意志のなかにいる

コメントあるようでしたらお気兼ねなく、記事に関連があるのが望ましいですね。

アニメーション感想 2017年3期 とまとめ

2017-10-10 20:58:13 | アニメ感想2017年・3期



印象に残ったとこ









プリンセス・プリンシパル 第5話 case7 Bullet & Blade's Ballad より


















電車&剣劇で今期最高にクールな戦闘だったかと。
他にも恒例の空中ショーもありでアクションものとしても最高
ついでに音楽も最高と言うことがないね
こんだけやって「仲間」に引き入れないわけにもいくまい
いたいのいたいのとんでけー









異世界食堂 第4話 オムライス/トーフステーキ より

















「リザードマンの勇者」とか視聴するに決まってるじゃないか!
「セントールの憂鬱」でも爬虫類のフレンズがいたけど
調度このあたりが「視覚的」に「亜人」たる領分やね
あとは見る分にはただなんか耳とか尻尾が生えただけの「人間」だもの。
そして「異人」の舌も満足させるっちゅう文化的な勝利感が、すごい。
あ、普通の「風呂シーン」みたいならアレッタちゃんも入ってるよ。







あとはメイドインアビスの最終話付近とか
ゲーマーズ!の半生ゲームのとことか
賭ケグルイの追い詰めたところとか、印象がふかい。








声優部門








男性の部







諏訪部順一さん
(店主【異世界食堂】 ジークフリート【Fate/Apocryph】
ロベルト【バチカン奇跡調査官】 など)







ぶっちゃけ異世界食堂の「おう、いらっしゃい」だけで充分なんだがw
Fateの再放送も見ちゃったから余計にな
食べ物の「説明」をすると余計美味くなるというすごさだ。








女性の部







伊瀬茉莉也さん
(レグ【メイド・イン・アビス】 生志摩妄【賭ケグルイ】)








「度しがたい」状況をゆるぎなくやったんで
「性別」を超越した役どころをよくやってるかんじ
相方もリコ(富田美憂さん)とかナナチ(井澤詩織さん)とか
夢子(早見沙織さん)とか「立ってる」人が担当
あとはまあ花澤さんとか悠木さんとか、いつものことだがいいね。










OP・ED部門





















GAMERS!
ゲーマーズ! OP







もう NEW GAMEには戻れない―







これは使っている映像が卑怯であるw
いったいこれらのゲームに何百いや何千時間費やしたと思っているのか
そういうボク達の青春を超拘束していた「ゲーム」にようやく
日の目があたりだしたというか、そういうのをさんざん楽しんだ人達が
NEWGAMEを今作っているということだね、スマホでそれができんのか
ギモンの余地があるけど。


















A Page of My Story
プリンセス・プリンシパル ED







OPももちろんよい、が、このいかにも「英国風」のメロディに
ペーパーで描かれた世界観が、スタイリー
この作品、最後まで「ダサい」とこが全くなくてハイセンスで
最後まで走り抜いたかんじがある、それは希有で、贅沢な経験だ。

















ちいさなひとつぶ
異世界食堂 ED






ファンファーレまで鳴らしちゃってるOPから随分しっとり目に
これはあれだね食べる直前のテンションと食べた後のテンションの差
といったところか、どちらも楽しい時間なんだけど
伴奏をこんだけ抑えたなかで、すごいきれいななにかが響いてくるよ。



























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ゆうこうてきなワードナ(アニメ感想)

2017-10-03 21:47:01 | アニメ感想2017年・3期






ゲーマーズ! 第12話 
INTERMISSION ゲーマーズと課金トーク とまとめ △+








「課金トーク」の名の下に、当話も「本編(ちゃんとあったか定かではないが)」とは別の
「最近のゲーム業界のよもやまばなし」で落としてくるのが、いかにもらしい。
亜玖璃が「ゲームって高すぎない?」というならボクからすりゃ
映画も食事も被服も冠婚葬祭も税金もそして課金ゲームもみんな「高い」わけで
でも現実にはそれらにお金を払っているわけで、なんというかそういうモヤッとした
「支払わされている感」がこのモヤッとしたラブコメラノベには相応しいかもしれん。
なんだかんだでゲームや恋愛、そして「人生」はそれなりにたのしいわけで
当邦において「ゲーム」ってのは海外における「宗教」のような「人生の肯定」に
一役買っているような気もせんでもない。景太のような「ぬるゲーマー」はそのまま
大半の「ぬるい国民」で、そこではガチ充実勢とは違う価値観で生きている人がいるわけだ
当作品はそういうあまりにも当たり前でかえって気がつかなかった「当邦の価値観」に
うまくスポットをあてられた作品だったとおもう、そしてそれを娯楽たらしめる為に
かわいいオンナノコつけて、それで修羅場にならんぐらいにわちゃわちゃやるという
そういう「ぬるさ」がまあ実にいい塩梅で提供されていたようにおもえる。










アクションヒロイン チアフルーツ 第12話 情熱☆フルーツ とまとめ △+







今までタイトルはどっかで聞いたような言葉を拝借してつくってたけど
最終話はそのままに、これはチアフルーツがようやく「オリジナリティ」を
獲得したともとれよう、でもまあその獲得までの道のりが上手いね
最初は「パロディ」でも自然と自分達のものになっていくという
「メイキング」の魅力がある。
個人的には「特撮」ってあんまし好きではないのよね
演技とハナシ作りの「作為性」がくどくて、ちょっとってのがある
それが「アニメーション」になり、それの「舞台裏」ってのになって
なんというか「ちょうどよい距離感」ってのになるのよね
そこで起こるハプニングもキャラクター達も無理せず視られるぐらいの内容ということ。
最終話がすばらだったね、「メインキャストいないままに見切り発車」とか
「台本」に忠実な「特撮もの」に真っ向から逆らうしかけだ
そんなかんじで当作品は「地元の活性化」という名の下に
「無謀」ではないけどちゃんと「チャレンジ」しているのが非常に好印象だった。










メイドインアビス 第13話 挑む者たち とまとめ △++!







なんというか「ゲロ」とか「うんこ」とかを「不浄」のモノ
として扱えるのはその裏に「安寧」があるからで
例えば「医療モノ」とか「戦争モノ」のように生命が危機に瀕する状況では
そんなことを言っていられない、ということになるわけだ。
逆に当邦のように相対的な平和と都市の発達があるとこでは
「生命(虫とかけものとか)」ってのは遠見で見る分には「フレンズ」って
見方になるわけで、当作品ではそういった
通常の価値観がキレイに転倒しているのがわかる。
にしてもそういう「乱雑」を実に丹念に、執拗に、そしてうつくしく
描いてきたのがすごいとおもう、それはもう単なる「記号」を越えて
ある「光景」にくいこんできていたかとおもうのね
それはかよわい生命が強大な自然や生物を目にした時の感情とでもいうか
当作品リコたち「子供組」と「オトナ組」で随分描き方がかわるね
リコたちは当邦のアニメーションにおいてはありふれた「子供のような姿」で
そしてオトナ達はこう、深淵の生物に負けず劣らず「異形」という
それは子供だった時分に「大人」に対して抱いていた「畏れ」を具現化した
ものだったかもしれない、それは巷にあふれるモノ(かわいいキャラ)とかの
真の価値を見いだしている、ってことなのかもしれん
あるいは「火葬」すよね、あの身も蓋もない火力が通常の作品では
「物語のつごう」で使用されるのに対して、当作品では自分達の生命を守るモノとして
あるいは「汚れた何か」を浄化する文明のチカラとして
炎に対する人類の原始的な尊敬を甦らせていたとおもう
そういう「本能」がよみがえるような貴重な経験が当作品で得られたことに感謝しよう。












戦姫絶唱シンフォギアAXZ 
第13話 涙を重ねる度、証明される現実は とまとめ △(+)








なにげに「手を取り合えない」初めての「歌う敵」だったような気がする。
「敵を迂路曲折を経て味方にする」ってのはなんのかんの「前に進んでる」
って感じがするので、ハナシづくりにおいては強力な「動機」になるのだけど
理想に殉じた錬金術師たちが光になって迎えた最後は、当話が何を掴んだのか
それを見つけるのがとてもむつかしくなってしまったとおもわれる。
あと、今までは「前期で仲間になったキャラの手に入れた日常」が
キャラの掘り下げと「戦う動機」を提供してくれていたのだけど
それも今回はそこまで丁重にできなかったフシがあり
「歌劇」と「謎設定」で強引に押し切ってしまったような、そんな印象がある。
にしてもその「歌」よな、これも慣れてしまったせいか、どうもこうしっくりしない。
「戦闘に歌を乗せる行為」ってのが「戦闘」にも「歌」にもプラスに
なっていないような感じがするのね、言ってしまえば「ノイズ」になってる。
これは「ミュージカル」が「映画」やあるいは「アニメ」ほど万人の支持を
得ていないことの理由になるかもしれないね、「歌」はある行為を代弁したり
励ますことはあってもその行為をしている本人は歌っているヒマはない、ということだ
とまあ「もう、いいかな」っていうある意味最強の敵の前に
「それでも」って言わなければならない状況に当作品はなっているわけだ
まあ、こっからの大逆転劇こそいよいよ「燃える」展開ではあるね
できれば、だけど。







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真実ほど人に残酷なものも無いのだろう (アニメ感想)

2017-10-01 23:16:31 | アニメ感想2017年・3期





ナイツ&マジック 第13話 Heaven & Earth とまとめ △+






「異世界転生」に際して「何かひとつアドバンテージをやろう」って
展開がテンプレで存在しているのだけどそこでかなり未来が占えますよねえ
(あるいはそういうのが全くないベリーハードなのも一興)









プリンセス・プリンシパル 第12話 
case24 Fall of the Wall とまとめ ○








任務はベリーハードで人情が刺し挟まる余地はないのに
そこにほんのチラリと見える少女達の繊細さが、ジンとくるのよねえ。









NEW GAME!! 第12話 ぜひ買ってくださいね! とまとめだにゃ △++








天使のようにいい子だった青葉ちゃんにも後輩ができて
その後輩達は人間並に弱点があって、でもそれも理想的に解決できて
いよいよ作品の「人格」としての完成が見えてきたとこで
コウさんがちょっとさよなら、って感じで
当作品の成長への貪欲さにはおそれいる他はないねえ。








異世界はスマートフォンとともに。
第12話 決断、そしてスマートフォンとともに。 とまとめ △(+)






オエドに着いたあたりからもうマトモに戦闘してませんでしたね
オンナノコとキャッキャウフフしてただけだw
こうやって考えるとスマホってそんなに「便利」じゃないねえ
電話機能もネットの視聴も「他者」もそれを所有していることが前提で
自分ひとりが所有していても「それがなんだ」ってハナシだ
このおはなしはそのタイトルから「無駄」をかかえていた、というわけだ
それがこの全能チート主人公のウィークポイントということで
あとはまあ恋愛関係やね、これもレベル3ぐらいだろう。
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ずるずる後退 (アニメ感想)

2017-09-29 23:53:14 | アニメ感想2017年・3期






賭ケグルイ 第12話  賭ケグルイの女 とまとめ △++







魔術師、世界、審判






あれですよね「原作あり」ものを1クールで片付けるときの
「終わってるようで終わってない」感ってのがありますよね
これに従えば「勝利」も「敗北」も選べないわけで
そうなると必然的に「引き分け」しか選べないわけで
でも作中だと「引き分け」についてのルール確認とかしてないわけで
(まあほとんどする必要がないけど)、ちょっとズルイよね
でもまあ「ギャンブル」の世界ですからねえちょっとどころか
大幅にズルいこともままあるわけで、気づかない人が悪いわけだ。
しかしまああれですよね「ギャンブルもの」って形式ってのはこう
思ったより「理性的」というか「形式的」ってフシがあるよね
理性的で鋼のような精神力を持った主人公がインチキおじさんを
倒して勝利みたいなの、当作品も対戦相手がサマをしこむのは
あるのだけど、面白いのは夢子ちゃんが壊すのは「サマ」までで
ギャンブルそのものは壊していない、ということなのね
そこで勝つのは単純な「主人公の豪運」ってことなんだけど
夢子ちゃんも何回か「負け」をはさんでいるのがそこもややこしくしてる
そしてそういう「勝利への道筋」あるいは「お約束」が破れる時
美少女たちが相好や言行を崩す、ということなのね、この瞬間
作品としても「破れ」が発生しているわけで、まあ皆さんある意味
「活き活き」としてますよね、夢子ちゃんや、会長、そして
ボク達もそれが大好物なわけだ。











セントールの悩み 第12話 ファンタジーをRPG気分で作ってみた。
激闘!腕相撲!女(ヒロイン)だらけの勝負の行方は とまとめ △+








あれなんすよね「RPG」にしろ「腕相撲」にしろ「亜人」が「記号」
として扱われるのよね、「ヒューマン」のように「無色・無害」ではない
しかしまあ当作品を視聴している内は「亜人(ヒトでない方もいる)」も
ただの「ガールズ」として楽しんでいるようにしか見えないわけで
それはこの現代日本を「模した」社会がそれを達成する為に
裏に膨大な量の「理性」とか「努力」がはらわれているわけで
なんならリアルな当邦よりも彼の国の方が「進んでいる」ともとれるわけで
「現代の日常もの」っていうありふれた設定が、異人達を配するだけで
もの凄いSFになっているという仕掛けなわけだ。
まあそうだからこそ作中のはしばしに「知性」を感じるトークやトピックがあって
そいつを処理できるぐらいには世界観が「知性」に依っているということなのね
女の娘がぎょうさんでてくるハナシは捨てるぐらいあるけど
「知性」が消化できる作品は数える程しかないから、ここで思いがけず
そういう作品に出会えたことは、僥倖であった
ま、あと「女性器の確かめあいっこ」があった作品としても記憶に残ろうw











天使の3P! 第12話 音楽を好きにならずにいられない とまとめ △+








「ガールズバンド」ものの「音楽性」とかどうなんでしょうね
ただのオッサンのボクには「上手・下手」なんかわからんけど
でもまあ「小学生」にそこまで求めるのは無粋というか
むしろヒナ達をそっと力づける手つきの方が大事というか
まあ「優しい世界」ですよね、ラノベだから許されるそれだ
ここでは「音楽」が全てを上手くいかせる万能の呪文で
それを奏でるのは天使達なのだから、そこで「現実はそうじゃない」
とかしゃしゃりでるのは馬鹿野郎以外何者でもないわけで
まあそんなんなら「音楽」好きにならざるを得なというわけね。
「小学生は最高だぜ!!」とかどっかにケンカを売っていた
籠球の時の勢いはないけどまあうまい扱い方ですよね
「優しさ」ってのはすぐ「繊細さ」につながりがちで
そうなると「悲しい」こともこの世にはあるってハナシになるけど
「優しさ」がまあラノベ的なおおらかさのラインでこの世界には
適応されていて、そのメジャーコードは「小学生」でなく「天使」
ってことなんだとおもう、嘘だけどそれは優しかろう。







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最終回はオーディオコメンタリー版です (アニメ感想)

2017-09-26 17:33:04 | アニメ感想2017年・3期







恋と嘘 第12話  恋と嘘 とまとめ △++







あれですよね、こういう「管理社会」っておおむね「抑圧」
されているように描かれるのがふつうで、そんだけまあ
バンピーの僕等がどんなにワガママか、分かるのだけど
当作品は「政府通知」によって大概みなさん幸せそうなのよね。
美咲ちゃんと由佳吏、莉々奈とその友達、縁者までふくんで
みなさんとてもよい家庭で、幸福そうなんだよねえ
なにせ当の「被献体」の莉々奈でさえ「恋を知って幸福になった」
ってなことを言っているからねえ、これらはハナシの都合って
だけでなく私見だと相当リアルにシュミレートされている世界だと
おもうのね、なにせ当邦の少国民は「政府のお達し」に命まで
投げ出すような国民性だから、やり方が威圧的なのから
現代的にソフトにかわったにすぎないということだ。
とまあ周りが(自分達もだが)「幸福」で占められているなかで
美咲と由佳吏が「道ならぬ恋」を横臥しているのが「瑞々しい」と思うわけだ。
とまあこれだけ「幸福」でもまだハナシが創れる「恋愛」の業の深さ
とでもいおうか、そういった感触を「いつものラブコメ」から一歩踏み出した
とこで堪能させてもらった次第、というところ
これでもう満足できないならあとは「実際に」やっちまうしかないねえ
それは幸福で、そしてかなしい遊戯。










ナナマルサンバツ 第12話  A.そこにクイズがあるから! とまとめ △+








「早押しクイズ」なのにその思考過程の迂遠なことよな
その面倒くさい過程を「頭脳」が一瞬で飛躍して到達することに
快楽があるのよなあ、それは「文系」にしろ「理系」にしろ
かわらぬ脳ミソの電気信号競争ゲームのたのしみだ。
ただまあ素人さんとかはそういったたのしみが理解しがたいだろうから
越山クンっていう「クイズは素人」という主人公を出して
橋渡しにしているということやね、会合でやたら邪魔してくる奴が
いたけどそれは「ノイズ」がはいることでかえってそういうたのしみが
あることを一層はっきりさせるためだ、まあ強い人はそういうのも
「こみこみ」でやっているのだけど。にしてもこうやって見ると
いよいよ「異常」なセカイではあるね、誰でもいつでもできるのに
なんちゅうかどっかで「谷」があるようなそんな感じだ
人の性癖とおなじでどっかで「ついていけん」というラインがある
多分それは「日常」で身につくそれを押し越えて「知識」を
身につけようとした瞬間におとずれる、とおもわれるのね
そのあたりの「異常性」を漫画、そして当アニメーションは
見事に読み物として可能なものに消化していたとおもう。










アホガール 第12話  出会い…そして!アホガール とまとめ △(+)








感動の出会い・・・もへったくれもなく、いつものよしこやねw
おそろしいのは小学生であっても高校生であってもよしこは変わらない、ということだ
これはあれだ、親しい人でもないオトナがとても幼稚なことをしている時にみる
呆れたというか不快感というか、そういう感覚をおぼえる。
これは「まんが」だからあっくんがバックブリーカーを決めてよしこに
ツッコミを入れるから場が保てるわけで
もし実際にいたらとおもうとゾッとするね
そういうわけでこのおはなしは極めて「まあ、(ギャグ)漫画だから」という
のに寄りかかっている作品であるといえよう、それはよしこのあっくんへの
「依存」であるともいえ、そういう傾きが当作品(あるいはヒロユキが)
「アホさ」というものをどう受け取っているか、ということのあらわれともとれるね
「実際にいたら殴りそう」なキャラをこさえるだけでも相当なものだ。










徒然チルドレン 第12話  球技大会/夏が始まる △++






「球技」いいですねえ、バラバラに展開する曖昧模糊なカップルが
一堂に会するにはうってつけではある。
オトコノコもオンナノコもアイマイモコであるからハナシが進まんのね
しかもカップルが増殖しつづけるから、ますます関係性はゆっくりとした足取り。
にしても皆さん「キョドりかた」上手いですよね、声優さんの実力がかんじられる
とくにまあ山根くんかなあ、さすがに下野さんはうまいw
まあそんな感じで不愉快でなく人が狼狽するさまを眺めるのに「恋愛」は
まったく適していて、それゆえに「ラブコメ」が不滅であることの理由でも
あるとおもわれるのね、当作品でやっていることは他の作品でも
うんざりするぐらい同じ事をやっているのね、でもまだ楽しい
むしろ繊細な画とか心理描写じゃなくてもこういうあっさりした感じがまたいい
とかってなるから手に負えないのよね、そういう意味でも「ラブコメ」って
ある意味究極の「日常系」なんじゃないか、と当作品を視聴していて思った次第。









潔癖男子!青山くん 第12話  青山くんの選んだ理由 △(+)







A.そこにウォッシュレットがあるから!






一発ネタとしては「潔癖症のサッカー選手」とか無理ゲーすぎてよいね
そこを補填すべく「周りのふつうの人たち」でまわしていくという形式
うそっぴもいいところだけど「現実に」潔癖症の人達はいるわけで
そういう人達との齟齬感が(私は潔癖症ではありません)「うまみ」
としてうまくおとしこんでいるようにおもえる。
あとはまあ勘ぐるなら当邦の「サッカー観」まで見て取れるかなあ
「技術」で「ボディタッチ」を受けずに勝利する、という理想主義
現実はボディコンタクトで殺されて、技術も及ばない、というところだけど
そうなるとボク達は日本代表の世界との闘いは「真剣勝負」ではなく
「ギャグ」を見てきたということになるかもしれん
最近はだいぶんマシになってきた気もするけど。










サクラクエスト 第25話 桜の王国 とまとめ △++






王道






「P.A.WORKS」ってのは「とびきりの奇跡」ってのを用いないとこだ。
いつも大体「地道な努力」があって成果をじっくり待つような
そういうなんというか北陸の人のメソッドみたいなのが感じられるのね。
あと、身持ちが堅い、かわいい女の娘描けるのに切り売りしないのが
「うわついた」作品になれきってしまったボク達には別の魅力を提示
しているといえよう。
にしてもこう「転び方」が上手いのよねえ、新しい企画や問題が
持ち上がってバタバタするのは現実のボク達といっしょで
それに対して我慢強くアンサーを探し出してやってのけるのが
当作品ってことで、なんだろう「アニメ版プロジェクトX」のような趣ではある。
そして件の「プロX」のウリは何だったか、というと「真面目さ」だった
ような気がするのね、「バブル」で忘れられてうち捨てられていたそれ
そういう時代の「ハレ」と「ケ」みたいなものも何十年の単位でシフトしていて
もしかするとこれからはPAさんみたいなのが「主流」になっていくのかもしれん
うわついた吸血チュパカブラは退治され、桜の王国にとって変わられたところで当話は終わる。
それにしても桜のうつくしきことよな、アニメーションも技術が進歩して
今は昔よりもっと桜が美しく描けるようになったのだ、と思いたい。











ひなろじ~from Luck & Logic~ 
第12話 笑うヒナには福きたる とまとめ △+







Run,Nina,Run






トモダチの入校・転校、一挙手一投足にやきもきするなんて
なんともまあ平和になったものではあるね、前作の「ラクロジ」で
ヨシチカさん達が必死になって手に入れたものの結果だと思うと
なかなかに感慨がある。
あれですね「学校」としての機能がすこぶる充実しているのが気持ちいい
適度に孤立した自然のある環境、優れた教師、よい先輩、同級生。
そこでは「敵を打ち倒す為の訓練場」が「人格の陶冶」をめざすアカデメイアに
なっている、ちょうど「戦車兵」が「戦車道」になったように。
まあ楽しく花を愛でていたってことなんだよな、闘いが終わったのだから
そういうキモチになったってバチはあたるまい、この作品は
前提となる「闘い」もきっちり描ききったのだから、だからこそ
なんだ、それはとてもとても贅沢なキセキだ。










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自分の死刑執行書にサインするようなもの (アニメ感想)

2017-09-20 20:00:01 | アニメ感想2017年・3期






賭ケグルイ 第11話 人生を賭ける女 ○!







さすがに「自分の魂をベットしよう!」以来のもりあがりだね
福本伸行原作の作品を除いてはここまで「ギャンブル」で
アドレナリンがでるのはそうないわな。
「王道」とはまさしく王道で、無謀な賭けさえしなければ
このギャンブルは資金の多い方が必勝なわけでその計算を
狂わせるべく「レイズゲーム」を仕掛けてきたわけだ
これは夢子ちゃんだけでは成立しなくて、ダシに伊月ちゃんまで
使って、初めて豆生田の「王道」が崩せたわけで
なんちゅうか運否天賦もさることながらそういう「人間」を
ダシに使ってギャンブルに「歪み」を生じさせるのが
夢子ちゃんの必勝パターンになっているのよねえ
ま、当作品その「歪み」を中の人達が一生懸命演じてるから
見ている側もこうのっかっちまうってとこはあるね
「監獄学園」以来のイカれ具合よな。











サクラダリセット 第24話
BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA 5/5 とまとめ △+







「繰り返す時」と「青春」とかいかにもKADOKAWA的な
あり方だけれども、ただし当作品は「あやまち」をきらうのね、そこが特徴
他の青春・時間ものは「あやまち」の「容認」を求めてくるのに対して
当作品は理性と知性でもってその是正・解決を完璧に成し遂げるわけだ
それはホモ・サピエンスとしては「当然」のあり方だけど
いっぽうでおさるさんでもあるボク達は「なにやってもいい」架空のおはなしでは
派手に失敗する姿も期待するわけで、そういう意味では当作品は
「世俗の期待するモノ」にかんぜんと闘いを挑んでいる、ともいえよう
なにせ深い恋心を抱いている女の娘を理性で屈服させるとか
およそ不可能な(それはひとつの街を救うことより困難なことかもしれない)
偉業まで達成しているわけで、その理想に対する完璧な潔癖さは
「容認」と「異形」にあふれた当邦のアニメ界隈でも特別な存在にまで
達しあげている、といえなくもない。
しかしまああれだねそのケイが「護りたい街」についての情報が
ひととおり視聴した後も驚くほど少ないのがちょっと驚く
街(あるいはそこに住んでいる人)ってのはもっと醜くて、雑然で
こういろいろとあるのではないかとおもうわけで
別にそこが弱点だなんてわめきたいわけではないのだけど
ミチルとチルチルが創った「街」とどれほどの違いがあったのか
という思いはある、あるいはこの「セカイ」はある頭のいい少年の
構築した完璧なセカイなんじゃないか― という妄想。











Re:CREATORS 第22話  Re:CREATORS とまとめ △+









さいしょは「創作物」の人達が派手にドンパチやっとったけど
だんだんおとなしくなっとったね、これは当作品が「英雄」を
描くものではなくそれの「作り手側」を描く作品だったということの
証明かもしれん、「現代版英雄戦争」をスケープゴートにしながら
「クリエイターズ」を描くっていうハラだったんだろうねえ
なにしろどんなにパワーゲームを推し進めてもアルタイルが小学生みたいな
理屈でそれを凌駕してまうんだから「バトルもの」にしようがないわけで。
ただ、設定として大人なのはその小学生の理屈を「幽霊」に託しているあたりで
生者じゃないんだから、敵わないわけで、それを最後にひっくり返して
みせたあたりが当作品の見所であったといえよう。
まあ、創作者ってのはみんな「幽霊」みたいなモンと闘っている
ともいえなくはないわな、周りはみんなうまい人ばかりで
予算と時間は限られていて、でもみんな自分のあるかどうかもわからん
「霊感」を信じて日々生業(あるいは趣味)にいそしんでいるわけだ
「SHIROBAKO」が正面からそれを描ききってみせたのに対して
当作品は「裏道」をつかいながらその創作者の血のたぎりを
「被造物」に託して提示してみせたわけやね。











バトルガール ハイスクール 第12話 きずな とまとめ △+







スクストもそうだったけど「平行世界」とか「女の娘いっぱい」とか
作り手側も大分なれてきて、設定や女の娘との日常パートの消化が
大分手慣れてきたってかんじではある、当作品も偏らずどの娘にも
一定の愛情をそそぎながら、1本ハナシを仕上げましたってとこである。
「ミサキ」が「鍵」やったね、あの娘は「異分子」なんで
それはアニメに出張してきた「ゲーム」をつなぐ「よすが」で
その娘を1クールかけて「攻略」するのはまことに収まりがよいのね
と、同時にみき(ミライ)っちゅう「センターだけど特徴がない娘」に
物語のエンジンの役目を担わせることが出来るっていう離れ業もできて
おいしい展開だ。とまあ、こうやって物語の骨格がしっかりできあがって
あとは「たのしい日常」をさばいていけば、こううまく着地できるってことだ。
そうね、確かに「こんなもん女の娘を設定ちょっといじって一杯だしとけばいい」
にすぎないのね、その差異はごくごくわずかだ。ボク達はその状況にもう
馴れきってしまって、馬鹿にすることすらしなくなってしまったけど
その1歩のズレ、それをしっかりと描くことにも意義があるのではないか、と
すっかり枯れてしまったボクにはおもえるわけで。










異世界食堂 第12話  とん汁/コロッケ とまとめ △++







「はやっているおみせ」のスケッチ。
矢継ぎ早にオーダーがかかって、足りない食材がでてくる
それを調理している人が冷静にさばく、という姿
飲食店とかで働いたことがある人には納得がいく光景。
あたりまえだけどこのお店相応に「繁盛」してる店なんだろうね
今まで個別にお客様に対応していたからあんましそういう感じではなかったけど
とん汁のサービスとかできるってことは余裕があるってことやね
そういう「ちょっとの余裕・サービス」がきめてになる。
コロッケに関してはまあ、コロッケですからねえw
いもを揚げれば上手くないほうが不思議なぐらいだ。
それよりもここにきて「ねこや」の出自について結構大仰な由来があって
それがなかなか興味をそそるねえ、そんな感じで
「ちょっとはやっているお店」も「ありふれたファンタジー」も
どっちもボク達はさんざん味わってきた物語だけどそれが同居して
どちらのうまみも再確認しているような、そんな味わいが当作品だったとおもう。
あるいは見方を変えれば当邦にとってはありふれた(けしてそんなことはないが)
ものが「異世界」において圧倒的な存在になるというそういう
「オレ強いもの」の変形バージョンのような印象もあり、何にせよ
たのしいひとときであったとはおもう、それにしても「異世界モノ」の
いい加減さと、胃袋の広さよな。





















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チートを使ったらつまらんくなったのでやめた (アニメ感想)

2017-09-15 18:48:03 | アニメ感想2017年・3期





セントールの悩み 第10話
デートに現代美術鑑賞を選んだ場合…その1。
デートに現代美術鑑賞を選んだ場合…その2。 △+







おや、ただのデートのストーキングのはずが思わず現代美術の立場を
レクチャーされて、おりこうさんになってしまったよ。
こと「わからないけど、おもしろい」ということに関しては
現代美術はもっともとっつきがよいもののひとつではあるね
見てみると本当にわけがわからんので、笑えるw
ただまあ「日常系」だったら時間の浪費にもおもえんでもないけど
当作品「共存」っていうテーマがあるからねえ
他者を理解し、受け入れていくのに一定以上の「文明」の
寛容さと知性がないとむつかしいわけで、こうやってそのあたりを
アートを通して洗っていくのにも意義があるようにおもわれる。
で、Bパートだとたまちゃんと父親まわりですわな
「絵描き」としてのレイゾンテートルってやつだ
「専業」にはハードルが高すぎて、「趣味」ってわりきるには
犠牲がおおきい、という次第、おそらく人類が画を描き出してから
ずっとそうゆう「それだけやって生きていきたい」って思いながら
大半の人は大成せずに曖昧に人生を終えていったろうと思われるあり方だ
これにも「解答」はない、みんなそうやって生きてきたのだから
ま、とりあえず姫っちは尾行には向いていないのは確かだw










天使の3P! 第10話  まるっきりデート △+







「小学生だったんかい!」というツッコミは、もはや不要かw
島のふたりが加わって「日常パート」が膨らませやすくなったかもな
ちゅーか潤・希美。そらだと「天使」すぎて意外とこうはしゃぎまわれないような
結構真面目になってしまうきらいがあるよなあ。
潤たんが今回ややはっちゃけてたのも「(人気を)とられちゃう」
っていう危機感があるからかもしれませんな。
当作品「とりあえずおっぱいとか出しとけばいい」って時間稼ぎが
直接的にはできんから、いろいろ大人がフォローしてるとこがあるのね
いやべつに小学生なんだから、当然ってのがあるけれども
「天使」であることのつよみをどうやって出すか、ということに
当作品の存在意義があって、むつかしかろうとおもわれる。









プリンセス・プリンシパル
第10話  case22 Comfort Comrade △++







「優秀な手引き者」がいるから、「表」のミッションは至極順調にいくね
問題はそれで余った時間で「裏」のミッションもやらないかんということだ
1話の中で裏ミッションの動機づける為に、「過去」をうまく遡って
いくさまが手慣れていることだ。アンジェが先走ったのも
ドロシーこそが委員長にとって「憧れ」であることを知っていたからということね
人情の機微を充分に理解できるココロの強さがありながら非情のスパイをやっている
という矛盾したうまみが充分に当作品にはかんじられるねえ
そして次のミッションが、これまた「選択」なんよね、それも究極の。
まあ1クールが終わってしまうわけで、のんびりしてられんのだが
その残酷なスピード感こそが有為な話し手、ということの証でもあろう。











ゲーマーズ! 第10話  ゲーマーズとネクストステージ △+







これ「恋愛相談」と「恋愛」のはざまを徒然チルドレンするハナシよな
「かたり」の内は深刻ではなくて、そのぬるさは実に「きもちよい」
ものではあろう、つまり「どうしたいか」ではなくてそういうキモチと
ともに「じゃれあって」いたいのね、「対戦相手をぶっころす」ぐらいの
ガチ勢ではなくて、「バランスのよくとれた和製RPG」をクリアする
たのしみってやつだ。それは「エクスタシー」に達することは
ないだろうけど、ボク達のココロをほどよく揺り動かすことだろう
なんだかんだで恵太が買おうとしている「神ゲー」を千秋もちゃんと
予約しているあたり、「ちょっといい感じ」なんだよねえ
そのちょっとで充分っていう当世の若人の恋愛観が顕れてる
って言ったら言い過ぎか。














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言葉で人を傷つけていた人の反省の言葉を信じるの? (アニメ感想)

2017-09-10 22:29:10 | アニメ感想2017年・3期







異世界食堂 第10話  クレープ/納豆スパ △+







>クレープ





小さなお客さんのご来店で、大きい方は制限があるけど
小さいほうはいくらでも融通がきくのがよいね、何よりかわいいw
しかしまあ「花の蜜」より「甘い」ものを提供できるってのは
人類の叡知をほこっているようで、優越感があるね
「マクロス」以来じゃないのか、こんなに「武力」以外で
直接的な優越感をえられるのは。





>納豆スパ




「柔軟な発想」も元をかえせばそっちが「先」でパスタは「後」なのね
しかしそれが「異世界」ではひっくり返るのがおもしろい
共通するのは「うまみ」であってあとはそれが前後左右しているだけという
なんというか「料理(本質)」に対する知能のたかさが見て取れるというか
「納豆」クセがあるけど万能食品なんすよね、ま店長が
「ウチ、洋食屋なんだけどな・・・」ってボヤくのが面白いね
もういまさらだろうけどw









アホガール 第10話  ドライブ!アホガール △(+)






なんちゅうか当作品はよしこのアホさ加減に大部分の魅力があって
他作品の「パロディ」のようなある種の「おりこうさ」とは相性が
あんましよろしくない気がするのね、そういう他者への配慮なんて
ブチ壊すのが「ギャグ」の神経で、まあアホになりきれない当作品の
限界ってとこではある、勿論それはとてもむつかしいことなのだけど。
にしても「イニD」とかマガジンを読んでいるようなリアル高校生
ぐらいの人にはネタがわかるんだろうか、私のようなオッサンなら
共通知識としてまだなんぼかわかるけど、そういう「ネタの鮮度」に
対する感度も原作者の知力がためされるのかもねえ
「アホ」を描くってのはむつかしいねえ。









徒然チルドレン 第10話  俺の屍を越えてゆけ/嫉妬/恋人たち/泡 △++






むしろこっちの方が笑いがとれる場合が多いねえw
とくにメガネが出てくるとカオスになっていくね
別の組だともどかしい様子をニヤニヤしながら見るのだけど
メガネははっきり言っちゃうからねえ、それが気分がいい。
他のカップルを見て自分達も気分が盛り上がるってのはあるかもな
とくに進展があんましないとこならなおのことだろうて
ま、でもオンナノコとしては何か他のチカラ(酒とか)を借りずに
「キモチ」ひとつで向かってきてほしいわけで
そういうピュアな恋愛ものとしての要素と「笑い」が
同時に提示できているとてもおいしい作品ですよ、当作品。










異世界はスマートフォンとともに。 
第9話  オエド、そして不死の宝玉。 △(+)







せっかく「オエド」に来たのにトーヤ君いつもの調子で
やっつけちゃうんだもんなあ、ヒロイン達の出番までとっちゃう。
あれっすね、そうなると不思議と「サービスシーン」が増える
ってのが大自然の法則になってるというところやねえ
今回の犠牲者は新キャラのくのいちだったということでござる。
当作品「チート」でありながらそれに応じる「敵方のチート」が
ないのね、意図的にパワーゲームを抑えていて
この「不死の敵」に対しての緊張感のなさもそれによるもので
一概につまらんわけではなくて、むしろこの「ふにゃ」っとした感じを
たのしむべきなんだろうとおもわれる。









サクラクエスト 第23話 雪解けのクリスタル △++






「商店街」ともぼちぼちケリをつけたかったわけで
「膿」を出した感じはありましたな、「平穏な日々」にも
やっぱりちょっとは、あるいは誰かには不満があって
それが長い時間がかかると自分でもわからなくなってしまう、ということだ。
モノが「無ければ」モノがあること自体が「商い」になるけど
もう大概田舎でも「モノ」だけなら「ある」時代になったのね
しかもそれをひとまとめにして、値段も質もそこそこそろっている
大・中規模店舗が商売相手になっているわけで
それに対して個々人の抵抗は相当ハードルが高くてそれこそ
意欲も個性も才能も資金も運も必要、っていう「バンピー」には到底手が出ない
状況に「個人商店」は追い込まれている、というわけだ
これはここだけのハナシではなくて資本主義の発達した国においては
こういった高度に発達した「資本システム」が「ふつうの人々」の
人生をみじめに押しつぶしてしまっている、という現実があるわけで
当作品はそういう「いやな現実」にだいぶんガッチリ立ち向かってきたとおもう
あるいは「SHIROBAKO」をも越えて真剣にかつ高品質に、だ。










サクラダリセット 第23話 
BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA 4/5 △+







心の扉ひらく、見果てぬ永久(とわ)の街






子供は「オトナ」に対してまずは「ハナシ」を対等に
聞いてもらえる場をつくんなきゃいけない、ってのがリアルですなあ
「犠牲」をめぐる論議がおそらく人類が言葉を手に入れてから
延々と繰り返されてきた議題であるだろうとおもわれるね
おそらく「理想」にしろ「犠牲」にしろ選ぶのは個々人で
論理的に決着はつかない論議である、というのを確認するのが
いっぱいいっぱいで、だからこそ正宗さんを説得するのは無理だろうと
そしてケイもそれがわかっていて、実は「鍵」をかけていた
加賀屋さんを説得していた、というやり方
正面から加賀屋さんを説得しようとしたらきっと邪魔されたろうし
それに「負い目」がある加賀屋さんのほうが分が良かったのはたしか。
ケイが自分と正宗さんは似ている、というのはまことそのとおりで
視聴者はケイがちょっと道が異なった、未来の自分とたたかっていたような
印象を持っていたのではないだろうか
「自分に勝つ」なんと美しく、達成感のある闘いだろうか。
で、ここで終わってもいいのだけど、ケイと2人の少女との決着がある
こちらはこちらで自分との闘い以上にしんどいとこだ
が、見る側としては見ざるをえないね、この「どっちをとっても善くて、駄目」
っちゅう選択は。












将国のアルタイル 第9話 紅虎の将王 △+







「イェニチェリ」とか世界史をかじった人ならニヤリですね
「美少年・青年軍団」とか、おおよそ暴力装置たる軍隊にあるまじき
「美」の優先やね、そこには「君主(シャー)」の独善性と
ある程度の国家の余力があるわけだ。
「紅」だけあってドラならしたり、火をつけたり派手なやりかた
現代を舞台にした作品ならのそのやりたい放題感と非現実味に
鼻もつまみたくなるかもしれんけど「過去」しかも外国の王なら
そういうのもアリかもしれんとおもわされるねえ。
「同等の権利」を主張する「従属国」にたいしての会議が見物
「強権派」と「融和派」のいつもの争い
他人(国)は愚かで怠惰だから賢くて勤勉な自分達が
そいつらをぶちのめして正さなければならないって考えと
他者(国)も自分達と同じように(あるいはそれ以上に)
賢くて勤勉だから認めてやるべきだ、という考え
ま、こういうのに「誰もが納得いく答え」なんておおよそないから
結局「やりたいようにやって」ぶちのめされるなりやり返すなりして
それで納得がいって事が決着する、というのが人類のおきまりなのね
人類がみんなサクラダのケイぐらいおりこうさんになればそれも
なくなるのかもしれんけど、それはそれでおそろしい世界かもなあ。

























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「はじめてのギャル」のロリコン野郎がやばい (アニメ感想)

2017-09-05 22:49:27 | アニメ感想2017年・3期







ナイツ&マジック 第9話  Force & Justice △+







「虫退治」から「対人戦」に移行しましたね、ということ。
某火星ゴキブリ退治漫画と同じような展開で、やはり最後の敵は人なんだ。
「技術」が確実にアドバンテージをもたらしていて、敵にもあって
それをさらに味方が上回る、という愉快な展開ではある
また、ここまで戦力差があれば「謀略・知略戦」を某パシャみたいに
せんでもよいので、ストレスが無く視聴ができるということやね
この銀髪の美少年と「技術」に対する純粋な賞賛・信望が
現実にはそれがあっても諸理由で「技術」を最大限活かせない当邦において
ファンタジーとしての憧れをかき立てるには充分であるとおもわされる。










NEW GAME!! 第8話 メイド喫茶がいいと言ったんだよ △+







「宴会幹事」とかやったことある人なら面倒さもよくわかろう
ま、要はみなさんがそこそこ楽しめて、始末がつけばいいわけで
それがけっこう難しいのだけど。「ゲーム会社」なら「メイド喫茶」も
アリだけど、もうちょっとお堅いとこだとチョイスがむつかしいねえ
ことに「酒」で困る、みんなが楽しめるとは限らないし
後始末が悪い場合もある、何より足下を見られて高くつく、といった性質。
結局経験則的には当作品のように「ハンバーグ」とかみたく特化した
ちょいとお高い食べ物をいただくのがよいように思うのね。
と、まあ当作品「固さ」も「やわさ」も両方うまく機能していて
そのあたりが「新人さん」に対してもやりやすい環境を提示している
ようにもおもえるわけだ、ホントいい会社だよ。










ゲーマーズ! 第8話 
エロゲーマーと観戦モード/ゲーマーズと半生ゲーム △++







こういう「王道」ではないゲームの個人的チョイスって、いいね
ハッキリと好む(嫌う)ところが無いとチョイスできないわけで
そういうのは「友達」としては見過ごせない、といったところだ
あるいは意中の人ならなおのことという。
「半生ゲーム」がバシバシ地雷を踏んでいて、笑えるw
ゆるいすれ違い、行き違いラブコメの当作品において容赦なく抉ってくるから
上原くんのツッコミが冴えることよw
でもまあこうやって「ゲーム」が個人をよりはっきりと理解させるって
のはあることで、ゲームの「内容」に踏み込まなくても
こうやってなんとなくゲームにかかわるだけでハナシができるのが、いいとこですわな。
「現実」だといがみあってて、「ゲーム」だと朋友ってのは
まあ実に「らしい」というか、なんていうかそういう「距離」を
ドロドロせずに実にうまく「落とす」ことがゲームの功徳よな。









メイドインアビス 第9話  大断層 △+







冒険に肉にゲロにうんちに実に子供が好きなモノだらけですねえ
しかも今回は「穴」の中をいったりきたりなわけで
なんだろうねえ、あの圧迫されているような、安心するような感覚。
今回はリコがレグを引っ張っていく展開だったけど
確かにレグがいないとリコは4~5回は死んどったかもなあ
そしてそれをはっきり実感する機会が意外にもなかったかもしれなかったかもね
というのも、多分もし死んでいたら「あっさり」後悔する間もなく
そうなっていたろうからで、こうやって藻掻けるぐらいには
チカラがついたってことなんだろうとおもわれる
それはこの世界はそういう「おそろしい」場所だということを
忠実に描き続けているということでもある。









Re:CREATORS 第20話 残響が消えるその前に △+






クリエーターのみなさんがあの手この手で繰り出してくる手管を
あざ笑うかのようにアルタイルさんがチート能力で解決する様は
「異世界スマホ」を逆さまにしたかのような展開ですわなあ。
彼女の言うようにこういう「無力感」を味わうのも創作の楽しみのひとつだけど
おおむねあまりにも巨大化した力はその滑稽味とともに「呆れ」られて
最後にはどっかで足を取られて滅びるという道を歩んでいるようにおもわれる。









ボールルームへようこそ 第9話  花と額縁 △+







「オレを見ろ」とは対極の方法論があるわけで
この極端さが「若さ」で「素人」のうまみではあるわな
と、同時に今までは自分が踊ることで一杯一杯だったとこに
「場(枠)」をうまく使うというミッションがあるわけで
なんというか「チュートリアル」の「制限」が「極端」に
なって、活き活きとしてくるって方法論ですわな
そう考えるともともと「社交ダンス」ってのはある程度「型」
ってのがあって、その中でうまくやる魅力があるわけで
そこに「漫画」としてうまく乗っかっているというのが
当作品の魅力であるとおもえるのね、そこにアニメーションとして
「舞踏」がキチンと描かれていて、正当に魅力が増しているわけで
ここには「原作」をさらに輝かせる幸福な関係が存在している。










賭ケグルイ 第9話  夢見る女 △+







はやみんに「アイドル」やらせないわけにもいかんわなあw
ま、でもここはユメミちゃんの芹澤さんがよかったね
ギャンブルもので「出来レース」が崩れた時の動揺する悪役を
ギレッキレッにやってたとおもう、そんで「告白」のとこやね
案外ファンを「豚」のように思っていても、喜ぶ輩はいるのは確かやねw
夢子ちゃんもユメミちゃんを追い詰めてる時のヒールぶりや
豆生田に勝負を申し込んで断られた時の歪みぶりや、その他もろもろで
おおよそ「アイドル」とは言い難い魅力でたのしませてくれるねえ
それはギャンブルものの主人公がおおよそ聖人君主じみたマシーンの
ようなやつばっかりであるっちゅう固定観念にツバを吐くような
そういうきたないたのしみだ。









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オムライス大盛り (アニメ感想)

2017-08-29 22:04:33 | アニメ感想2017年・3期







サクラクエスト 第21話  氷の町のピクシー △+







なんにもないのがすんばらしい






「クソみたいな街」とか女の娘が言うのが今どきやねえ
私が若い頃はまだ「男ことば」「女ことば」的な分別があった気もするけど
みなさん公平にきったない言葉を喋るようになった気がしますな。
ま、「当座は困らないのだからなんもしなくていい」って考えの人達が
大半の街だからね、一部の若者は耐えられないだろう、ということだ。
おとしごろのエリカちゃんがしおりちゃんには噛みついて
山の手の感じの真希ちゃんには比較的素直に従うのが
実にまあ反抗期の子供って感じで、うまいね。
とかく保守的で退嬰的な場所、というのは「失敗」すらさせてもらえないのよね
そしてその失望感が言葉の尖り方としてよく顕れる、ということだ
逆に仕事に精を出している5人娘は基本的に礼儀も言葉も整っている
人の反感を買うようなヒマはない、ということ。










アクションヒロイン チアフルーツ
第7話  がんばれ!!ミカピョン △+






4人以上になると1人あぶれる法則





おもえばことのはじまりはミカピョンが妹の為にはじめた劇に杏が
のっかってきたってとこだったのよねえ
それが人員が増えて、自分の居場所がわからんくなってきた、ということだ。
脚本もたてているんで、そのあたりの状況にも敏感だろうからねえ
そういうの倦怠感がハナシにそのまま出る、ということはあることだ。
そしてその解決も「人の為」にチカラを発揮できることを思い出して
っていうのがそれじたいが実にうまい脚本になっているというしかけだ。
「風呂回」だけど乳を揉んだりキャッキャウフフではなくて
「おっぱいが大きいというだけで注目されるのが嫌だった」って
ミカピョンに言わせるのが、しっとりいいね
見世物になっているのに、その裏でキャラクターをしっかり描いている。










サクラダリセット 第21話 
BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA 2/5 △+






「ケイがいちばん綺麗な未来を視せてくれた」とか
うっとりするようなのろけ方よな、そしてその為に自分を犠牲に
しているのだからマサムネさんにはおよそ度しがたい考えだ
そしてその行為を正確に理解してるのも相馬本人とケイだけっていう
ひにくな排他性がある。
「個性(能力)に依らない、システム・社会をつくる」っていう考えと
「脆いもの(個人・能力)と共に生きる」っていう対立
そう、9割方は「システム」に依ったほうがいいのよね
ただ、残り1割、人にはどうしても譲れないところがあるんで
それがいつも「正しい社会」にとってはガン細胞のように憎まれるわけだ
それは時代によって姿やカタチをかえるけれどそのすがたは大概
「純粋」であるにちがいない、当作品の主軸の人達や
あるいはこの作品のあり方そのもののように。









ひなろじ~from Luck & Logic~
第8話  夢は成功のもと △+






「劇をやろう」とか戦っている時にはできんからね
それが比較的平和になったってことのあらわれだ。
ここのところやよいちゃんがいい味を出しているね
特にクラスメイツのことについて語る時の正確な観察がよい
それはクラスの「委員長」としても、あるいは人の上に立つモノとしても
ロジカリストに劣らず素晴らしい資質であるといえよう。
あるいは彼女はおぼつかないヒナたちの中で「ロジカリー」にやっている
魅力があるということだ、それは当面の「敵」が去ったこの世界において
重要な「枠」になっているともいえよう。









バトルガール ハイスクール 第9話  神樹祭 △+






「定番昔話ぶち壊し創作劇」だ、よくあるやつ、ただし
「パニックになるから真実は言わない」ってのが当邦の周辺事態を
鑑みるに、ドキッとさせられるね。
いったい「真実」が「現実」になって非道い目にあうのがいいのか
あるいはまだ見ぬ残酷に対してわめきちらした方がいいのか
いつも悩ましい選択を世界は迫ってくるということだ。
まあ、当作品は「星守り」がいるからね、まさしく「守護天使」だ
ミサキちゃんも空気を読んで劇を壊さずにそれでいて人々は
護るっていうのをやってのけてるねえ、それはただ敵を倒せばいい
というのよりよっぽど困難で、そして満ち足りたあり方だ。














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