魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

伊と仏、そしてニューワールド

2011年06月15日 | ワイン ~2020年
イタリアではすごいことが起こっていますね。


<イタリア国民投票>脱原発を継続 再開反対9割超(クリック)なんだとか。



それに対し、フランスでは相変わらず原発依存が大きいですねえ。


個人的に原発の気にくわないところは、責任能力が人間の寿命では及ばないとこ
ろです。ウランの半減期が2.4万年とか、使用済み燃料の処理に300年以上かかる
こととか・・・長いスパンのどの時点かで、必ず事故がまた発生するわけですが、
その時の責任の所在が「ご先祖様?」じゃ、こりゃいけません。

潔くありません。

武士道、騎士道としても恥ずべきことです。
リスクもメリットも全部自分で引き受けて、すべてを享受するのだったら
それはそれで覚悟して利用できるのですが・・・

やはり手におえなさすぎますね。




さて、今宵飲んでいるのはフランスワイン。






2009 キュベ・デュ・プリンス
   (仏、VDP、赤、700円台)


お手軽ワインの試飲を続けております。

香りは軽めのプラム、チェリーなどのフルーツに軽くアジアンスパイス、
シナモンなど。


味わいはまろやかでライト~ミディアム程度のボディ。
素直で、妙なところがなく、多くの方に平均的に、無難にいける味わい
でしょう。意外とタンニンも心地良いほどで悪くありません。
この価格なら良いかも?です。


最近イタリアワインの当たりも多くて、フランスが頑なに原発に固執するなら
イタリアびいきになるぞー!と脅してやりましょうか。


でも、万が一、フランスで大規模な原発事故が起こったら・・・・・

ワインファンはとても困ることになりますよねえ。


かつて、チェルノブイリの事故の翌年(1986年)のフランスワインも避けるべきだ
という妄想チックな人々も多くいましたが、結果、まあ問題は出ておりません。
もちろんチェルノブイリとの距離や風向きにもよるのでしょうが、フランスの国土
自体で起こったら、それは大変なこととなるでしょう。



もちろんワインの産地は今やヨーロッパだけではなく、ニューワールドと言わ
れる多くの産地が台頭しておりますので、どこかしらのワインは飲めるということ
にはなります。

しかし、放射能汚染というスパイスが美味しさをプラスしてくれるわけでは決して
ありませんので、無事故や安全、さらに将来的に廃炉してもらえれば何よりです。




突然ですが、明日(6/16)は、臨時休業させていただきます。

私と家内二人とも福岡へ試飲会へ出かけます。
そのニューワールドの試飲会です。ちょっと力を入れて仕込みに入ります。

ご迷惑をおかけするかもしれませんが、よろしくお願いいたします。

コメント
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