ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

▲閉店【食】豊平館 喫茶室 [軽食@札幌]

2008年04月23日 22時24分56秒 | 外食記録2008
▲閉店 豊平館の改修工事により閉店 [2018.1.30記]
豊平館 喫茶室(ほうへいかん きっさしつ)[軽食@札幌][HomePage][Yahoo!グルメ]
2008.4.6(日)16:10入店(初)
注文 白い焼きカレー 1260円

・札幌市中島公園内に重要文化財の豊平館があります。この建物の1階でこちらの喫茶室は営業しています。この他に、全個室で完全予約制の高級レストランもやっているようです。結婚式場としては知っていましたが、このようなレストランがあったとは最近まで知りませんでした。
   
・豊平館の外観。わりと最近外壁を塗りなおしたようです。水色がわざとらしい感じで、この配色はちょっとどうかと思います。
   
・ロビー。玄関でスリッパに履き替えて入館。内部は無料で見学できます。歴史を感じる造り。観光客の姿がちらほらとありました。

・喫茶室は玄関を入って左手。
  
・店内はテーブルが8卓で30名ちょっと入ります。代金は先払い。
  
・テーブルに射す窓からの光がコップの水にあたってキレイだったので、なんとなく激写。一人でテーブルの上のコップを一生懸命写している不審人物。
 
・最近の『ホワイト』流行りの波に乗って(?)、ホワイトなメニューを注文。『白い焼きカレー』と聞いてもどんなものか想像つかなかったのですが、出てきてみると直径15cmほどのかわいらしいパイ生地に盛られたカレー(?)でした。「うわ~ ちっちゃ~~い……」 お腹がすいていたのでちょっとガッカリ。カリカリした固めのパイ生地、カレーピラフ、ホワイトソース、チーズの四層になっていて、具はミニホタテやカニなどの魚介類が中心で、カレーと言うよりもドリアと言った方がしっくりくるような料理でした。味の方は具材がそれぞれ缶詰物ではなく新鮮な風味で美味しかったです。
・割高感はありますが、かつては天皇陛下も宿泊したことのある高級ホテル付属の喫茶店、と思えばまぁこんなものかもしれません。

・玄関からは正面方向にKitaraが見えます。中島公園散策の途中や、Kitaraでの演奏会の前なんかにちょっと寄るにはいいかもしれません。ただし17時ラストオーダーなので夜の演奏会の場合は注意が必要です。

  
 

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【本】クリスマス・カロル

2008年04月23日 08時00分06秒 | 読書記録2008
クリスマス・カロル, ディケンズ (訳)村岡花子, 新潮文庫 テ-3-5(458), 1952
(A CHRISTMAS CAROL, Charles Dickens, 1843)

・絵に描いたような、意地悪で冷酷でケチでどうしようもないガンコ爺さん(スクルージ)が、クリスマスの時期になって夜な夜な現れる、過去・現在・未来を司る幽霊たちにいざなわれて旅をし、色々な場面に立ち会う事で、心を入れ替えてすっかり気のいい爺さんに変身してしまうというファンタジー物。古典の名作。
・『現在』を司る幽霊の、行く先々の人たちに小さな幸せを配る行動が、まるでサンタクロースのようだと思ったら、どうもこの本が書かれてた時代には、まだ今で言うサンタさんは存在しなかったようです。
・『過去』の幽霊の章、スクルージの青春時代の話は何とも切なくて、お気に入り。
・「とにかくクリスマスはめでたいと思うんですよ。親切な気持になって人を赦してやり、情ぶかくなる楽しい時節ですよ。男も女もみんな隔てなく心を打ち明け合って、行先のちがう赤の他人だとは思わないなんて時は、一年の長い暦をめくっていく間にまったくクリスマスの時だけだと思いますよ。」p.14
・「誰しも人間となれば、その中の霊魂が、同胞の間を歩きまわり、あちこちとあまねく旅行しなければならないように定まっているのだ。もし生きているうちに出て歩かなければ、死んでからそうしなければならないのが運命なのだ。」p.31
・「彼らすべての幽霊たちの不幸は、人間の世の中の事件に関係して助力したいと願いながら、永久にその力を失ってしまったことである。」p.37
・「「あなたも苦しいでしょう――私たちの今までのことを思い返せば、あなただって苦しいはずだと、せめては考えたくなります――。ほんのちょっとの間で、私のことはあなたのおもいでの中から消えて行くことでしょう。役にも立たない夢として、そんな夢からは醒めて幸せだったとお思いになるでしょう。あなたの選んだ生活がどうぞおしあわせであるようにと、お祈りします!」  娘は男から離れて行った。これで二人は分かれ果てたのだ。」p.62
・「人間よ、もしお前の心が石でなく人間なら、余計とは何であるか、どこに余計なるものがあるのかをはっきりわきまえるまでは、この悪い文句をさしひかえるがよい。どんな人間を生かし、どんな人間を死なせるかお前に決められると言うのか。神の眼には、この貧しい男の子供何百万人よりお前のような人間こそ生きていく値打ちもなければ、生かしておくのにふさわしくもないのだぞ。おお、神様! 草の葉の上の虫けらが、塵の中で空腹にうごめく同胞たちの間に生命が多すぎるなどとよくも言えたものだ!」p.87
・「人の進む道はそれを固守していればどうしてもある定まった結果にたどりつかなくてはならないのでしょう。それは前もってわかることでございましょう。けれども、もしその進路を離れてしまえば結果もかわるのじゃありますまいか。」p.135
・「そうだ! この寝台柱は彼のものだ。寝台も彼のものだし、部屋も彼のものだ。しかも何より嬉しいことに、行く手に横たわる「時」が自分のものであり、埋合わせをつけられることである!」p.137
・「彼はこの世では何事でも善い事なら必ず最初には誰かしらに笑われるものだということをちゃんと知っていたし、またそういう人々は盲目だということを知っていたので、おかしそうに眼元にしわをよせて笑えば盲目という病気がいくぶんなりと目立たなくなるだけ結構だと考えていたからである。」p.149

?じゅうのう【十能】(「五徳」に対していった語とも、多くの効能があるところからともいう)炭火を盛って運ぶ器。金属製の容器に木の柄を付けたもの。
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