Fate/Zero 第25話「Fate/Zero」 / まとめ ○
黎明未だ成らず
ほとんどの人はご存知の通りこのFate/Zeroは
F/S(Fate/Stay night)の前段階としてのおはなしって
設定なわけで、そういう「縛り」(呪い)がある以上愚者が
目出度きエンドロールをうつわけにもいかないわけだ
だから物語は大団円を迎えるわけではなく、せいぜい個人レベルで前に進んだり
あるいは「次」の戦いの為の萌芽がばらまかれたり、あるいは一層の絶望を
味わったままにゼロ地点での戦いはいっときの終焉を迎えるという
まあだからとりあえず終わりにはいいことが待ってるだろっていう
物語上の加護が最初から無いなかで(歴史モノに近い)
あとはその場その場で個々人がどうふるまうかが中心になるのね
逆に言えば一挙手一投足が見過ごせないわけだ、キャストも多い
アニメーションとしてのF/Zはそれを充分に満足のいくレベルで
達成していたとおもう、特に「戦闘」の表現が尋常じゃなくて
現代の映像技術がなし得る闘争シーンの先端を見ることができた感あり。
ハナシ的にも一番盛り上がったのは未遠川での化け物退治で
「約束された勝利の剣」を抜いた瞬間だったんじゃないかなと
戦闘好きな私はおもうわけね、満足のいく「勝利」ってーとここで最後
だったのかもしれない、ここが当話における「救い」ってのはいいすぎだろか。
さて、ひととおり視聴を終えて、じゃあどうするか
原作の小説を読む、救いを求めてStay nightの原作ゲームを
やってみる、ウェイバー君よろしく旅に出る、いろいろあるね
ここでStay nightのアニメ版を見るってのはどうか
「映像」として直接に比較される中でそれに耐えられる物語を構築できてたか
って観点ですね、私も視聴してたはずなんだけどどうもよく覚えていないのよね
「よく覚えていない」ことそのものがそういうことってことかもしれんが
アクエリオンEVOL 第26話 「LOVE」 とまとめ △
「最初から恋愛なんて禁止してなかっただろ!」
とか最後の最後にツッコミいれてしまったw
茶番よなあ、と思う。別に茶番が駄目ってことはないのだけど
後半の神話的説明パートとどうにも釣り合いが取れないというか
アクエリアの神話が「続編」の今作られている物語(あるいは茶番)の
足枷になってしまったような気はする、足枷壊して翔べる程たくましかったら
よかったのだけどねえ、シリアスな作風とコミカルな作風の「二極」って
どうも成立し難い何かがある気はする、昔「無敵王トライゼノン」ちゅう
もうあまり知っている人がいないロボットアニメでもそんなこころみで
失敗していた気がするから、そういえば奇しくもあっちも3人乗りの
ロボットでしたねえ。
這いよれ!ニャル子さん 第12話「夢見るままに待ちいたり」 とまとめ △(+)
茶番よなあ、と思う(笑)ま、でも茶番もいろいろあるから
ニャル子さんの各種業界のパロディを取り扱う様はまさしく
ニッポンのクールな文化をそのまま子供のように真似をする
ガイジンのようなもんで、そこに悪意はいっさい無い
これが「俺妹」のケータイ小説だかラノベだかを扱った回とかだと
あきらかに含むところがあるわけで、良い悪いを別にして挑発的ではある。
そういう意味でニャル子さんは作品そのものが「いい子」なのよね、ゆのっちみたいに
こういうサブカルチャーに浸っている人が「変質者」とほぼ同義に
扱われていた時代からはずいぶん遠くへ来たものだなあなんて思う
まあ「どうでも」いい子とも言うが。