紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

山休みの期間

2004-11-30 07:47:19 | 8・山と旅の思い出
八ヶ岳の天狗岳に登った後、私はしばらくの間、山から離れた。
山歴40年の間には、しじゅう山に登っていない時があったが、この時も、けっこう長く休みの時期に入った。

息子が中学生になり、山に登らなくなったために、小学生の娘と二人を家において、私が泊まりがけで山には行けなくなったからだ。中学生になっても、山に参加することはできたが、この頃、くすの木山の会では、山に登る子どもの団員が、かなり少なくなっていたし、息子は親と一緒に山に登ることが、もういやになったのだ。親離れの時期に入ったということなのだろう。

娘が保育園の時から、くすの木山の会に参加するようになったが、天狗岳が家族で参加する最後の山行となった。

最初にくすの木山の会で登ったのは、秋の尾瀬・燧ヶ岳(2356m)。夜行のバスでいき、三平峠を越え、そのまま燧ヶ岳に登った。バス一台分の人数が参加したけれど、子どもで燧ヶ岳に登ったのは5人。娘が最年少。まだ5歳だったにしては、よく登ったと思う。

大半の子どもたちや親は、尾瀬沼のほとりを歩いていった。今写真を見ると、びっくりするほど大勢であの時は、尾瀬にいったのだ。
(燧ヶ岳に登った翌日の散策写真・子どもたち全員集合)

雪山の思い出

2004-11-29 07:12:52 | 8・山と旅の思い出
もうすっかり忘れていたのだけど、近所のくすの木山の会で、八ヶ岳の天狗岳(標高2646m)に登ったことがある。
時期は11月23日の連休。
富士山以来、久々の雪の山だった。
Blog仲間のcomugiさんが、雪山入門コースとして、名前を書いてくれた山だけど、相当寒くて、稜線に出ると、ものすごく強風が吹いていた。

娘が小4、息子が6年の時だったが、息子の友だちのM君が行きたいというので、連れて行った。

高所にある温泉で有名な本沢温泉小屋に泊まり、翌朝早く、天狗岳を目指して出発した。
小屋までは、12-3人行ったが、山に登ったのは、子ども3人、大人5人。

けれど、、山に登りながら、こんな所に、息子の友だちを連れてきてだいじょうぶだったか、不安になった。
樹林の中は、雪が積もっていたが、稜線に出ると、雪も吹き飛ばされるほどの風が吹いていた。
M君は頂上近くになると、手が痛いといい出した。冷たくて痛みを感じたのだった。

頂上ではガスっていて、視界ゼロ。ただ真っ白い世界だった。
無事に帰ったあと、
「あんなにおもしろいことしたの初めて。」
とM君はいったが、それにしても、後で考えるとこわかった。
(真ん中がM君)

◆comugiさんの 冬山入門・木曾駒が岳にTB

ルンルン♪ サイクリング

2004-11-28 07:40:11 | 6.自転車日記
先日、真蘭さんから誘って頂き、祖師谷のお宅におじゃました。
車で行こうか、と思ったが、時間もあったのでサイクリングがてら、行ってみることにした。
甲州街道沿いに行くのが、ほんとうはわかりやすい。
でも、せっかくサイクリングするなら、好きな野川沿いの方が景色がいいので、そちらから行くことにした。

ぐんぐんとこいで、ずっと前に住んでいた神代団地のわきを通って行く。
あちこちで、カモがたくさん泳いでいて、のどかである。
野川から離れたら、迷ってうろうろしてしまったが、それでも、1時間はかからずに、たどり着いた。
ほどよい運動ができて、健康にもいい感じ。


さらに、自転車で行ってよかったことがもう一つ。
真蘭さんが昼食を用意してくれていて、ビールでカンパイ! 

真蘭さんから、京都みやげの「したたり」を頂いて、帰りは迷わず、40分自転車をこぎ帰ってきた。

したたりは、つるりとしたのどごしの、甘みを抑えた、寒天でつくったお菓子。

たそがれオヤジさんのBlogを見て、anikobeさんがしたたりを買い求めた記事をBlogにのせ、それを読んだ真蘭さんがこの度、京都旅行するにあたって、わざわざ買いにいったものです。

真蘭さん、さっそく頂きました。おいしかったです。どうもありがとう!

◆anikobeさんの「ドライバーさんの好意で・・」にTB

冬山の写真

2004-11-26 07:19:48 | 8・山と旅の思い出
大学生当時、冬山に登っていたという証拠の(?)写真。

大変だった1月15日の富士山では、写真を撮る余裕もなかったので、残念なことに1枚もない。
あんなにすばらしい日の出は、一生もう2度と見られないというほどよかったのだけど。
前夜御殿場口にテントを張り、早朝から登ったので、駿河湾から昇る朝日で、海が刻々と色をかえていくのに、見とれた。
私の成人の日の思い出である。

それで、この写真は、上越の巻機山。
女性だけのパーティーで、12月末、1週間かけて、テント1、テント2を設営。
最後に全員で頂上アタックした。
とにかく、すごい豪雪地帯で、毎日毎日、重い雪と格闘、ラッセルに明け暮れた。
(右上は頂上写真)

どちらも白黒写真なのが、時代を物語っていますね。(笑)

ただいま迷い中

2004-11-25 11:15:36 | 3・山の日記
実は、ほんの少しの期間だったが、雪の山に登っっていたことがある。
大学時代の約1年、かなり本格的に登った。ピッケル持って、アイゼンつけて(10本爪だったか?)、初冬の仙丈岳、鳳凰三山、八ヶ岳(赤岳~硫黄、編み笠)。真冬の上越巻機山。富士山に2回。一度は20歳・成人の日のお祝い登山。

その富士山で、あやうく死にそうな目にあい、それっきり、冬の山からは足をあらった。
以来、約30年。

それが、今年はまた登りたいなあ。と思い始めている。
一つは、もうずっと正月フリーになることなどなかったのに、今年はフリーな時間が持てること。
そして、いつもは、年末年始さっさと、冬山に登りにいってしまう夫が、どうも相棒の都合で、正月計画がないらしいのだ。
それで、めずらしく私に声がかかった。
「仙丈岳(南アルプス)に登りに行かない?」

アイゼン持ってないしなあ。(5月立山には借りていった)
冬用の上着持ってないしなあ。(なぜか、ズボンは持っている。ニッカーボッカー。ふだんはいたことないけど)
オーバー手袋も持ってないしなあ。

でも、ピッケルは持っている。(5月の立山に登る時に買った)
登山靴。(これも5月に立山に登る時に買った)
ウールの手袋など、ほかのものもそこそこにはある。

どうしようかなあ。登れるかなあ。
でも、雪の南アルプスに登るなんて、最後のチャンスかもね。

(写真は大学時代。11月なかばに女3人(私は真ん中)で仙丈ケ岳に登った時のもの。もう1組男性3人組がいて、そのうちの1人がシャッターを押してくれた。)

三頭山(1531m)に登ってきました

2004-11-24 07:18:30 | 3・山の日記
すばらしい晴天のもと、娘と良流娯さんと3人で、奥多摩の三頭山に登ってきた。
先々週は、鷹ノ巣山。今回は湖をはさんで反対側の山。

最初に奥多摩湖のドラム缶橋(といっても今はただの浮き橋だけど)を渡り、車道を少し歩いてから、急登が始まった。
登りはじめてすぐに、同じルートを登る男性1人に会った。登りで出会ったのは、その1人だけ。静かな山歩きを楽しんだ。その男性とは、つかず離れずで登り、山頂では一緒に昼ご飯を食べた。

都民の森から、1時間半ほどで登れてしまうので、大半の人はそちらから登るようだ。

ただ、下りは奥多摩湖の方におりる人もいた。頂上付近になると、何人かに出会ったが、みな決まって、
「上に行くと富士山がすーごくよく見えるよ。」
と励ましてくれた。

鷹ノ巣山では、晴れていたのに、富士山が見えなくて残念だったので、早く見ようと急いだ。(写真:三頭山をバックに娘と良流娯さん)

登り4時間半と思ったら、なんと、計算ちがいであった。
「やったー。とくしたー。」って何が得したのかわからないが(笑)、思ったより時間がかからなかった。標高差1000mなので、3時間半で登れますね。

8時40分登山口を出発。頂上着12時10分。
でも、コースは急で、2カ所ほど、崖のような斜面を登るような所もあり、落ちないように木の根につかまったりして、3点確保を守りながら登った。おもしろかった。

頂上からは、富士山もくっきり、美しい姿を見せてくれた。その近くには、なつかしい御正体山。反対に目を向けると、目の前に鷹ノ巣とそれに続く稜線が見えた。

帰りはバスを途中下車。数馬の温泉に寄ってきた。いい1日だった。
娘は言語聴覚士の仕事で病院勤務のため、めったに祝日は休みにならないが、またそういう日があったら、奥多摩の山に登ろうといいつつ帰ってきた。

計画表

三頭山に登ってきます

2004-11-23 19:18:24 | 3・山の日記
11月23日(火)は娘と良流娯さんと一緒に、早起きして、奥多摩の三頭山に登ってきます。
奥多摩湖のドラム缶橋を渡って、登り4時間30分 3時間30分。下りは都民の森まで1時間です。
写真は奥多摩湖。先日鷹ノ巣山に登った時のもの。



立川 6:39  奥多摩 7:46
奥多摩 7:50→小河内神社(バスまたはタクシー)8:20
登山口 8:50~9:40 イヨ山 ~11:30 ヌカザスの峰(昼食)
     (530m)      (979m)          (1183m)
12:00~1:30 三頭山 1:50~2:40 都民の森
           (1531m)
2:55 五日市行きバス

フロリダ(北米の旅・その5)

2004-11-22 07:20:32 | 8・山と旅の思い出
最後はニューヨークから帰るので、東海岸に行かなくてはならない。
せっかく東に行くなら、ぜひフロリダに行こうということになった。
セントルイスから飛行機でタンパに飛び、レンタカーで、約1週間フロリダ半島を旅した。

ここも、ほんとうにおもしろい所だった。行き当たりばったりで、毎日よさそうな所があると、あいているモーテルを探し、また次の日には荷物をまとめて、車で旅を続けていった。
5人の旅だったが、アメリカの車は大きいので、1台でもちょうどいい大きさだった。
きれいな海があると、車をとめて泳いだり、まだしばらくいたいと、そこで泊まった。

亜熱帯のエバーグレイス国立公園も楽しい所だった。トラムツアーに入って、ワニを見たり(写真右)、ボートツアー(上の写真)では、生まれて初めてマナティーを見た。

最後は、大西洋に転々とする島を結んでいる道路を通って、キーウェストまで行きたかった。が、時間がなく、途中のキーラルゴという島に泊まって、しばらくドライブした後引き返した。
海の上を通っている道路は、ビュンビュン飛ばしていくと、空に向かって飛んでいるような錯覚にとらわれる。ゾクゾクするほど気持ちがよかった。
(写真 右の道路を車で走った)
いつか、またこの道路を通って、キーウェストまで行ってみたい。

そうして、フロリダから1泊2日、アムトラックに乗って、ワシントンまで行き、何泊かしてスミソニアン博物館などを見た。その後、ニューヨークに行き、良流娯さん親娘と別れ、私たちは、帰ってきた。
良流娯さんと知夏ちゃんは、その後、まだ数日旅を続けていた。

★北米の旅→ その1 その2 その3 その4 その5


アムトラック2泊の旅(北米の旅・その4)

2004-11-21 17:12:29 | 8・山と旅の思い出
セコイアの森の最後の夜、私が熱を出した。
前の日、シャワーを浴びている途中で、湯が出なくなり、水を浴びたのが失敗であった。
夏でも朝晩はすずしいところなので、風邪をひいたようだった。

翌日は、サンタバーバラまでレンタカーで行く予定が、近くのフレズノで車を返し、列車とバスを乗り継いでゆくことにした。とても、車を運転できそうもなかった。

サンタバーバラで、良流娯さんの知り合いと会った後、いよいよ2泊3日、アムトラック「サウスウェストチーフ」で、ロスアンゼルスから、カンザスシティーを通って、セントルイスを目指すことになった。

列車に乗ったとたん、娘が熱を出した。ずっと寝台で寝ていくようになった。


アメリカの長距離列車は、1日に1便しか通っていないというところもザラである。
1階は荷物置き。座席や寝台、ラウンジは2階にあるので、ながめがいい。(写真)

列車は、地平線に向かってひた走った。夜寝られなくて、外を見ると、真っ暗な荒野に煌々と満月が輝いていて、遠くを旅しているんだなあ、としみじみした気分になった。

旅も長くなり、娘や知夏ちゃんも体調をくずしたこともあり、「トムソーヤーの冒険」の舞台、ハンニバルに行く予定を変更。3日間セントルイスで過ごすことにした。ミシシッピー川をクルーズする「トムソーヤー号」に乗って、せめて、物語の世界にひたった。(上の写真)

次回は、この後行ったフロリダ半島の旅を。

★北米の旅→ その1 その2 その3 その4 その5


巨木の森(北米の旅・その3)

2004-11-20 16:34:11 | 8・山と旅の思い出
アナハイムにあるディズニーランドで遊んだ後、アムトラックとレンタカーで、セコイア・キングスキャニオン国立公園を目ざした。
最初のアメリカの旅で、初めてそこを訪れて以来、またどうしても、あの巨木に会いたいと思っていた。そして、できれば、あんなに心打たれたセコイアの森を舞台にして、物語が書けないかと考えた。(後に「神様の木」という題で出版された)

再び訪れたジャイアント・セコイアの森は、相変わらず、ドキドキするような、頭がクラクラするような場所だった。
そこで、1週間、2カ所の山小屋に泊まり、森にどっぷりと浸りきって過ごした。
朝に昼に夜に、巨木たちと出会い、地球上で一番大きな生物、2500年生きている木の不思議さに心打たれた。

3000メートルを越える山に登ったり(写真上)、クリスタルケイブという鍾乳洞にいったり、森をくまなく見てまわったり、湖で泳いだり、馬に乗ったり、楽しい毎日だった。

リスはそこらじゅうを駆け回っているし、クマものそのそと歩いていた。

子ども達は、後々、ほんとうにあの森は最高に楽しい場所だといっていた。


(下の写真:左 巨大な松ぼっくりをみて驚く。 右 倒れた巨木の上で遊んでいる。根っこのあたりの豆粒みたいなのが人)

  

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