紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

キャンプ大好き!

2005-04-15 12:13:24 | 20・日々のできごと
娘が保育園時代に仲良くなった家族や当時の担任の先生たちと、娘が保育園の時から高校生になるまでの約10年間、毎年1度キャンプにいっていた。
きのう、Blogにテント泊のことを書いたら、コメントにキャンプの楽しさを書いてくれたので、その時のことを思い出した。

多い時で50人、最後少なくなっても30人ほどが参加していただろうか。

名栗川、五日市、道志川、川場村数回、嵐山、高山村、・・いろいろな所にいった。どういうわけか、たいてい雨。でもそれにめげることなく、毎年計画を立て、みんなで出かけていった。

キャンプには、旅館に泊まるのとはちがう楽しさがある。友だちみんなでテントを立て、一緒にご飯を作り、寝袋を敷いて眠る。
かまどやキャンプファイアーは、火をおこすのも楽しい。みんなで、キャンプファイアーのまわりで歌ったり、夜は、遅くまで宴会をする。
子どもたちは、いつの間にかテントに入って、誰からも干渉されずに、おそくまでおしゃべりに花をさかせる。

 

みんなつぎつぎにテントを買い、雨の時が多いので、屋根だけのタープを買い、もちろん寝袋も買い、キャンプ用品がだんだん増えていった。最初の頃こそ、家族参加が多かったが、そのうち、父だけの家あり、母だけの家あり、子どもだけの家ありで、ますますキャンプ大好き人間の集まりになっていった。
子ども達が高校受験でとぎれてしまったが、また行きたいなあ。

(写真:トップは五日市。本文の3枚はどこだろう?) 

テント担いで山登り・その2

2005-04-14 07:02:40 | 8・山と旅の思い出
初日は、朝日岳山頂にテントを張って泊まった。テントで泊まった時に、何がいやといって、雨ほどいやなものはない。が、夕方からしとしと降り出した。
それでも、子ども達は、山の上にテントを張って泊まるのが楽しくて、喜んでいた。

あたりはニッコウキスゲなどの花が咲き乱れ、天上の楽園。
今書いていても、また登りたくなるが、山小屋がないので、テントを担がないとならない。もう体力的に無理のような気がする。

稜線は人も少なく、高度感もあって、気持ちがいい。

そうして、遠くの下の方に、さんざん登って見慣れた「峠」の景色が見えてきた。
 
  

その日は、さらに下までおり、川原でテントを張って泊まった。
夜は、大きなキャンプファイアーをたいた。息子はたき火が大好きなので、こったファイアーを作っていた。

 その夜は、また大雨。翌朝も大雨の中、清水までくだった。

   


その山行は、家族4人で、けっこう大変な山にテントを担いで登るという、まさに正当派の山登りが、やっとできるようになった記念の山行であった。
ところが、その後息子は、もう山は登らないというし、娘は、吹奏楽が忙しくなった。
つまり、親離れ、山離れの山行にもなったわけだった。
それで、その後は、4人がばらばらと、それぞれ好きな道を行くことになった。

テント担いで山登り・その1

2005-04-13 12:44:39 | 8・山と旅の思い出
かきのはっぱさんから、以前、
「いつか「峠をこえたふたりの夏」にまつわる旅の話もこのブログで読めるかな?と楽しみにしていますネ。」
というコメントを頂いた。
ところが、あの頃しじゅう上越の山に行っていて、しかも、その本を書こうと思って行ったわけじゃないので、どれがその旅か曖昧なのである。

それで、今日は家族でいった最後の山旅、
<土合~白髪門~朝日岳~清水峠~清水>
を2泊で踏破した時のことを書こうと思う。
息子が中学1年、娘が小学5年の夏休み。4人テンと食糧を担ぎ、全員シュラフを銀マットを持って、登った。

土合山の家で前夜泊。
そして、翌朝早く起きて、いよいよ出発である。

この白髪(毛)門という山は、ほんとうに登るのにきつい山である。木の根っこがいたるところに出ていて、しかも段差があるので、木をもってよじ登っていく。木に銀マットが突っかかって、登りにくい。
それでも、ひたすら登っていく。この山は登っても下っても、ほんとうにきつい山だなと思う。

そして、白髪門頂上。(写真トップ)
ここまでくると、これまでの登りの苦しさなど忘れるほど、すばらしい稜線歩きが楽しめる。湯桧曽川をはさんで、谷川岳も目の前に見え、雄大な景色にも出会える。

    

◆つづき → テント担いで山登り・その2

物語の構想

2005-04-12 09:27:47 | 2・仕事の周辺
山が好きで、途中何年間か休みながらも、ずっと登り続けてきた。
その中で一番好きな山域はどこかというと、上越地方である。
とりわけ好きなのは巻機山。おそらく20回以上登ったと思う。東京で生まれ育った私にとって、巻機山あたり一帯は、第二の“ふるさと”という気がしている。
上越線六日町駅からバスで30分。清水にある民宿「和泉屋」さんに行くと「ただいまー。」といいたくなってしまう。

巻機山を舞台に「ぼくらの夏は山小屋で」を書いたあと、また上越の山を舞台に、別の話しが書きたくなっていた。そのために、家族で、何度もそのあたりの山に登りにいった。

清水峠で泊まったことがあった。
(写真右。めったにない泊まりがけの山で子どもたちは興奮した。)

その翌日清水まで下り、和泉屋さんに着いた時だ。
ふいに物語の構想が、私の頭の中におりてきた。私が書こうと思っていたのとは、全く方向性がちがう話しだった。が、そういう風に構想が生まれた時には、何かが私にそれを書かせたいのだと思い、書くことにした。
そして、できあがったのが「峠をこえたふたりの夏」である。

続き二作も、一作書き終わるたびに、ふわりと構想がおりてきた。こんな風に構想を考えるのではなく、おりてくるということはめったにない。たいていは、書きたいことがまずあって、それから取材などして、構想を固めていく。
ところが、この三作は、あまり考えることがなく、自然に生まれたという気がしている。いつ終わるのか、自分でもよくわからなかった。でも、三作書き終わった時に、もうこの話しはここでおしまいだというのがわかった。
(今書きながら思っているが、これって読んでいる人には、どういうことかわからないだろうなあ。舌っ足らずの説明ですみません。)

けれど、その三作を書いてしまったために、その時山に登ってから書こうと思った話しは、頭の中から遠のいてしまった。実はいまだに書いていないのである。それもすごく書きたい話しなので、いつか絶対に書こうと思っている。でも、どうやら構想はおりてきそうにないので、ウンウンいいながら、考えなくては書けそうもない。

(トップの写真:七ツ小屋山山頂)

作品紹介

2005-04-11 11:37:21 | 2・仕事の周辺
最初にBlogを始めた時、私は今までにこんな本を書いてきたんだよ、というのをどこかにきっちりと書きとめておきたいという思いがあった。
おそらく我が家では、家族ですら、私が今までにどんな本を書いているか知らない。子ども達は小学生の頃はよく読んでいたし、友だちにも貸してあげたりしていたが、中・高校生になると、当然のことながら、読まなくなった。生長するにしたがって、児童文学から卒業してしまったのだ。

でも、いつかは、母親がどんな本を書いていたのか、少しは興味をもつ時もくるだろう。そんな時には、Blogを開いて、見ることもあるかもしれない。

カテゴリー1.著作一覧を見ると、そこからリンクさせている3.作品紹介も、残りあと4作になった。それで、きのう(付けで)一気に3作どーんとのせてみた。

「峠をこえたふたりの夏」 「森のホワイトクリスマス」 「真夜中の誕生」の三部作。

これらの物語は、子ども達が小中学生の時に書いたものだが、その頃いつも頭の中にあった、もし私に万が一のことがあったら、この子たちはどうなるんだろう。という発想から生まれた本だ。双子の兄妹が出てくるが、二人は、私の娘と息子が投影されている。

(写真:取材で登った上越清水峠付近)

真夜中の誕生

2005-04-10 17:32:19 | 1・作品紹介
<サキとユウキの物語・その3>

 1995年1月

 絵・中村悦子

 あかね書房


「新しいお母さんができて、喜んでいたサキだが、お母さんに赤ちゃんができたとわかって、うまくつきあえなくなり…。
サキは、とうさんたちが結婚したとき、その後数か月間で、自分を取りまく環境が変わっていくなんて考えてもいなかった。」


◆サキとユウキの物語 
その1「峠をこえたふたりの夏」 
その2「森のホワイトクリスマス」

<この本の帯です>






森のホワイトクリスマス

2005-04-10 17:26:17 | 1・作品紹介
<サキとユウキの物語・その2>

 1992年11月

 絵・中村悦子

 あかね書房


「ふたごの兄妹ユウキとサキは、父親の再婚相手になるかもしれない佐久間さんと、真冬の山荘に出かけますが…。」

◆サキとユウキの物語 
その1「峠をこえたふたりの夏」
その3「真夜中の誕生」


◆書評→教育新聞


<この本の帯です>





峠をこえたふたりの夏

2005-04-10 16:56:21 | 1・作品紹介
<サキとユウキの物語・その1>

 1991年7月

 絵・中村悦子

 あかね書房

 第37回青少年読書感想文コンクール課題図書


「ふたごのユウキとサキは、とうさんと一緒に峠をこえる途中、台風にまきこまれて…。」

◆サキとユウキの物語
その2「森のホワイトクリスマス」 
その3「真夜中の誕生」


◆書評→サンケイ新聞 日本児童文学 教育新聞


◆この本に関するBlog → 「作品紹介」 「物語の構想」

<この本の帯です>






野川の桜

2005-04-08 12:38:26 | 16.調布のできごと
以前は、桜の時期になると、桜の名所を訪れたものだけど、この頃はなにかついでがない限り、わざわざ行くことはない。なぜかというと、最近ではここ、調布の野川の桜が一番見事だなあと思うからだ。

自転車で、わずか3分の距離なので、このところ毎日見にいっている。一気に咲いてしまったけど、きのうが一番の見頃だった。今日は、少し花びらが落ち始めている。

ライトアップは明日、9日(土)だそうです。

<追記・4月9日夜>
母と娘と夜桜見物にいってきた。すごく大勢人が出ていた。でも、今年は一方通行で進んでゆくので、あまりいろいろな人と会えなかったのが、ちょっと残念。




<追記・4月10日>
ライトアップを見てから、一度家に帰った後、野川沿いにマンションのあるK宅へ。しじゅう会う友だち、めったに会わない知り合い、初対面の人たち、大勢ですでに宴会が始まっていて、帰ったのは深夜。
その時のようすは→こちらです。

10日昼間は風もあり、花吹雪の一日。

<追記・4月11日>
雨、雨、雨で、桜は散った。花の命は短いものだ。

◆真蘭さんの「夜桜パーティーに」
あいあいさんの「今年のお花見は砧でした 」
TB

夏山計画

2005-04-07 11:52:23 | 3・山の日記
東京ではもう夏日となり、早くも夏山の計画が持ち上がりつつある。
きのうは、月に一度の「ホイッスル山の会」の会合が築地で開かれた。
花見をかねて、N氏の退職記念をかねて、夏山どこに行こうか相談するため、大勢の人が集まった。

といっても、実はほとんどの人が、これに引かれてやってきた。
まぼろしの銘酒といわれる「森伊蔵」。
芋焼酎ということだが、ほんのりした香り。さらりとした味わい。おいしい焼酎でありました。
持ち込んでくれたK氏は、抽選で手に入れたそうである。

それで、本題の夏山である。8月はいつも泊まりがけで、ふだんは登れないような山に登る。一年に一度のことなので、根性入れて登る。そのためには、トレーニングもする。

今年は南アルプスの荒川三山になりそうである。三山とも3000m級。入山に時間がかかるし、山の中で3泊くらいしないと登れない。大変そうではあるけれど、年に一度の夏山くらい、完全燃焼するような山に登りたい。

(写真:ホイッスル会合。このあとぞくぞくと人がやってきた)