第2回 室蘭工業大学コンサート ―開学記念日によせて―
劉薇ヴァイオリン・リサイタル 大陸からの調べ
2007.5.22(火)昼の部14:30開演, 室蘭工業大学 大学会館多目的ホール, 入場無料
Violin 劉薇(リュウウェイ) Piano 大築恵[4,5,6,8,enc1]
[チラシPDF]
1.馬思聡(マー・スツォン) 山歌
2.馬思聡 牧歌
3.寺島陸也 奄美の子守歌
4.シューマン 3つのロマンスより op.94-2
5.ラフマニノフ ヴォカリーズ
6.マスネ タイスの瞑想曲
7.ポルムベスク バラーダ
8.モンティ チャルダッシュ
アンコール1.エルガー 愛の挨拶
アンコール2.宵待草
アンコール3.カタロニア民謡 鳥の歌
・室蘭工業大学の開学記念日のイベントとして、また、前学長から寄贈されたピアノを有効活用する意味も込めて開かれた演奏会。ヴァイオリンの劉薇さんは室工大OBのつてにより、ピアノの大築恵さんは室工大名誉教授のお嬢さんだそうで現在エルム楽器でピアノを教えていることから、今回の演奏会の実現に至ったとのことです。
・馬思聡:登場した劉薇さんは、チラシの写真よりもずいぶんとお若くスマートな印象でした。演奏会は曲の合間に劉薇さんによる曲解説を織り込みながら進行。どちらも中国民謡をもとに作曲された曲だそうで、どこか懐かしいメロディー。
・奄美の子守唄:これまたどこか懐かしい。ここまでVnのみで演奏。
・シューマン:ここでピアニスト登場。ここまで聴いた曲のせいか、単なる気のせいか、西洋の曲もどこか中華風に聴こえてくるから不思議。
・ラフマニノフ:前日に『ピアノ伴奏譜がない!』とトラブルがあって急遽楽譜を貸した、という裏話を知人から聞きました。なんだか大変だったようです。
・タイス:Vnが時折ピアノに近づいて、弓先がピアニストの頭に刺さるんじゃないかと心配するような位置まで移動し、ピアノの楽譜を覗き込みながらずいぶん派手なザッツ。なんじゃと思ったら、ピアノの右手。小節の頭が8分休符であるべきところを、頭から8分音符の刻みを弾いてしまい、Vnと見事にずれたところが二カ所。一体どうなることかと息を呑みましたが、どうにか辻褄をあわせてました。譜面を見てないので、単なる私の勘違いで、あの演奏で合ってたのかもしれませんが。。。ともかく、一人でドキドキしながら聴いていました。
・ここで15分ほど劉薇さんのトークコーナー。父親が子供用楽器や楽譜を手作りしてくれた、中国で過ごした子供時代の話や、日本へ留学してきたころの苦労話など、自身の半生について。
・ポルムベスク:資本主義国の文化が御法度の頃の中国で大ヒットした、ルーマニアの映画に使われた曲だそうです。哀愁漂う曲。この曲あたりで、ようやく会場に耳が慣れてきた。
・モンティ:おそらくお二人は初顔合わせのうえ、ほとんど合わせの練習ができなかったのではないでしょうか。曲の後半は、悪い意味でスリル満点。Vnの歌い方はかなり独特で、あれにつけるにはかなりの慣れが必要だと思います。演奏後、椅子から立ち上がる際にピアニストがついた『ハァ…』という小さな息が、その心情を物語っているようでした。
・二人のアンサンブルという点ではちょっとアレでしたが、お二人ともこんな音響環境の悪い会場での無料コンサートだなどとは、とてももったいないレベルの演奏家だと思います。ピアノの出番が少なかったので、もうちょっと聴きたかったところ。
・グァルネリ:プロフィールによると『グァルネリ・デル・ジェスが貸与』とのこと。この日もグァルネリだったのでしょうか。おお~ すぐ目の前でグァルネリが鳴っている~~ すげ~~ 終演後のCD販売コーナーにいたヴァイオリニストのそばのテーブルには無造作に楽器ケースが。人も少なかったので、よっぽど、『見せて』、『持たせて』、『弾かせて』とお願いしてみようかと思いましたが。。。思いとどまりました。弾いてみたいな、グァルネリでキラキラ星。
・演奏会プログラム表紙のヴァイオリンの写真が左右逆だー
・写真:終演後にピアノに群がる工大オケメンバー。ピアノの音はやっぱりモワモワ。てっきり安物と思ってましたが、噂によるとかなり良い品であるとのこと。であれば、なおさらロクに弾かれる機会がないのはもったいない。メーカーはヤマハ。今度型番控えてググってみよう。
・大学会館よりも、音場としては総合研究棟(ドーナツ状の構造の7階建てのビル)の吹き抜けの方がずっといいのではないかと思います。あそこで一度弾いてみたい。
・客数約200名[目測]:会場にちょうどぴったり収まる程度。学外の一般客7割、教職員2割、学生1割くらい。地域の人と大学との交流という意味で、とてもいい機会だと思います。次回がまた楽しみ。
劉薇ヴァイオリン・リサイタル 大陸からの調べ
2007.5.22(火)昼の部14:30開演, 室蘭工業大学 大学会館多目的ホール, 入場無料
Violin 劉薇(リュウウェイ) Piano 大築恵[4,5,6,8,enc1]
[チラシPDF]
1.馬思聡(マー・スツォン) 山歌
2.馬思聡 牧歌
3.寺島陸也 奄美の子守歌
4.シューマン 3つのロマンスより op.94-2
5.ラフマニノフ ヴォカリーズ
6.マスネ タイスの瞑想曲
7.ポルムベスク バラーダ
8.モンティ チャルダッシュ
アンコール1.エルガー 愛の挨拶
アンコール2.宵待草
アンコール3.カタロニア民謡 鳥の歌
・室蘭工業大学の開学記念日のイベントとして、また、前学長から寄贈されたピアノを有効活用する意味も込めて開かれた演奏会。ヴァイオリンの劉薇さんは室工大OBのつてにより、ピアノの大築恵さんは室工大名誉教授のお嬢さんだそうで現在エルム楽器でピアノを教えていることから、今回の演奏会の実現に至ったとのことです。
・馬思聡:登場した劉薇さんは、チラシの写真よりもずいぶんとお若くスマートな印象でした。演奏会は曲の合間に劉薇さんによる曲解説を織り込みながら進行。どちらも中国民謡をもとに作曲された曲だそうで、どこか懐かしいメロディー。
・奄美の子守唄:これまたどこか懐かしい。ここまでVnのみで演奏。
・シューマン:ここでピアニスト登場。ここまで聴いた曲のせいか、単なる気のせいか、西洋の曲もどこか中華風に聴こえてくるから不思議。
・ラフマニノフ:前日に『ピアノ伴奏譜がない!』とトラブルがあって急遽楽譜を貸した、という裏話を知人から聞きました。なんだか大変だったようです。
・タイス:Vnが時折ピアノに近づいて、弓先がピアニストの頭に刺さるんじゃないかと心配するような位置まで移動し、ピアノの楽譜を覗き込みながらずいぶん派手なザッツ。なんじゃと思ったら、ピアノの右手。小節の頭が8分休符であるべきところを、頭から8分音符の刻みを弾いてしまい、Vnと見事にずれたところが二カ所。一体どうなることかと息を呑みましたが、どうにか辻褄をあわせてました。譜面を見てないので、単なる私の勘違いで、あの演奏で合ってたのかもしれませんが。。。ともかく、一人でドキドキしながら聴いていました。
・ここで15分ほど劉薇さんのトークコーナー。父親が子供用楽器や楽譜を手作りしてくれた、中国で過ごした子供時代の話や、日本へ留学してきたころの苦労話など、自身の半生について。
・ポルムベスク:資本主義国の文化が御法度の頃の中国で大ヒットした、ルーマニアの映画に使われた曲だそうです。哀愁漂う曲。この曲あたりで、ようやく会場に耳が慣れてきた。
・モンティ:おそらくお二人は初顔合わせのうえ、ほとんど合わせの練習ができなかったのではないでしょうか。曲の後半は、悪い意味でスリル満点。Vnの歌い方はかなり独特で、あれにつけるにはかなりの慣れが必要だと思います。演奏後、椅子から立ち上がる際にピアニストがついた『ハァ…』という小さな息が、その心情を物語っているようでした。
・二人のアンサンブルという点ではちょっとアレでしたが、お二人ともこんな音響環境の悪い会場での無料コンサートだなどとは、とてももったいないレベルの演奏家だと思います。ピアノの出番が少なかったので、もうちょっと聴きたかったところ。
・グァルネリ:プロフィールによると『グァルネリ・デル・ジェスが貸与』とのこと。この日もグァルネリだったのでしょうか。おお~ すぐ目の前でグァルネリが鳴っている~~ すげ~~ 終演後のCD販売コーナーにいたヴァイオリニストのそばのテーブルには無造作に楽器ケースが。人も少なかったので、よっぽど、『見せて』、『持たせて』、『弾かせて』とお願いしてみようかと思いましたが。。。思いとどまりました。弾いてみたいな、グァルネリでキラキラ星。
・演奏会プログラム表紙のヴァイオリンの写真が左右逆だー
・写真:終演後にピアノに群がる工大オケメンバー。ピアノの音はやっぱりモワモワ。てっきり安物と思ってましたが、噂によるとかなり良い品であるとのこと。であれば、なおさらロクに弾かれる機会がないのはもったいない。メーカーはヤマハ。今度型番控えてググってみよう。
・大学会館よりも、音場としては総合研究棟(ドーナツ状の構造の7階建てのビル)の吹き抜けの方がずっといいのではないかと思います。あそこで一度弾いてみたい。
・客数約200名[目測]:会場にちょうどぴったり収まる程度。学外の一般客7割、教職員2割、学生1割くらい。地域の人と大学との交流という意味で、とてもいい機会だと思います。次回がまた楽しみ。