小林さんちのメイドラゴン
第13話 終焉帝、来る!(気がつけば最終回です) とまとめ ○
「最終話なんで無理矢理な別れ話が来る」というのが、自然。
住んでる世界も種族も違うからねえ、反対する親がいるのもまた自然。
たいして小林さんの「不完全で、間違いもあるけどチカラを併せて
ちょっとづつ歩いていける」というのが「社会の歯車」からの解答やね
そのコトバは真摯だから、ココロをうつのね、またそれは当作品が
真摯に物語を描いてきたからこそ説得力を有するということを証明しているかとおもう。
あとはまあ「メイド」っちゅうか「家事」をする人のありがたみっちゅうか
そういうのが最終話でははっきりするね、「やってできなくはない」ことだけど
「余裕」がつくりだせなくなるのは確かなのね、そういう縁の下の力持ち的な
人達のことをあざとくなく上質に描き出せていることにキョウトさんの
力量がうかがえるというものであろう。
印象に残ったとこ
この素晴らしい世界に祝福を!2 第5話 この仮面の騎士に隷属を! より
とんでもないモンスターができちまったなw
なんていうかとんがったキャラしかいないからね
それらのキャラクターが掛け合いで鎬を削るのが当作品の持ち味かと
「スレイヤーズ!」とか知らん世代にはありがたいわな
小林さんちのメイドラゴン 第9話 運動会!(ひねりも何もないですね) より
「ぼへぇ~♡」ってなるねえw
最初は「来て」って言って、次は「来なくてもいい」って言うのが
なんというか、深いですよねえ、いわゆる「ナイスなコミュニケーション」です
それに応じて小林さんが地味に仕事を片付けていくのもいいですね
こういうアニメーションにしづらい薄めのよい味わいも実に上品に
やっていたのだから、見事なものです。
昭和元禄落語心中 -助六再び篇- 第3話
ぶっちゃけ落語のシーンは声優さんの力量もあって、とばせないね
個人的に選ぶなら、ってことで「親子会」にあたり
八雲が与太郎に「居残り」を伝授するこの場面
おそらく名人が与太郎に指導したほとんど唯一のシーンではないかと
名人が汗をとばしてこのイキのいい噺をやっているのを見ると
おそらくは2度とやってくれまい、と自然と思えるね
こうやって「伝承」に立ち会えたことをしあわせにおもう。
声優部門
男性の部
石田彰さん
【有楽亭八雲(昭和元禄落語心中) 宗谷冬司(3月のライオン)
ユーリ(チェインクロニクル ヘクセイタスの閃)】
「名人」だからね、仕方が無い。
そして「名人」を「演じる」ものが「名人」のしぶりなんだから
つけいるスキが無いね、完結してる。最も上手いのだから最もすごいのだ。
女性の部
茅野愛衣さん
【ダクネス(この素晴らしい世界に祝福を!2)
アリーシャ(テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロス)
ニノ(うらら迷宮帳) 川本あかり(3月のライオン)
リリ(ハンドシェイカー)】
女騎士にお姉ちゃんに、たっぷり堪能した
「くっころ」と「酒を飲んで上機嫌になる」とこがうまいねえ
上機嫌の愛ちゃんの声を聴いて、こっちも上機嫌になる、という次第。
OP・ED部門
オリジナル。
(亜人ちゃんは語りたい OP)
テンポが上がっていって、でもキレイって感じで
作品とぴったり一致するしあがり
「大切なのは中身」っていう形骸化したコトバが
ここでは生きていたねえ。
Los!Los!Los!
(幼女戦記ED)
なんちゅうかやってることは「鉄と血のマッチョな世界」なのに
悠木碧っちゅうおそるべき声優と「幼女」によってほんとギリギリで
「当邦のよくある深夜アニメ」的に作品を視聴しているようなそんな作品だったね
「オレ強えぇ」をやるのにここまで歪まなければならないのか、とおもわされる。
ガヴリールの数え歌
(ガブリールドロップアウト第7話ED)
いい声だw 普通の人が寝静まっている時間帯に大はしゃぎするのが
深夜アニメの「流儀」ってものだけど、ヴィーネは「いい子」なんで
「寝ろ」と言っているのだ、ただし、この作品を見た後にな。