かりに「斬」が漫画”未満”の漫画だったとすると
「M&Y」は”カンペキな漫画”だったと言ってみる。
もうげっぷがでるぐらい見慣れた「四元素」の力を
1話目見開きからババーンとうちだし、「特殊」な世界
のことも、あますことなく懇切に説明してくれる。
そしてときおりはさまる優名さんのコスプレとエロ。
あとは命の「ジャスティス!」でおとす。
ほら、カンペキだ。
その破綻のなさは驚くべきほどで、僕らは実に安心して
誌面のページをめくれるわけだ
あるいはその必要すらないのかもしれないけど―
いったい、ここまで純粋な”ただの漫画”がどうして
できあがったのか、編集部の意向なのかそれとも
この作者さんの天分なのか、それは分からない。
けれど、失笑ものの駄作にしろ、溜息が出るほどの傑作に
しろ、作家さんが「何か」を「表現」しようとしているのを
私はみたいと思う。ただの「絵」の列挙がなんらかの意味を
持つのは相当な画力を持った人が描くかエロマンガぐらいのものだ。
作中で「火」の能力がいちばん扱いが難しい、と
述べていた所がある。「火」を「情熱」とこじつける
なら、確かにそれはそうで、「情熱」を受け入れられるカタチに
するのがいちばん困難だ。そしてそれはただ「ジャスティス!」と
声高に叫ぶだけでは成立しないものだと描いているご本人が
誰よりも理解しているはずだと思う。
「M&Y」は”カンペキな漫画”だったと言ってみる。
もうげっぷがでるぐらい見慣れた「四元素」の力を
1話目見開きからババーンとうちだし、「特殊」な世界
のことも、あますことなく懇切に説明してくれる。
そしてときおりはさまる優名さんのコスプレとエロ。
あとは命の「ジャスティス!」でおとす。
ほら、カンペキだ。
その破綻のなさは驚くべきほどで、僕らは実に安心して
誌面のページをめくれるわけだ
あるいはその必要すらないのかもしれないけど―
いったい、ここまで純粋な”ただの漫画”がどうして
できあがったのか、編集部の意向なのかそれとも
この作者さんの天分なのか、それは分からない。
けれど、失笑ものの駄作にしろ、溜息が出るほどの傑作に
しろ、作家さんが「何か」を「表現」しようとしているのを
私はみたいと思う。ただの「絵」の列挙がなんらかの意味を
持つのは相当な画力を持った人が描くかエロマンガぐらいのものだ。
作中で「火」の能力がいちばん扱いが難しい、と
述べていた所がある。「火」を「情熱」とこじつける
なら、確かにそれはそうで、「情熱」を受け入れられるカタチに
するのがいちばん困難だ。そしてそれはただ「ジャスティス!」と
声高に叫ぶだけでは成立しないものだと描いているご本人が
誰よりも理解しているはずだと思う。