意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

ア(ストル)フォ (アニメ感想)

2017-10-31 21:54:24 | アニメ感想2017年・4期






クジラの子らは砂上に歌う 
第3話 こんな世界は、もうどうでもいい △++






「平和ボケしていた人達が一方的に殺される」って図
襲う側は大概ココロを捨てたやつか、イカれた奴で
襲われる側は「罪人」っていう教科書どおりのやりくちだ。
オウニのように「反抗」できるのもちょっと混ぜておくのがうまい
「自然の死」ならまだ「理解」と「納得」のうちにココロ動かさないで
おけるかもしれんけど「カタキ」がいる場合はココロ穏やかには
おおよそいかなくて、物語が「動く」瞬間に立ち会ったような印象だ
しかしまあ「感情」を「捨てた」ような世界観なのに
「闘争本能」はなげうってない、という皮肉だわなあ
まアレを捨てるともう「人間」ではなくなるからね
同族を痛めつけるのと愛するのが大好きな生き物
ってのがヒトのサガだ。










十二大戦 第4話  敵もさる者ひっかく者 △+






猿がまともで、それゆえに異常である
ネズミもまだまともで、まだ異常
そこに襲いかかるのはとりあえずイカれてそうな兎ってのがらしい。
あるいは「生者の理論」と「ネクロマンサー」っちゅう死に近いものの
闘いともとれるかもねえ、皆さん多様な考えを持っていて
それらを丁寧に拾ってくるから、おおよそこの世から「争い」が
無くなりそうもないのがうかがえるといったところだ
そしていろいろごちゃごちゃ考える人や語りが長い戦士を
バッサリ戦闘で殺す傾向があるからね、当作品
猿はそういう「やりかた」とも戦っている、ともいえよう。









結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章- 第4話 たましい ○!






家に帰るまでが遠足





「苛烈な攻撃」ってのがとても単純にハナシを展開させていて
当作品の「単純な強さ」がうかがえるかとおもう
こちらの戦力を越えてくる敵戦力とそいつらの非人間性が
純粋な「試練」ってのを提供してきて、そこではこざかしい
「戦術」や「奇跡」というものを否定している。
「根性」というとカビの生えた古臭い概念だけど
ギリギリのとこになるとすぐにそれがもたげてきて
その概念が当事者には「生き返る」ということだ
そして「精神のチカラ」を用いるものは「長らえる生」を犠牲に
しなければならない、ということがヒリヒリするぐらい理解できる
そういう戦闘だったかとおもう。
戦闘後に須美たちが銀の元に駆けつけるまでに地についている
血量がどんどん多くなって、そして最後には無くなっている、というのが
「赤い」勇者が何かを絞り尽くしたという証なんだろう
とても美しくて、残酷なやり方だ。









ラブライブ!サンシャイン!! 第4話 ダイヤさんと呼ばないで △+







2期になってからだいぶんはっちゃけている印象で
「ラブライブ!」ってこんなアホなハナシだったかと思い出す。
ま、むしろそれだからこそダイヤ「ちゃん」の優秀さと存在感が
明らかになるというか、まあダイヤじゃあ簡単にはくだけられないわなあ。
でもまあこんぐらいの距離の方が「ガチでアイドル活動してまーす」
っていう方向性よりはいいかもしれないとはおもう
「偶像」ってのをやりきるのはとても大変で、しかもそこが
一度でもほつれると世間はとても冷たくて
そういう意味では「完璧さ」から距離を置いた「スクールアイドル」
っていう原点に当作品は回帰しているのかもしれない。










干物妹!うまるちゃんR 第4話  みんなとパーティー △+







「家族のクリスマス」をとられたタイヘイの寂しさがよいw
ヒマになったから行く同僚とのイベントが浮ついていて
その「穏やかな幸福」と「乱痴気騒ぎのたのしみ」のギャップがある。
シルフィンちゃんとうまる(UMR)ちゃんは「よい関係」やね
お互いが持っていなかったなにかを補ってくれるんで有難い
そうでありながら「ともだち」にはそれに対する負い目も、対価も
必要が無いというのが尊い関係で、これはいつまでも見ていたいモノだ
当作品も「家に帰るとダメ人間がいる日常」っていう一発ネタから
「そういう娘をあったかく支える日々」っていういいはなし系に
スイッチしているとおもうし、それで正解であろう。










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「銀」という名前のキャラは名キャラ (アニメ感想)

2017-10-26 23:04:36 | アニメ感想2017年・4期






このはな綺譚 第3話 恋待ち焦がれ ○!







「ヤキモチ」というものはよいものである
「嫉妬」ほどにネガティブではなく、恋愛が主体で、華がある。
蓮と棗の関係がこれ以上ないぐらいにスッパリ見事にかつ綺麗に
描かれているかとおもう。なんというかもの凄く「それっぽい」
すぎて口を差し挟む余地がないというか、桜を見たときの「綺麗さ」
みたいなそういう身も蓋もない感慨。
柚の「寂しかったんですね」とか棗の「だめなものはだーめ」とか
物語をつむぐ言葉もまたすばらしい、こういうのは雑然とした
「リアル」ではすぐに枯れ(され)てしまう、そういう繊細な何かだ。










結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章- 第3話 にちじょう ○






トモダチの知らなかった美点やくだけたところを知ることはよいことである
わっしーやそのっちについても言いたいことはいっぱいあるけど
まあ銀ちゃんやね、何が凄いかというと本当に「普通の善い子」であることだ
普通の家庭の普通の善い子を眼前に提出されているという事態
こんなん何も言えないでしょう、言うだけ無駄ってやつだ。
帰り道で道が別れ別れになるのが、もの凄くベタだけど
それゆえに直截にココロに響く、そう「また」は無いのかもしれないのだから。
だから不安があり、別れを惜しむ、そういう当然のココロが寂しくて、美しい。










ブレンド・S 第3話 デートのち18禁 △++






何かの目的の為に努力するのはよいことである
ここまで苺香ちゃんの「留学への憧れ」ってのは提示してても
その動機がわからなかったから、それが分かってよかったかと。
にしても「外国への憧れ」ってなあ今時分の若者にはとんと
なくなった浮世離れした目標になってますわなあ
当作品は「まんが」としてそういうふわっとしたところが
いい味付けになってるね、そういや他作品でもこういう
「外国(金髪)好き」の主人公とかおったね。
























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がんばるぞいポーズ (アニメ感想)

2017-10-24 23:18:51 | アニメ感想2017年・4期






妹さえいればいい。 第1話 料理上手の弟と全裸の美少女と気の合う友達さえいればいい。 
と 第2話 奇跡さえ起きればいい。 △+







「たまたま(妹以外)全部揃っちゃった」って状況やね
しかしまあ「『取材』の名の下にセクハラ」したり、裸族がいたり
ちょっと前にも同じようなおはなしがあったりなかったりしたようなw
まあ、あっちには「妹」いるんだけどな、血は繋がってないが。
こちらの持ち味としては「ラノベ」について少し深いかもね
才能のあるや無しや、とか「〆切り」についてのスタンスとか
流行るかどうかとは別のとこで「小説家」としての持ち分があり
イカれた小説を真面目なやつが描こうとしてもすぐバレちまうわけで
そういう「小綺麗にまとまった作家」に対する視点があるのが
当作品のもち味ともいえよう、私はそういう「小綺麗」なやつも
けっこう好きだけど。











クジラの子らは砂上に歌う 第1話 私たちの大事な世界の全てだった と
第2話  鯨(ファレナ)の罪人たち △++








ある舞台をたとえば当作品のように「砂」でおおうとか
「雪」で一面にするとか(少女終末旅行)
人間にとってきびしい環境にするってのはめんどいけど
確実にある種の「印象」をあたえるわけで、まずはその道を選んだことに感謝と祝福を。
「感情」を捨てたセカイってのはどうなんってのは
ディストピアをあつかうおはなしには常につきまとうね
そういう「一面・単一的」にしようとするのに舞台をあるモノで
覆ってしまうのは有効かとおもう。
人間はワガママなんで自由感情には「争い」がつきもので
当作品のように500人ぐらいならギリギリ「社会」とか維持できるかも
とおもわされるね、そして「闘争」のさなかにまこと人間が活き活きとする皮肉。










アニメガタリズ 第1話 ミノア、アニメルーキー! 
と 第2話 ツドエ、アニメガタリズ △+








アニメについて語るのにあたって「原作」を軽々しく出すわけにいかんから
結構難しいよね、好きな人ならおおむね「あーあれね」って分かるけど
ミノアちゃんのようなルーキーにはワケワカメってなるわな
まあ、そういう「初心者」の混沌と勢いで2話まで始末してるという
ただ、2話目のいわゆる「原作組」と「アニメ組」の対立はなかなかの見物
原作組は「動画」は「おまけ」だろうしアニメ組としては原作は言ってしまえば
「あらすじ」にすぎないのね、どっちにしろ「同じ骨」で「違う肉」みたいなもので
味わいが違うのね、「同じもの」って判断がそもそもまちがっていて
でもまあどっちにしろ「アニメ」も「原作」も楽しんでいるのは確かだね
原作組が「原作の方が背景が分かる」とかゆうても見てないモンはどうもならんとか
そんなこと普段はお利口さんにやり過ごせるだろうけどねえ
「思い入れ」が入ると途端にややこしくなる、といった次第で
でもまあそういう話題につっこむなら「原作」に触れずとも
誠実にやっていけるとおもわされる1話2話だったかと。


















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「リアリティの為」という名の下のセクハラ (アニメ感想)

2017-10-19 23:14:08 | アニメ感想2017年・4期






宝石の国 第1話 フォスフォフィライト 第2話  ダイヤモンド △+








戦艦でも名刀でもなんでものべつくまなしに「擬人化」する
我が国のヤオヨロズスピリッツでも流石に「宝石」はちょいと趣があるねえ
というのもバンピーにはおよそ接する機会が少ないシロモノで
それでいて全く興味も知識もない、というわけではないよい題材
その性質の説明とキャラクターづけのいかんを確認するだけでも
一見の価値があるというものだ。主人公が「最弱」ってのがよい
「記録係」ってのが説得力をもつし、ボヤくのにも理由があるってことだ
しかしまあこうやって「宝石」とか生まれと能力が明々白々だと
「イジメ」も「精神論」も発生しようがないのが清々しいね
だって「そういうもの」だもの、そして当作品のアニメーションとしての
筆致も「ドライ」なしあがりだ、まあ今風のはみんなそんな感じだが
そういう中で最弱の主人公が人間のように現在の環境に不満なのが
主人公たる「特異」にうつる。










ブレンド・S 第1話 はじめてのドS と 第2話 仁義なきスイーツ △++







天使のような悪魔の笑顔






苺香ちゃんがかわいいね「何かを変えたくて、でもうまくいかない娘」
に居場所を与えるという天のメソッド、ってやつだ。
そもそも「目つきが悪い」ってのは本来は結構困るもちあわせで
それで随分苦労している人生を送っている人もいるわけで
当作品のようにえれえかわいい娘の「目つきのわるさ」なんぞ知れてる
むしろご褒美ってのが「アニメーション」としてのご都合主義ですわな。
とは言ってもわたしゃリアリストではないんで、かわいい娘が救われる方が
いいに決まってンだろ、という次第で、そしてA-1 Picturesは
そういう「問題はある人達だけどたのしい職場」ってのを描く玄人で
そのメソッドにたのしく乗っかっているということでございます。









鬼灯の冷徹 第1話 神代あの世革命/恨みつらみあってこそ と
第2話 体験一日獄卒/ワーカホリックと匠の境 △++







のっけから「地獄」のできるまでと鬼灯さんの過去とか
スケールのでっかいとこを持ってきてるね、そしてそれが納得がいくのが凄い。
「一日獄卒」も2期から視聴しだす人達には有難い導入ではある
にしてもこの「客観性・知性」はどうしたことか
本来はウェットなはずの「地獄めぐり」がここまでユカイでいいのか、という思い
それは並外れた知性と知識の持ち主がその理性でバッサリこの世の
こもごもを裁断する時の快感というか、そういうのが「漫画」という
胃袋の強靱な媒介で、そしてそこでも稀な「知性」というのを主軸にした
作品で成立しているキセキに感謝するべきではあるとおもう
「ワーカホリック」とか「生産性革命」の気分の現代日本じゃ
ちと形見が狭い概念だけど、しかしまあ現実にはまだまだ幅を効かせているのが
実情だわな、でなきゃ「地獄」にもそういう概念は存在しないだろう
とかちょっと社会派気分にすぐなれるあたりも、当作品のあり方がうかがえよう。










ラブライブ!サンシャイン!! 
第1話 ネクストステップ  と 第2話 雨の音 △+








「誰か・何かへの憧れ」から「自分達のもってる輝き」を探しに
転換したわけで、そこに1クールかけてきたわけだ
ある意味その悠長さは「μ’s」の残した遺産で、負債だったわけで
尻に火はついたけどようやくAqoursも「自由」になれた気もする。
しかしまあ暢気に「かつての盛り上がり」を求めても果たして
どれぐらい世間で流行るのか、わからんね、というか
μ’sのキセキだって具体的にどうしてそうなったのか
納得のいく解答が出来る人がどれぐらいいようか
私個人としては「アイマス勢」が拾ってなかった
本当に表層的で多勢の「なんとなくメディア好き勢」が
たまたま食いついた結果、ってな印象だけど
でもまあアニメーションとしてはそこに食いつく価値のある
映像、物語、そしてキャラクターの魅力があったのは確かで
このAqoursのおはなしもここまで見る限りμ’sとそんなに
クオリティ的に遜色のない仕上がりになりそうではある
うわついたブームになるかはわからんけど。










干物妹!うまるちゃんR 
第1話 干物妹の帰還 と 第2話 うまるとアレックス △+







妹さえいればいい







いってみりゃ外では完璧でも家ではだらしない人がいる
ってだけのハナシなんですよね、そしてそういう欠点を
あげつらってもすぐにネタが切れて、面白くないのよね
本当のうまみはそういう「トモダチ」があんましできそうにない娘が
特別の僥倖でもって周りの人間がかまってくれるそういう
「しあわせなまいにち」っていうのがこのハナシの正体だったりする。
ま、それが出来るのもタイヘイっちゅうある意味完璧な
「おにいちゃん」がいるからで、人間関係のふくらみまで
補填してくれてるんで、ほんに有難い存在よな
この男、「さすおに」程浮世離れしていないんで
目立たないけど凄いのよねえ。








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照英(CV照英) (アニメ感想)

2017-10-17 23:17:54 | アニメ感想2017年・4期





キノの旅 -the Beautiful World- the Animated Series
第1話 人を殺すことができる国 と 第2話  コロシアム △+







はやりの「異世界もの」のようにキノみキノ儘の旅が気分がよい
といっても「ファンタジー」をロクに知らない人達がえがく
「なんちゃってファンタジー」とは違ってキノさんは
むこう20年ちかく旅を続けているんで、年期が違う。
「となりの街」までがえらい距離があるんで「乗り物」は必須で
その間(と寂しさ)を埋める為にバイクや犬が喋るわけで
そういうロードムービーってのは当邦では描けない味わいだわな
あとは「武器」と「殺傷」をめぐる「感覚」の違いか
当邦がヒステリックに武器の所持を規制しようとするのに対して
「そんなん個々人にまかせればいいじゃん」っていう米国的思想が
うかがえるね、調度1話2話でそれがわかるおはなし
一応言っておくとキノさんは「旅人」でそして身を護るには
最低限の武装が必要で、その武器に踊らされるような未熟な時分は
とうに過ぎ去っていて、だからこそ「人を傷つけ(殺め)る」行為に
対して冷静な嫌悪と判断が下せる、ということだ
そしてそういう考えが「教育」によってでなくこういう「ラノベ」に
よって初めて触れる人が少なからずいる
という当邦の事情がちょっとお寒いともいえる。










僕の彼女がマジメ過ぎるしょびっちな件
第1話  やっ、そんなに広げないで下さい… △+







オトコノコとしてはオンナノコがHでもかまわんのよね
ただし他の男に対してはガードが堅くて、恥じらいもある
というムツカシイ要求もくっついてくるのが我が儘。
ピンナップでハダカを眺めて興奮するのもその内飽きるから
こうやってオンナノコがいろいろな手でHなことをするのがよい
まあ、つまり「イベント」が欲しいのね、だから凝りもせず
毎クール「ラブコメ」とか「ハーレム」とか楽しんでいるという。
男共としてはとなりにいる彼女がそんなに男ウケをしない
目立たない娘なのにボンきゅっボーンなのはポイントが高いね
いつでも揉んでいい乳があるってのは別次元の生活だわな。











結城友奈は勇者である -鷲尾須美の章-
第1話  わしおすみ  と 第2話  ともだち △++








さて、最新版「勇者」たちの前日譚と後日譚の幕開けやね。
きちんと「小学生」を描きながらも「闘い」のある世界観であることが
ちらほらと覗えるとこに「日常系」をたっぷり描いてきた
「五組」の実力が覗えるというか。
相変わらず「樹海」の世界観の凄さよな、幾何学的な美しさと
そこでの強敵との闘いがすごい、加えて「四国(もうそういう呼び方をしてないか)」
つまり護るべき最終地点がきりきりと描かれていて、「バトルもの」的には
評価点を遥に超えている。そしてわっしーを初めとしてオンナノコ達が
傷つくのよね、いっぱい、それがよい見物になる世界観を
これでもかというぐらいに執拗に、美しく、そして残酷に描いている。










 
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セバスチャン!(パチンッ) アニメ感想

2017-10-12 22:34:09 | アニメ感想2017年・4期






UQ HOLDER!~魔法先生ネギま!2~
第1話  美女と少年 と 第2話 裸で出会えば友達(ダチ)になる △(+)








はて今更「ネギま!」をタイトルに何故つけるのか
「新しい物語をはじめよう」じゃないのか、とかいろいろ思うとこはある。
ン十年も経過した世界でまだ「アプリ」とか使ってるとおもうと
進歩のねえこったって思えるねえ、こういう「古びるシロモノ」ってのは
作中で扱いが難しいね、まあその場がよければいいならどうでもだけど。
さて、赤松さんの「ラブコメ」を楽しんできた身としてはここ10年来
それほど代わり映えのしない画で(特にオンナノコ)にたのしみが
それほど見いだせなくなっているわけで、というか周りのみなさんが
上手くなりすぎてんのよね、えっちいオンナノコを描くのはとくに。
さて、そういう中で当作品は「ネギま!」で培ったある程度の
「物語(あるいは少年漫画としての)」たのしみを提示しているわけで
「吸血鬼」がハナシの核なら冒頭から主人公の首を刎ねるぐらいのことは
「当然」であって、さてこっから上積みがどれぐらいあるのか、という
偉ぶったたのしみがオッサンにはあるのね、逆にたのしみはそれぐらいだが。










おそ松さん 第1話 ふっかつ おそ松さん と 第2話 祝・就職!!/超洗剤 △++








これっぽっちも「ちゃんと」やろうとする気がなくて安心したw
すごいのは何をやってもクズ6兄弟さえいれば「おそ松さん」として
通用する、という事態やね、そのタフさ。
おそ松の両親が容赦なく乳首を切るのが怖いね
普通に「出て行け!」とか「メシ抜き!」とかじゃない
地味に怖いのがよい、そういう「ギャグ」で処理できない間合いが
製作側はよく分かっているわけで、まだこういう「才能」が業界に
残っていることに安堵する、という次第。
「超洗剤」とかもキレがするどいね、みんなクズ6兄弟の「容姿」なんて
これっぽっちも気にしていないってことだ、それは「ギャグ作品」の
主人公としては立派な「キャラ」で、同時に「イケメン、何それ?」
っていう世のブサイク(ボクも)どもの救いになっているともいえよう。










Infini-T Force 第1話  ISOLATED FLOWER △+







「時と時代を超えてヒーローを同一線にあつめてござい」っちゅう
メリケン的発想やね、その裏には「現代の表現技術の方がすぐれている」
という自身に裏打ちされているわけだ。
そして確かに、「現代の」技術は小綺麗な破壊を同一平面上で行わせる
ことに関して一日の長があるといえんくもない。
しかしまあもうガッチャマンでもキャシャーンでもポリマーでも
テッカマンでもないね、別のなにかだ
むしろ集合した「敵役」のほうにノスタルジーを感じるという気がする。










このはな綺譚 第1話 さくやこのはな △+







「お客様は神様です」とか現状宙ぶらりんな単語言ってましたなあ
とまあ「リアル」なら問題のある単語でも「おはなし」なら
おしごとファンタジーとしてカタがつけられるからねえ
年季の入った旅館でかわいいオンナノコ達が精を出す(既視感があるが)
ってだけでことは足りるね、というかフィクションにおいてしか
「一生懸命やってなった失敗」ってのが許されていないってことなんかもしれん。
こんだけかわいい画のオンナノコとかでないと許されないなら
「リアルは地獄」ってことなんやろうねえ、そういう穢れた世界に咲く
百合の花を愛でている、ということなんかもね。










十二大戦 第1話  猪も七代目には豚になる △+







ですです





イノさん能書きが長かったからねえ、かえって「さっくり死にそう」という
感じはぷんぷんしてたかもな、「デスゲーム」もみんな大概慣れちゃったから
ひでえ時間制限が加わろうが間引きルールがあろうが、「いつものこと」だ
こういう状況の心理として「手の内を見せたら不利」ってのがあるから
殺す時は必ず殺す、できれば1対1が望ましい、自分の事を語る時は回想だけ
っていう「ぼっち」であることが必須になる状況になるわけだ
それは同調圧力がつよい当邦においてはその反社会性とあいまって
「カタルシス」が綺麗なかたちで顕れている、ともいえよう。










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アニメーション感想 2017年3期 とまとめ

2017-10-10 20:58:13 | アニメ感想2017年・3期



印象に残ったとこ









プリンセス・プリンシパル 第5話 case7 Bullet & Blade's Ballad より


















電車&剣劇で今期最高にクールな戦闘だったかと。
他にも恒例の空中ショーもありでアクションものとしても最高
ついでに音楽も最高と言うことがないね
こんだけやって「仲間」に引き入れないわけにもいくまい
いたいのいたいのとんでけー









異世界食堂 第4話 オムライス/トーフステーキ より

















「リザードマンの勇者」とか視聴するに決まってるじゃないか!
「セントールの憂鬱」でも爬虫類のフレンズがいたけど
調度このあたりが「視覚的」に「亜人」たる領分やね
あとは見る分にはただなんか耳とか尻尾が生えただけの「人間」だもの。
そして「異人」の舌も満足させるっちゅう文化的な勝利感が、すごい。
あ、普通の「風呂シーン」みたいならアレッタちゃんも入ってるよ。







あとはメイドインアビスの最終話付近とか
ゲーマーズ!の半生ゲームのとことか
賭ケグルイの追い詰めたところとか、印象がふかい。








声優部門








男性の部







諏訪部順一さん
(店主【異世界食堂】 ジークフリート【Fate/Apocryph】
ロベルト【バチカン奇跡調査官】 など)







ぶっちゃけ異世界食堂の「おう、いらっしゃい」だけで充分なんだがw
Fateの再放送も見ちゃったから余計にな
食べ物の「説明」をすると余計美味くなるというすごさだ。








女性の部







伊瀬茉莉也さん
(レグ【メイド・イン・アビス】 生志摩妄【賭ケグルイ】)








「度しがたい」状況をゆるぎなくやったんで
「性別」を超越した役どころをよくやってるかんじ
相方もリコ(富田美憂さん)とかナナチ(井澤詩織さん)とか
夢子(早見沙織さん)とか「立ってる」人が担当
あとはまあ花澤さんとか悠木さんとか、いつものことだがいいね。










OP・ED部門





















GAMERS!
ゲーマーズ! OP







もう NEW GAMEには戻れない―







これは使っている映像が卑怯であるw
いったいこれらのゲームに何百いや何千時間費やしたと思っているのか
そういうボク達の青春を超拘束していた「ゲーム」にようやく
日の目があたりだしたというか、そういうのをさんざん楽しんだ人達が
NEWGAMEを今作っているということだね、スマホでそれができんのか
ギモンの余地があるけど。


















A Page of My Story
プリンセス・プリンシパル ED







OPももちろんよい、が、このいかにも「英国風」のメロディに
ペーパーで描かれた世界観が、スタイリー
この作品、最後まで「ダサい」とこが全くなくてハイセンスで
最後まで走り抜いたかんじがある、それは希有で、贅沢な経験だ。

















ちいさなひとつぶ
異世界食堂 ED






ファンファーレまで鳴らしちゃってるOPから随分しっとり目に
これはあれだね食べる直前のテンションと食べた後のテンションの差
といったところか、どちらも楽しい時間なんだけど
伴奏をこんだけ抑えたなかで、すごいきれいななにかが響いてくるよ。



























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ゆうこうてきなワードナ(アニメ感想)

2017-10-03 21:47:01 | アニメ感想2017年・3期






ゲーマーズ! 第12話 
INTERMISSION ゲーマーズと課金トーク とまとめ △+








「課金トーク」の名の下に、当話も「本編(ちゃんとあったか定かではないが)」とは別の
「最近のゲーム業界のよもやまばなし」で落としてくるのが、いかにもらしい。
亜玖璃が「ゲームって高すぎない?」というならボクからすりゃ
映画も食事も被服も冠婚葬祭も税金もそして課金ゲームもみんな「高い」わけで
でも現実にはそれらにお金を払っているわけで、なんというかそういうモヤッとした
「支払わされている感」がこのモヤッとしたラブコメラノベには相応しいかもしれん。
なんだかんだでゲームや恋愛、そして「人生」はそれなりにたのしいわけで
当邦において「ゲーム」ってのは海外における「宗教」のような「人生の肯定」に
一役買っているような気もせんでもない。景太のような「ぬるゲーマー」はそのまま
大半の「ぬるい国民」で、そこではガチ充実勢とは違う価値観で生きている人がいるわけだ
当作品はそういうあまりにも当たり前でかえって気がつかなかった「当邦の価値観」に
うまくスポットをあてられた作品だったとおもう、そしてそれを娯楽たらしめる為に
かわいいオンナノコつけて、それで修羅場にならんぐらいにわちゃわちゃやるという
そういう「ぬるさ」がまあ実にいい塩梅で提供されていたようにおもえる。










アクションヒロイン チアフルーツ 第12話 情熱☆フルーツ とまとめ △+







今までタイトルはどっかで聞いたような言葉を拝借してつくってたけど
最終話はそのままに、これはチアフルーツがようやく「オリジナリティ」を
獲得したともとれよう、でもまあその獲得までの道のりが上手いね
最初は「パロディ」でも自然と自分達のものになっていくという
「メイキング」の魅力がある。
個人的には「特撮」ってあんまし好きではないのよね
演技とハナシ作りの「作為性」がくどくて、ちょっとってのがある
それが「アニメーション」になり、それの「舞台裏」ってのになって
なんというか「ちょうどよい距離感」ってのになるのよね
そこで起こるハプニングもキャラクター達も無理せず視られるぐらいの内容ということ。
最終話がすばらだったね、「メインキャストいないままに見切り発車」とか
「台本」に忠実な「特撮もの」に真っ向から逆らうしかけだ
そんなかんじで当作品は「地元の活性化」という名の下に
「無謀」ではないけどちゃんと「チャレンジ」しているのが非常に好印象だった。










メイドインアビス 第13話 挑む者たち とまとめ △++!







なんというか「ゲロ」とか「うんこ」とかを「不浄」のモノ
として扱えるのはその裏に「安寧」があるからで
例えば「医療モノ」とか「戦争モノ」のように生命が危機に瀕する状況では
そんなことを言っていられない、ということになるわけだ。
逆に当邦のように相対的な平和と都市の発達があるとこでは
「生命(虫とかけものとか)」ってのは遠見で見る分には「フレンズ」って
見方になるわけで、当作品ではそういった
通常の価値観がキレイに転倒しているのがわかる。
にしてもそういう「乱雑」を実に丹念に、執拗に、そしてうつくしく
描いてきたのがすごいとおもう、それはもう単なる「記号」を越えて
ある「光景」にくいこんできていたかとおもうのね
それはかよわい生命が強大な自然や生物を目にした時の感情とでもいうか
当作品リコたち「子供組」と「オトナ組」で随分描き方がかわるね
リコたちは当邦のアニメーションにおいてはありふれた「子供のような姿」で
そしてオトナ達はこう、深淵の生物に負けず劣らず「異形」という
それは子供だった時分に「大人」に対して抱いていた「畏れ」を具現化した
ものだったかもしれない、それは巷にあふれるモノ(かわいいキャラ)とかの
真の価値を見いだしている、ってことなのかもしれん
あるいは「火葬」すよね、あの身も蓋もない火力が通常の作品では
「物語のつごう」で使用されるのに対して、当作品では自分達の生命を守るモノとして
あるいは「汚れた何か」を浄化する文明のチカラとして
炎に対する人類の原始的な尊敬を甦らせていたとおもう
そういう「本能」がよみがえるような貴重な経験が当作品で得られたことに感謝しよう。












戦姫絶唱シンフォギアAXZ 
第13話 涙を重ねる度、証明される現実は とまとめ △(+)








なにげに「手を取り合えない」初めての「歌う敵」だったような気がする。
「敵を迂路曲折を経て味方にする」ってのはなんのかんの「前に進んでる」
って感じがするので、ハナシづくりにおいては強力な「動機」になるのだけど
理想に殉じた錬金術師たちが光になって迎えた最後は、当話が何を掴んだのか
それを見つけるのがとてもむつかしくなってしまったとおもわれる。
あと、今までは「前期で仲間になったキャラの手に入れた日常」が
キャラの掘り下げと「戦う動機」を提供してくれていたのだけど
それも今回はそこまで丁重にできなかったフシがあり
「歌劇」と「謎設定」で強引に押し切ってしまったような、そんな印象がある。
にしてもその「歌」よな、これも慣れてしまったせいか、どうもこうしっくりしない。
「戦闘に歌を乗せる行為」ってのが「戦闘」にも「歌」にもプラスに
なっていないような感じがするのね、言ってしまえば「ノイズ」になってる。
これは「ミュージカル」が「映画」やあるいは「アニメ」ほど万人の支持を
得ていないことの理由になるかもしれないね、「歌」はある行為を代弁したり
励ますことはあってもその行為をしている本人は歌っているヒマはない、ということだ
とまあ「もう、いいかな」っていうある意味最強の敵の前に
「それでも」って言わなければならない状況に当作品はなっているわけだ
まあ、こっからの大逆転劇こそいよいよ「燃える」展開ではあるね
できれば、だけど。







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真実ほど人に残酷なものも無いのだろう (アニメ感想)

2017-10-01 23:16:31 | アニメ感想2017年・3期





ナイツ&マジック 第13話 Heaven & Earth とまとめ △+






「異世界転生」に際して「何かひとつアドバンテージをやろう」って
展開がテンプレで存在しているのだけどそこでかなり未来が占えますよねえ
(あるいはそういうのが全くないベリーハードなのも一興)









プリンセス・プリンシパル 第12話 
case24 Fall of the Wall とまとめ ○








任務はベリーハードで人情が刺し挟まる余地はないのに
そこにほんのチラリと見える少女達の繊細さが、ジンとくるのよねえ。









NEW GAME!! 第12話 ぜひ買ってくださいね! とまとめだにゃ △++








天使のようにいい子だった青葉ちゃんにも後輩ができて
その後輩達は人間並に弱点があって、でもそれも理想的に解決できて
いよいよ作品の「人格」としての完成が見えてきたとこで
コウさんがちょっとさよなら、って感じで
当作品の成長への貪欲さにはおそれいる他はないねえ。








異世界はスマートフォンとともに。
第12話 決断、そしてスマートフォンとともに。 とまとめ △(+)






オエドに着いたあたりからもうマトモに戦闘してませんでしたね
オンナノコとキャッキャウフフしてただけだw
こうやって考えるとスマホってそんなに「便利」じゃないねえ
電話機能もネットの視聴も「他者」もそれを所有していることが前提で
自分ひとりが所有していても「それがなんだ」ってハナシだ
このおはなしはそのタイトルから「無駄」をかかえていた、というわけだ
それがこの全能チート主人公のウィークポイントということで
あとはまあ恋愛関係やね、これもレベル3ぐらいだろう。
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