ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】大人の科学マガジン vol.17 ふろく テルミンmini

2008年05月11日 22時07分36秒 | 読書記録2008
大人の科学マガジン vol.17 ふろく テルミンmini, Gakken, 2007年
・たまたま書店をブラブラしているときに目に入り、手にとって見る。話には聞いていたけど、これがそうか。どんな音がするんだろう。ムズムズ。そして思わず衝動買い。価格2300円。電池は付属していないので注意。これが今年2月の話で、それから3ヶ月ほど放置して、5月に入ってようやく組み立てて遊んでみました。
・雑誌部分は律儀に最初から最後まで読みました。内容は8割方、テルミンに関するあれこれで、工学一般に関する話題もありなかなか勉強になります。
・テルミンの方は、15分ほどで組み立てることが出来ましたが、とにかくチューニングが難しい! 苦労してせっかく合わせても、本体を支える左手を一度離してしまうと、またやり直しなのが難点。音程をとる以前の問題です。実際どんな音が出るかは、下記ページで動画を見ることができます。
http://otonanokagaku.net/magazine/vol17/
・未知の物体の組立作業によるワクワク感から子供の頃を思い出し、ちょっと懐かしい気持ちに。
・「1921年、第8回全ロシア電子技術会議で「テルミン」は発表され、話題を呼ぶ。全国の電化を推し進める当時の指導者レーニンは「音楽を電化」したテルミンを招き、演奏させ、感激したという。」p.4
・「テルミン独自にして最大の特徴、魅力、それは楽器に直接手を触れることなく、空間にかざした手の位置によって音程と音量を調節する演奏法だ。」p.6
・「テルミンの音は「女性の声に似ている」と言われることが多いが、そもそもテルミンの正式名称は「テルミンヴォックス」。ヴォックスとは、「声」という意味である。」p.8
・「竹内 テルミンで大切なのは、ある音を弾くとき、その音でどれだけぴたっと止められるかです。音楽の本質は動的なものですが、テルミンの場合、基本的な訓練がどれだけできているかによって音色が変わってくる。日本で評価された理由の1つは、日本人は、テルミンの演奏に不可欠な「止まる」というスタティックな制御に幼い頃から慣れているからかもしれません。」p.12
・「竹内 テルミンが人を惹きつける理由の1つに「演奏の難しさ」があると思います。」p.13
・「梯氏は、楽器演奏の世界は間もなく再び映像と融合する、と考えている。もともと音楽はライブでしか楽しむことができなかった。それは、常に演奏家の動きを目の当たりにしながら音楽を楽しむことができたことを意味する。しかし、レコードが誕生し、人々の間に録音を再生して聴くという楽しみ方が広まっていったことに伴ない、耳で聴く楽しみと、目で見る楽しみは別々のかたちで発展していった。今では多くの人が音楽と映像の分離を当たり前だと捉えてしまっているが、それは音楽の歴史のなかではごくごく最近のことなのである。」p.40
・「非接触で演奏し、楽器の側に音の高さを定める基準が無いテルミンは、一般に演奏法習得の困難な楽器と言われます。しかし制御の難しさは豊かな表現力と表裏をなしており、練習次第では個性が反映された美しい音色を奏でられます。
●チューニングを正しく合わせる
●演奏動作と音程跳躍の関係イメージを掴む
●客観的に聞く耳を持つ
以上が上達のポイントです。
」p.(2)
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