ぴかりんの頭の中味

主に食べ歩きの記録。北海道室蘭市在住。

【本】増補版 日本の技術は世界一

2008年05月25日 22時27分35秒 | 読書記録2008
増補版 日本の技術(ワザ)は世界一 先端企業100社, (編)毎日新聞経済部, 新潮文庫 ま-17-2, 2003年
・日本で創造された、世界でナンバーワンのシェアをもつ製品や、世界一高度な技術の紹介。毎日新聞に連載された記事をまとめたもの。一社につき約2ページ読みきりの形で100社が掲載されている。また、各章間に、第一線で活躍する会社の経営者や技術者のインタビューも6編収録。
・いかんせん各記事の字数が少なく内容が物足りない印象です。『プロジェクトX』ばりの、技術開発の苦労話や、サクセスストーリーなどをもっとじっくり読みたい。
・考えてみると、自分の身の周りは、先人のたゆまぬ『発明』『開発』『技術』の集積で囲まれていることを改めて実感しました。
・「何でもいいのである。常識という邪魔者を破壊して、新しい常識を作り出す。それが新しい世の中を動かしていくのだ。それが経済の原点であり、人間の生き方の原点なのだ。」p.6
・「実例を見る限り、世界一になるにあたって、政府なんかに頼った形跡は皆無だ。政府の政策なんかに頼っているようではろくなものになれないのである。何かをなそうとするのなら、政府のほうが頼ってくるようにならなければいけないのである。」p.8
・「「いいものなら、海の向こうの町工場の製品でも受け入れる。米国のビジネスは、スピーディーで明快だ」と澤村社長は思った。」p.64
・「「研究室でモノができるわけない。創造性は学問の追及では生まれない」という信念だった。」p.69
・「シャープペンシルの製造から事業を興したシャープは、」p.114 これは知らなかった。
・「――モノづくりの今後をどう見ていますか。
 世界にないモノをつくるか、世界にない作り方をするか。日本のモノづくりは、この二つしかないと思います。企業経営者は、何が新たな中核技術になるかを見抜き、経営資源を集中していかないといけないのでしょう。
」p.116
・「点滴など医薬用のアミノ酸でも、味の素(江頭邦雄社長)は圧倒的シェアを持つ。世界の医薬用アミノ酸の年間消費量約1万5000トンのうち約60%を占め、「世界中の点滴に味の素製造のアミノ酸が含まれている」と言えるほどだ。」p.138
・「「恋をするときれいになる」。昔からなんとなく、そう言われてきたが、資生堂(池田守男社長)は1993年5月、この俗説を世界で初めて科学的に証明した。」p.150
・「資生堂CS開発センター長の坂本哲夫さんは、「心と肌の関係は、第四世代のスキンケアと呼ばれ、今後注目されるでしょう。CBRCでの発見は、健康な皮膚の研究をしなかったら生まれていなかった」と成果を強調している。」p.151
・「農民が土を大切にするように、工場も人を大切にしなければならない。工場の工という文字は「たくみ」と書きます。その意味を忘れないでほしいですね。」p.194
・「というわけで、この本を手にとると、「日本も捨てたものじゃないな」という気がしてくるはずである。」p.233
コメント
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