ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

▲閉店【食】ビストロ・ル・フォワイエ [洋食@喜茂別]

2008年05月21日 22時04分44秒 | 外食記録2008
▲閉店 現在 "Cafe Forest Scene" が営業 [2012.7.13記]
ビストロ・ル・フォワイエ [洋食@喜茂別][BEST! from 北海道]
2008.5.5(月)13:05入店(初)
注文 ランチコース 3500円

・最近車を運転中にその看板が目に留まり、後にひかえておいた店名で調べてみるとなかなか良さそうだったので、いつか行こうと思っていたフランス料理店です。

・喜茂別市街と中山峠の間の国道230号線沿い、オービス(自動速度監視装置・中山峠向き)のそばに看板があります。あまり目立たないので注意しないと見落とす可能性有り。

・看板にしたがって国道を折れ、田舎道を進む。木々の向こうにそれらしき一軒家が。

・お店は国道から500mほど入ったところに立つ一軒家。角度によっては国道からも見えます。
 
・店内は家庭的な雰囲気。テーブルは6卓ほどであまり広くはありません。椅子が、座面がクルクル回転するタイプで慣れないと落ち着かない感じです。
・メニューはランチコースが一種(3500円)のみで、メインの肉か魚のどちらか一方を抜くと2800円になります。特に注文を取りに来るでもなく、自動的にランチコースが開始。ドリンクメニューは見あたりませんでしたが、言えば出てくるのかもしれません。

・アミューズ。
  
・イベリコ豚の生ハムと、ホタテとサーモンとエビの和え物。生ハムはほんの一口分ですが、味の密度が濃く、それだけでも威力充分な風味でした。

・つくしの入ったゼリー状の料理(名前不明)、カリフラワーのクリームがけ。ちょっと和風で淡白な味。

・自家製パン。モッチリした歯ごたえ。

・窓からは羊蹄山の雄大な景色が・・・・・この日はあいにく曇り空で見ることは出来ませんでした。
 
・前菜その1:ベーコン他のスフレとイカのイカスミ煮。
  
・前菜その2:鴨、サーモン、ニシンの冷製料理。鴨が、ジュワっと肉の味がして非常に美味しかったです。
 
・カボチャスープ。スープは出ないのかと思ったらこのタイミングで登場。自然そのまんまの優しい味。具には豆とパスタが入っていました。
  
・魚メイン料理:アンコウの唐揚げ。鳥肉かと思うような、魚とは思えぬムチムチした歯ごたえ。
 
・口直し:ハスカップのシャーベット。すっぱーい!!

・他のテーブルも客で全て埋まっていました。やはり札幌をはじめ、遠方から来てるお客さんが多そうです。スタッフは3名で、うちホールの担当が1名のみ。なので店の隅々まで目の行き届いた接客サービスというわけにはいかないようです。
  
・肉メイン料理:ルスツポークの香草焼(乗せ?)。肉の形が心なしか北海道の形に似ているような。余計な味がしない、スッキリした味の肉でした。
 
・デザート:クリームブリュレとライチのシャーベット。甘~いのとスッキリ味のデザートとの取り合わせ。シャーベットが真っ白で、写真では皿とほとんど同化しています。皿の上の甘いソースにはかわいらしい模様が。どうやって作るのか分かりませんが、かなり手間がかかってそうです。

・食後のコーヒー。客席から見えるカウンターの上にコーヒーマシーンが置かれ、そこへカップをセットしてジャーっと注いで出来上がり。これにはちょっと興ざめ。
・全体的に、その価格に比して充分満足できる内容の料理でした。

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【本】ひとに<取り入る>心理学

2008年05月21日 08時05分01秒 | 読書記録2008
ひとに<取り入る>心理学 好かれる行動の技法, 有倉巳幸, 講談社現代新書 1683, 2003年
・人に気に入られるためにこびへつらう、などといった一般的な狭い意味の範疇ではなく、人間関係を円滑にするための技術としての『取り入り』という、その定義を拡張した視点から書かれた本。
・常にこれだけのややこしい処理をし続けなければ日常生活を平静におくれない人間とは、非常にメンドクサイ生き物です。
・「実は、テレビドラマのような誇張されたゴマすりはしないだけで、多かれ少なかれ私たちは、他者に取り入っているのです。その中には、気遣いやマナーといったかたちで、用いられているものもあります。(中略)昔と比べ、多くの人々と関わり、多様な役割を担っていかなければならない現代では、「取り入り」は、むしろ不可欠のものになっていると言えるでしょう。」p.3
・「さて、こうした世間一般の状況を踏まえて、本著では、取り入りがいかに私たちの人間関係の中で多用されているか、またそうした行動が、人間関係を作り維持していく上でどのように重要なのかを明らかにしていきたいと思います。」p.4
・「これらの行動に共通するのは、いずれも、相手との関係において、自分の立場をよくしたいという目的があることです。そして、それは相手に気に入られること、好かれることで達成しやすくなると考えられます。」p.29
・「よく好きな異性のタイプに優しい人を挙げる人がいますが、お見合いなどで相手を選ぶ際に、実は「優しい人」は選べないのです。私たちは、「優しそうに見える人」を選んでいるのです。」p.45
・「なぜ外見が重視されるようになってきたのでしょうか。  その原因の一つは、私たち一人ひとりがコミュニケートする人数が増えてきたことにあると思います。」p.46
・「性格というのは、「さまざまな状況における比較的変わらない反応の仕方」ととらえてもよいでしょう。」p.51
・「相手に自分が求めていることを引き受けさせるために、言い換えれば説得する上で、求める側がもっている性質のことを社会的影響と呼びます。」p.59
・「南カリフォルニア大学の心理学者ジェラルド・ジェリソンは、20人から日常生活での発言を録音し、その発話データを分析したところ、人間がうそをつく回数は、一日平均200回(八分に一回)であるという結果を得ました。「うそ八百」ならぬ「うそ二百」といったところでしょうか(読売新聞、1997年4月8日)(中略)例えば、特に似合っているわけでもないのに、「その服お似合いですね」と言ったり、ちょっと約束の時間を過ぎてしまったときに、普段と同じような混み具合なのに、「いやあ、道が混んでいてねえ」と言ったりすることを、この調査では「うそ」にあたるとしています。」p.83
・「私たちがもつ「意見」というものには、絶対に正しい意見というものはありません。例えば、「人に迷惑をかけてはいけない」や「堕胎はしてはいけない」「困った人は助けるべきだ」など、これらは、皆が合意の上で正しいとしている意見であって、こうした正しさの程度のことを心理学では、「合意的妥当性」と言います。」p.86
・「つまり、うその多くは、受け手である相手にとっては、「見破れない」からです。見破れないからこそ、私たちは、うそをついても体面を守ることもできますし、相手にゴマをすることもできるのです。」p.89
・「なぜ取り入りが嫌われるのか、おおよそ理解されたでしょう。つまり、行動は利他的であるのに、その目的が利己的であるからなのです。」p.93
・「例えば、接待ゴルフで、取り入られる側が空振りをしたり、大きくコースを外れたりしたときには、通常見てみぬ振りをするでしょう。そのようなときにお世辞を言えば、かえって相手を不快にさせてしまいます。相手の欠点やミスに触れないことも、相手を高く評価する方法なのです。」p.99
・「言い換えれば、効果的なお世辞とは、取り入られる人のために、取り入られる人だけに言っていると取り入られる人に思い込ませるものということになります。」p.104
・「一方、どのように伝えるかですが、肯定的な評価をずっと伝え続けるより、最初は否定的だけれど、後に肯定的な評価を伝えるようにしていく方が、取り入られる側の評価が高くなることが明らかになっています。」p.107 いわゆる『ツンデレ』が効果的。
・「余計なお世話は、言い換えるならば、その人が課題に対して自分で選択し決定することや、自分でできることを妨げているということになります。心理学では、こうした状況で生じる反応を心理的リアクタンスと呼びます。」p.136
・「さて、本章では、取り入りを他者高揚、意見同調、親切な行為、自己卑下と、大きく四つの行動群に分け、それぞれの行動の特徴や効果について検討してきました。」p.143
・「目的達成のためならば、手段を選ばないという考えに立つことをマキャベリ主義といいます。」p.154
・「取り入りにおいては、セルフモニタリングという能力が重要であると考えられてきました。この能力は、対人関係において、自分の振る舞いや感情をよく観察し、それらを調節したり統制したりする能力を指します。」p.174
・「ここまでに度々言及したように、筆者は、すべての取り入りが悪いとは思っていません。新たな人間関係を作ったり、周囲との関係を維持したりしていく上で、むしろ必要な取り入りもあると考えています。なぜならば、人間関係は、好意によって結びつき、嫌悪によって離れるものだからです。」p.203
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