
た)ということらしい。
クイズ番組の最終問題にでも出そうな知識だが、本の
内容にとっては重要なことではないので、本当に単な
る知識であるのだが。
しかもカフカの本領は「城」「審判」などの長編にこ
そより発揮されていると思う。
「変身」を始めに読んだら、ひょっとしたらその後に
続かなかったかもしれない。

で「ブート.キャンプ」だが、新兵の基礎訓練を受け
るところ、と本では説明している。
そこで基礎訓練を受けた兵士が、やがて「硫黄島」で
激戦を向かえる訳なのだが、「ビリーズブートキャンプ」
と当時の「ブート.キャンプ」ではあまりに隔世の感
が強い。
つくづく「ビリーズブートキャンプ」で良かったね、
の世界だ(一過性のものだと思うが)。

しかし、教科書検定で沖縄の集団自決の表記を削除と
いうのはどうなんだ。
国にとって都合の悪い事実、認めたくない事実を隠蔽、
何かやることが姑息というか見え見えだ。
要するに「美しい日本」にとっては望ましくない事柄
というわけだ。
そういう姑息な態度が美しくないと思うのだが、その
点はどう考えてるのか。
安倍ちゃん一家というのは、どうも底が浅い。
表面的なところにしか関心が無いように見えるし、ま
たそれだけで良いと思っている節がある。
こんなことをしている限り、「中国」「韓国」下手を
すれば「北朝鮮」すら批判できないよ。

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U-20の②

2007年07月03日 | サッカー


対スコットランド戦、一日遅れでフジテレビでやって
いたので早速見ることにした。
結果が分かってるから、ひやひやどきどきすることは
無い、その点を面白さが半減すると捉える人もいるが、
逆に冷静に試合が見られて良いという人もいる。
自分の場合は後者。
尤も、後半は殆ど寝ていた。
放送開始が0:15ころだったから、そうなることは
織り込み済み。

しかし、この年代は日本も、世界との差が大きいとは
感じられない。
どちらもミスが多いし、最後の「強いシュートを枠に
飛ばす」という技術も両者低い。
対スコットランドでは、その点でも日本が上回ってい
たくらいだ。
世界のベスト20の力はありそうだ。
これがフル代表の年代となると、そうは行かなくなる。
多くのヨーロッパチームは、その後シュート力を上げ、
一気に日本を上回る。
しかし日本は、その後の成長があまり見られない。
レベルアップの度合いが少ない。
環境のせいなのか、指導が悪いのか、兎に角基本的な
技術、トラップ、パス、シュート(特に)、それら一
つ一つが、ヨーロッパの選手と比較すると見劣りする
ようになる(試合であまり必要の無い曲芸的技術では
上の選手はいるが)。
これが改善されれば、日本もそこそこいけるのに、と
いつも思う。

それにしても、日本人選手の茶髪系どうにかならない
か。
基本的にアジア顔には茶髪は似合わない。
馬鹿っぽくなるだけである。
良い例が、韓国のなべやかん「イ.チョンス」。
あれだけ分かりやすい反面教師が居るのだから、言わ
なくても、と思うのだが。
それと今回のゴール後のパフォーマンス。
何か最初から決めていたらしいが、どうも見ていて小
恥ずかしい。
何となく学芸会でも見ているような気分だ。
つまり、アフリカ系、南米系のような自然さがないのだ。
無理がある。
チームをまとめるためにはこういう乗りも必要だ、な
ど言われそうだが、どうもね、である。
ベスト8にでも入ったらお好きなように、だが。

そう言えば今回の開催国は「カナダ」だが、日本対ス
コットランド戦も結構観客は入っていた。
国策でもあるまいが、何か特別な動員でもかけたのだ
ろうか。
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U-20

2007年07月02日 | サッカー


これも一応ワールドカップ、「U-20」日本代表対
スコットランド、3-1で勝利なのだが、てっきりBS1
辺りでやってくれてるとばかり思っていたら全くその
気配は無く、朝から民放では「全米女子プロゴルフ」
中継だ。
最悪である。
まあ、U-20に興味のある人間の方が間違いなく「女
子ゴルフ」より少ないから、仕方のないことではある
が、なんだか朝からゴルフ中継というのも、どうもね、
である。
おまけに天気は梅雨らしくなり、鬱陶しい環境はばっ
ちり整いつつある。
しかし、こればっかりは文句を言ってもしょうがない。

しかしそれにしても不思議なのは「安倍ちゃん内閣」
支持率だ。
なんだかんだ言いながら、30パーセントは維持して
いる。
これは、「今のままで良い」と思っている人間の割合と
見て良いのだろうか。
どんな世の中であろうが、現状維持が望ましいと思う
人間はいる。
基本的に変化を望まないと言う保守的体質は、結構皆
持っている。
同時に、何か起きないかなという変化の期待も。
それがどちらに振れるかによって、世の中の動きが決
まってくる、特に無党派層にはそういうメカニズムが
働く、などと考えられなくも無いが、ぶれない保守は
しぶとい。
それは主に、利益構造の中で良い思いをしている人間
だから、と言う理由によるものであろうが。

というわけで、次回参議院選もまたまた「立会人」を
しなくてはならないこととなった。
全く、ありがたくない「当たり年」である。
22日が29日に変更になったが、より「真夏の選挙」
寄りになっただけだ。
ただ問題は、この時期用の「立会人」に相応しい服が
無いということ。
ティーシャツにジーパン(夏だから短パン)では、流
石にまずいだろう。
前回、服装の規定はあるのか聞いたら別にないという
ものであったが、「常識的な服装」を、とは言われた。
ここで「常識的な服装」の常識的というのはどういう
意味ですか、などと聞いてはいけない。
どうせ「社会通念上の常識」ですと言われるのが関の
山だ。
要するにおとなしめの格好、具体的には短パン不可、ジー
パン不可、多分アロハも不可、当然ビーチサンダルも
雪駄も不可であろう。
一体どこまでが許されるのか、一度実験してみたいも
のである。
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アジアカップ

2007年07月01日 | サッカー


サッカーの「アジアカップ」も近づいてきた。
WCと違い、全体で盛り上がることは無いが、サッカー
好きとしてはどうしても関心が向かう。
日本の三連覇がかかっている、などとマスコミは例に
よって「煽り」を始めているが、個人的には三連覇し
ようがしまいが、そのことについてはあまり関心ない。
勝ったに越したことはないが、絶対勝たなくてはなら
ないとも思わない。
サッカー評論家などは、優勝することがまるで絶対条
件であるかのごとく言っている、つまり結果が大事で
あると。
しかし、ジーコの時は、結果だけがなんとか格好付い
て内容を省みることなく、最終的にしょぼいことになっ
た。
その事実を忘れているのではないか、と評論家或いは
解説者(日本の場合まともな評論家が存在しないので
解説者との区別が付かない)に言いたいところだが、
それもどうでもいい。

現監督の「オシム」に関しては、「ジーコ」と違い確
かなヴィジョン(強くするための方法論を含め)を感
じる。
レトリックを駆使するインタビューで、馬鹿な質問を
繰り返す記者を苦しめてるようだが、レベルの低い質
問を繰り返すマスコミ関係者には良いお勉強の場であ
る。
サッカー世界では、このように「オシム」を擁護する
ことを言うと、「オシム信者」と言われるらしい。
論理からは遠かったジーコにかんしてなら、盲信振り
を揶揄して言う「ジーコ信者」は合っいると思うが、
オシムに関してはどうか。
「教祖」というより「賢者」的だと思うが。

現時点で日本代表を見ていると、少なくとも人任せの
サッカーではなく、全体のダイナミックな動きで何と
かしようという意図は感じる。
方向として確かなものがあれば、後はそれに向かって
一歩一歩近づけるだけだ。
場当たり的スターシステムのジーコとは大分違うと思
う。
一朝一夕で出来上がると言うものでもない。
ジーコの時は、たまたまツボにはまると結構良い試合
をした。
結果的には、それが多くの人に幻想を植え付けてしまっ
たという事実がある。
だから、ある程度長い目で見なければならない。
というより、その変化の方向と度合いを見なければな
らないのだ。
アジアカップで見るべきはその点だ。
決して優勝という結果だけではない。
と言うと、始めから言い訳してどうする、優勝が絶対
条件だ、などと、これまた評論家或いは解説者(自分
達は責任など取らないくせに)その他アンチ「オシム」
は景気良く言い放つのである。
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