魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

これはありか?

2011年06月22日 | ワイン ~2019年
さてクイズです。



この建物はいったい何でしょうか?






わからないですよね。


ヒント:建物の手前はブドウ畑です。





・・・・・・





では正解を。



ボルドー、サンテミリオン地区にある「Ch.シュヴァル・ブラン」です。
建築家の手によりリニューアルしたそうです。
(ご存じない方のために書きます。格付け最高位にある超有名シャトーです。)


詳しくはこちら(クリック)を。



とんでもない!ですよね。シャトーといえば古いお城で、外は古いお城で中は近代
設備というのが定番でしょうが、この超近代的なシャトーの姿は、ワインの味さえ
近代的になったのではないか?と錯覚させるのに十分でしょう。

きっと賛否両論が噴出することでしょう。

私の知っている建築家の方にも、有名シャトーやワイナリーの建築とかやって
いただきたいなあ、とふと思ったりしました。




さて、フランスの話題で何ですが、本日もUSAいきましょう。







2007 ソーサル Zinfandel “family”
  (USA、ジンファンデル種、赤、2千円台後半)

プラム、ブラックチェリー、毛糸(ウール)、突き抜けるスパイスなど
ムンムンと香ります。

味わいは重くない程度の濃さと、フルーツ爆弾。まろやかさと充実感、
ちょっとスパイシーで弾けるようなアフター。優しいタッチで刺激的な
Zinfandelの良さと単純でない複雑味も兼ねています。古樹によるニュ
アンスが奥に眠っているのだと感じます。美味しい。

悪くはないですが、やはりこの上のクラス「リザーヴ」の方が好きですね。
(当店にあります)


このワインも古さと新しさが共存しているような印象があります。
「古樹で造るモダンな味わい」とでもいいましょうか。


ワイン界も時代は移ろいゆくのですねえ。

コメント
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