紅蓮(ぐれん)のポケット

子どもの本の作家・三輪裕子のふつうの毎日
2015年夏。三宅島で農業を始め、東京と行ったり、来たりの生活になる

週末は上越

2009-07-31 15:49:33 | 3・山の日記
白馬岳から朝日岳までの登山記録を書いているうちに、また週末がやってくるのである。

夏山シーズンは短いので、あさっては、また山に登ってくる。
明日は上越線土合駅近くの山の家に泊まり、あさって、白毛門山に行く。

天気はどうなんでしょうか。梅雨明けしたのかはっきりしない感じですね。





白馬岳~朝日縦走・4

2009-07-30 17:30:16 | 3・山の日記
■ 7月25日(土)・朝日岳~蓮華温泉

いよいよ最終日となった。

5:35  朝日小屋出発。山小屋のバイタリティーあふれるおかみさん、清水かおりさんと記念撮影。

 


この朝日小屋のある朝日平は、すごくいい所だった。入山するのが大変なので、この良さが保たれているのかもしれない。

 

まずは、朝日岳目ざして登って行く。

 

Mさんはすぐに出発しないので、先に2人で登って行く。後で聞いたら、体調を崩した人を運ぶヘリコプターが来るのを待っていたそうである。
こんなに山奥の小屋にいると、ケガもそうだけど、体調が悪くなったら、自力では下山できない。

その日、蓮華温泉まで、長くて長くて、すごく大変だったので、よけいにそう思う。

花の咲き乱れる山道を登って行く。

 


山頂近くなった。天気はあまりよくないけど、雨じゃないだけでもよかった。

 


6:35 朝日岳山頂。

 

朝日岳を下って行く。

 

 


遠くの山の中に、今晩泊まる蓮華温泉ロッジが見える。
けれど、そこまでは、山道をいったん、谷底まで下り、そこからまたロッジまで登り道になるので、実際に見た距離より、ずっと遠いしたくさん歩かなくては着かない。

 


7:20 吹き上げのコル。ここで、道は日本海まで歩いて行く栂海新道と分かれる。日本海も見えるけれど、大変そうな道のりだ。避難小屋があるだけだし、食料、寝袋は持っていかないとならない。

 


雪渓を何度か渡る。

 


このような所を登って行く。


 


花がきれいで、いつまでもいたいほど。でも、ここでゆっくりしていると、後でひどい目にあう。

 


 
 

このあたりの木道で、1週間前に滑って、膝のお皿を割った人がいるというので、木道が出てくると緊張する。

 


お花畑の間の道を進む。

 



9:30頃  あまりにすてきな所なので、少し早いけれど、昼ごはんにする。

 


お花畑があちこちに点在している。

キンコウカとカライトソウ。

 


タテヤマウツボグサ。

 

シモツケソウ。

 


タテヤマリンドウ。

 


シロウマアサツキとキンコウカ。

 




10:15 花園三角点

  

山道を下って行く。下れば下るほど、また登らなくてはならない。

 

 

 

11:45 白高地沢  この橋は海の日の連休直前にかけられる。この橋がかかっていないと、この川は私達には渡れない。そうすると朝日小屋まで引っ返すほかない。行く前に、朝日小屋に何度も通れるかどうか確かめた。

 


沢を越えたあたりで、雨が降ってくる。

樹林帯がアップダウンしながら続く。

 


もう一つの沢に出会う。

 


そこからは、樹林の中をひたすら登る。


13:50 アヤメ平ら  広々とした所に出でホッとしたが、ここからロッジまでは、また長い樹林帯の道。

 


まだかまだかと思いながら、樹林帯を行く。

 


3:00  よれよれになって、蓮華温泉ロッジに到着した。

 


どろどろになった靴を洗う。

 

そして、生ビールでカンパイ! 

 


翌日、青春18切符で、東京に帰ってきた。


◆白馬岳~朝日縦走・・4

白馬岳~朝日縦走・3

2009-07-29 09:00:13 | 3・山の日記
■ 7月24日(金)・白馬岳~雪倉岳~朝日岳

この日は、今回の縦走の核心部である。いったんスタートすると、もうその日のうちに、山をおりることはできなくなる。
縦走には、必ずそういう日があるけれど、行くのも大変な、そういう山奥深いところほどいい所なのだ。

ところが、夜ずっとびしゃびしゃと雨音が聞こえていて、いやな予感。夜もどしゃぶりだったので、朝そんなに降っていたら、前回同様、あきらめるしかないと思っていた。

それなのに、朝には、ガスは出ていたものの、雨は上がっていた。ラッキー♪

4:00 起床。山小屋で食事をしてから行くことにする。

5:30  スタート。

5:50 白馬岳山頂。前日よりは視界がある。剣岳や槍ヶ岳も一瞬見えた。

 


崖から身を乗り出すようにしてみると、白馬の大雪渓が見える。




同じコースを行くMさんと、今日はあそこを通って一番遠くに見える朝日岳まだ行くのよねと確認しあう。

 

6:35  三国境

 


すぐにガスってしまったが、ぽつんぽつんと、花が咲いているすてきな道。

 


向こうに見えるのが雪倉岳。

 

 

イワオウギがたくさん咲いている。

  


ワスレナグサに似たミヤマムラサキ。あちこちで群生が見られた。

 


次々に雪渓を越えて行く。

 


8:25  雪倉の避難小屋。

 


これから、雪倉岳まで登って行く。けっこう大変な上り。

 


9:30  雪倉岳山頂(2610m)  ~10:00  


早くもお腹がすいたので、昼ごはんにする。

 

Mさん達もそこで、昼ごはんを食べていた。

そこから下り始め、赤男山を巻いて、2時間で朝日岳のふもとに着くことになっている。

一番大変だったのは、赤男山を巻くあたり。とにかく長い。
前日、遭対協の人にも、大変ですよ。長いですからね。といわれた意味が初めてわかった。

最初のうちは、花が咲き乱れるすてきな斜面。

 


雪渓とハクサンイチゲ。

 


タカネバラ。

 


どんどん下る。

 


イブキジャコウソウとヒメイチゲ。

 


? 
 

ミヤマウスユキソウ。

 


ミヤマキンポウゲ(?)

 


タカネナデシコ。

 


シラネアオイ。

 



ニッコウキスゲが咲き乱れる斜面。

 

朝日岳は、まだまだ先に見える。

 



オアシスのような小桜が原。

 


ハクサンコザクラ。

 


木道を通って行くと、池と水芭蕉、リュウキンカが心をなごませてくれる。

 


 

 



12:50 ようやく、水平道と朝日岳の登りの分岐に着いた。いやあ、疲れた。

 

去年、おととしは水平道が通れなかったそうだけど、今年は雪渓や道も整備されているので、だいじょうぶだと、前日いわれていた。
それで、翌日、朝日岳は登ることになっているので、水平道を行くことにした。

ここも長いといわれたけど、やはり長かった。

 

雪渓を登って行く。

 


疲れて写真を撮ることもせず、進んで行く。

 
ようやく、朝日小屋が見えてきた。

 

14:50 朝日小屋到着。

長い長い道のりだったけど、山小屋のある朝日平はすばらしい所だった。やっと念願のコースを踏破できたので、嬉しかった。遠く日本海も見える。

その日は、標高が2200mくらいなので、ビールでカンパイ!

 


◆白馬岳~朝日縦走・・3・

白馬岳~朝日縦走・2

2009-07-28 07:12:19 | 3・山の日記
■ 7月23日(木)・~白馬岳

朝4時15分に起きる。ヒュッテの朝食はおそいので、おむすびにしてもらい、湯をわかしてみそ汁を飲みながら食べる。

5:15 出発

天狗っ原の斜面を登って行く。

6:30 天狗っ原  後ろにこれから登る白馬乗鞍岳が見える。

 

途中雪渓があらわれる。

 


雪の斜面は、スキーの時期に出会うと、滑りたくてうずうずするのだけど、登山靴で歩いている時には、滑らないように気をつけなくてはならないので、やっかいなものである。


 

いろいろな花が咲いていて、けっこう長い登りのわりには、あきることがない。

タカネバラ。

 


チシマギキョウ。

 


ミヤマコゴメグサ。

 


余裕がある時には、花を撮りつつ登るのだけど、この山行では、電池があまりなく(充電してこなかったか?)、すでに満杯ではなくなっていたので、あせる。

白馬乗鞍岳の上り。

 



8:05 白馬乗鞍岳(2436m)山頂

 


白馬大池に向かって、岩がごろごろした所をおりていく。リューマチ性多発筋痛症の病気になってから、こういう岩をぴょんぴょんとおりるのができなくなった。
ゆっくりと下る。

 

8:35 白馬大池山荘  ここはとても気持ちのいい場所。花が咲き、雪渓が広がり、景色もよく見える。そこでゆっくりと朝ご飯を食べる。

Mさんも来たので、出発する時に記念撮影。

 

稜線に向かって登って行く。

 


稜線に出ると、翌日歩くルートがずらーっと見渡せた。

 




いつきても、好きな道。

 


雷鳥坂といわれている坂。この白馬岳まで、何度も雷鳥に出会った。立山で見かけたより多かったほど。


花もたくさん咲いている。

チングルマ。

  


ゴゼンタチバナ。

 


ウサギギク。

 



小蓮華を目ざして登って行く。ガスに包まれて、上の方が見えない。

 


この辺の斜面にはお花畑が広がる。花は3年前の海の日の連休よりは少ない感じ。どうもまだ早いようである。それでも、たくさん咲いているけど。

コバイケイソウ、シナノキンバイ、ハクサンイチゲの群落。

 


ハクサンフウロ。

 


ミヤマアヅマギク。

 


イワカガミ。

 


11:45 小蓮華山頂  けっこう長かった。

12:35 三国境  翌日はここまでもどってから、雪倉岳、朝日岳を目ざす。

 

3年前ここでは、ものすごい風雨で吹き飛ばされそうであったが、この日も曇りだけど風は強く冷たい。この稜線上は、風の通り道になっているようである。


雷鳥がすぐ目の前にいた。

 


白馬山頂付近まで行くと、それまで見たことがないツクモグサも見られて、感激。

 


ウルップソウ。

 


イワベンケイ。

 


ミヤマシオガマ(?)

 


13:50 白馬岳山頂 (2932m) Mさんと。

  


14:35  白馬山荘(2830m)  山頂から少し下ったところに山荘は建っている。

 


前日栂池自然園に泊まったのと、水分補給をしながらゆっくり登ったので、めずらしく頭痛がおきない。けど、頭の芯は重い感じ。
2700m以上の所に泊まる時には、ビールを飲みたいのは山々であるが、やめることにしている。
この日も調子はよかったが、お茶を飲むだけにする。

良流娯さんとMさんと、もう1人若い女の子の4人部屋。平日なので、特に個室は頼まなくても、十分なスペースがあるので、ゆったりと過ごせた。

常駐の遭対協の人に、翌日のコースについて細かく聞く。

 


その夜、どしゃ降りになった。こんな大雨では、とっても朝日岳までは行けそうもない。やんでくれることを願って、早々と寝た。


◆白馬岳~朝日縦走・・2・


白馬岳~朝日縦走・1

2009-07-27 12:15:54 | 3・山の日記
■ 7月22日(水)・栂池自然園

昨日白馬岳~朝日縦走から帰ってきた。
向こうはまだ梅雨あけてないらしく、お天気はカラリと晴れ上がるというわけにはいかなかったが、1日のうち、少し降られただけですんだのは、まあまあ運がよかっただろう。

今回最初の夜に栂池自然園に泊まることにしたのは、白馬山荘は、標高2830mくらいの所にあり、高度の弱い私が一気にそこまで登ると、高山病の症状が出るからである。

自然園は標高1800mくらいなので、そこらで泊まると、少しは緩和されるだろうと思われた。
それと、春にはしじゅう訪れている自然園が、夏にはどんな風なところなのか見てみたいというのもあった。いつも雪が積もっているので、自然園は、何もかも雪の下であった。

近くのバス停から高速バスで行く。良流娯さんも途中から乗ってくる。

この日は、日食が見られるというので、ちょうどその時間バスから見るのを楽しみにしていたが、曇っていて、全く見られなかった。
日食からおくれて、1時間近く後、白馬の駅に着いたら、そこでは、見られたというので、残念だった。

ロープウェイとゴンドラを乗り継いで、自然園の駅に行く。

栂池ヒュッテは、ヨーロッパのロッジのようで、いつか泊まりたいと思っていたのが、念願かなった。




夕食の時間まで1時間半くらいあったので、自然園の散策をする。翌日は白馬乗鞍から、白馬大池、小蓮華、三国境を越えて、白馬岳まで行く予定である。

 

ニッコウキスゲの群落の間を進む。

 


 


ヒオウギアヤメやキンポウゲの類の咲く原。

 


キヌガサソウ

 


マイヅルソウ。

 


もっといろんな花が咲いていたのだけど、時間もなく、あまり撮れなかった。


少し登り、浮島湿原のところで、引っ返した。ヒュッテが遠くに、小さく見える。

 



翌日登ってゆこうとしている白馬岳方向は、あやしい雲におおわれている。

 


ヒュッテ近く。4月はこんな感じ。

 

夜は、良流娯さんのウン回目の誕生日を祝って、カンパーイ!

 


その日は、鹿児島から来たMさんと3人一緒の部屋。Mさんとは、それから昨日までつかず離れず、一緒に縦走をし、3泊一緒の部屋で過ごした。


◆白馬岳~朝日縦走・1・