魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

悲しさを紛らそう(ちょい長文、やけくそ)

2011年06月26日 | ワイン ~2019年
今日は佐賀県から悲しいお知らせがふたつも。


ひとつめは「玄海原発の再稼働問題」で、国と佐賀県は、無理矢理に玄海原発を
再稼動するために、26日にたった6~7人の住民説明会をしようとしています。
なんか怪しいです。結論ありきのアリバイ作り的説明会をやっているようにしか
見えません。

住民が申し入れに来れば、無碍な態度で追い払っているようです。

悲しいですね。県民は置きざりです。隣県のわが長崎県だって万が一の事故があ
れば被害を受ける可能性があります。西風に乗って日本の多くの国土にも放射能
汚染が広がらないとも限らないのでとても心配です。


少なくとも原発を稼働するというのであれば、「危機管理」をしっかりやってから
にしてください。まず、今福島県の現状をしっかりと元通りに出来てからやってく
ださい。

そして万が一事故が起こった時に、住民はどこに避難するのか、学校はどこで授業
を再開できるのか、土地や家屋を失った人たちの補償、新居の提供、仕事を失った
人たちの再就職や失業補償、後に出てくるであろう癌や白血病など放射能による疾病
への生涯の補償、近隣農地、漁場への物的、風評被害、観光地や宿泊施設への補償・・・
などちゃんと担保を決めて、十分な措置を取れてから再稼働してくださいな。

えっ、それも考えずにやろうとしてるのでしょうか?






もうひとつは廃墟好きの私にとってはかなりのショック。佐賀県伊万里市は
「川南造船所」の今年いっぱいの解体が正式決定したようです。


人間魚雷(回天)や震洋(爆弾を積んだべニアモーターボート)などの製造
をした生き証人的遺構なのですが、かつて私のこのブログでもご紹介した
ことがあります。


廃墟愛好家にとって、この物件は西日本の「聖地」にも等しいくらい重要拠点
だったわけですが、「いつまでもあると思うな 親と廃墟」という格言の
信憑性を証明するものなのかなあ。


しっかりしろよ、佐賀県!

まあ、我が長崎県もいろいろとあって他県のことを偉そうに言える立場でも
ございませんが。



ってわけで・・・悲しい今宵はこれ。





2010 ドメーヌ・ド・モンラベッシュ VDP
   (仏、赤、900円前後)

香りはイチゴ、スグリ、カシスなどの若くて赤いフルーツ。陰に赤土や香木、
赤い花なども感じます。

味わいはまろやかで、柔らかく、まとまりがあります。
ちょっと格調の高さに欠けそうですが、悪くはないんですよねえ。

時間が経つと、よりまとまって良いのですが、どこか野暮ったさは抜けません。
ハレの日のワインとしては弱いです。でも価格が価格ですから、そういっても
ねえ・・・。

まあ、そんなところです。


残念な気持ちで飲むワインだから美味しさに欠けるのでしょうかねえ。


コメント (2)
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