魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

問題児のワイン

2013年09月01日 | ワイン ~2020年
月末の棚卸や帳簿で疲れました。


本当はもっと簡素化できるんですが、うちにある全ワインたちと対話がしたく
て、月末には各アイテムの数を全部あたります。

ちゃんと動いているか、売れていないか、行き先のないワインをどうするべき
か、自分で飲んじゃうか?・・・いろいろと考えます。

お前を待っている人が絶対にいるよー、と心の中で話しかけます。
大丈夫、誰もいなかったら私が飲んでやるけん。

するとね、みんな愛おしくなるんですよ。その気持ちを忘れないためにずっと
続けています。

これは本当です。


でももしこれがワインでなく、人だったらどうでしょう。
会社の人事部長とか学校の先生とか・・・・・人事を決めるのなら、かなり
嫌になるかもしれませんね。


ちなみにサッカー日本代表監督だったらつぶやくかもしれません。

中村俊輔(マリノス)と高木 俊幸(エスパルス)使ってみたいなぁ、と。


そんな本日はV・ファーレン長崎はアウェーでガンバ大阪戦。
果てしなく遠くから応援しようかと思います。

必勝ラーメン食べたいけど、車が使えなくて、しかも雨模様。
遠出はできないかもなぁ・・・。話が飛んでいろんな思いが・・・。





さて、今夜はこれ。








2012 メンダール フィンカ・アベラドール
  (スペイン、カタルーニャ、マカブー種、白、3千円台)


前に試飲会で思わず「これは問題児ですね」と発言をしたワインです。

その時は・・・・・

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豆や穀物のような風味、カレーの後味、スパイシーででも厚みがあって、
旨味もちゃんとあるんです。

ビオワインですが、それにしても世界中でオンリーワインの個性。

どうしたらこんな味を目指せるのかよく分かりません。
でもとても面白いので、数本だけ置いてみたい気になりました。
そんな超不思議なワイン。

ワインをたくさん飲んでレンジの広い方にぜひ飲んでいただき、さらに間口
を広げていただきたいアイテムです。

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と書いておりました。

あらためて飲んでみますと・・・

やや濁った感じが出ているものの、前の感想よりもちょっと大人しめに感じ
ます。数日前に同じ造り手の別アイテム(クリック)を飲んだり、すでに初めて
でないためかもしれません。

でもより美味しく感じてしまうのは「慣れ」なのでしょうか。
不思議な感覚です。こちらの方が大人しい。無難。

でもやはり、変わったワインに間違いはありません。

温情ある人事部長や刑事さんを悩ますワインかもしれない。

もちろんお奨めしないけど、ワインで海千山千の方にこそお奨めです。


コメント
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