魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

マールかフィーヌか?

2009年05月29日 | ワイン ~2019年

滅多にないことですが、本日ご来店のお客様が「フィーヌ」と、
「マール」を見てご興味を示されたため、ちょっとだけお話ししました。


また少し前に、神の雫を読んでいたら

「フィーヌ」のほうが「マール」より美味しい。

みたいな表記がありました。

ホントにこの作者はちゃんと飲んでいるのでしょうか。



「フィーヌ」、「マール」とはワインから造られる蒸留酒、
つまり「ブランデー」のことです。



ワインマニア御用達の蒸留酒は当然ブランデーでしょう。

しかし、コニャックやアルマニャックではあまりにもひねりがない。
もともとこれらの産地は美味しいワインが出来なかったから
ブランデーを造ったようなものでしょう。


そこで、「フィーヌ・ド・ブルゴーニュ」などワイン産地の
ブランデーを求めることで、ワインマニアの面目を保とうと
するわけです。



「フィーヌ」、「マール」それぞれ価格も似たようなもので、
それだけではどちらが良いのか何とも言えません。
さらに造り手によって価格も大きく違いますし。



「フィーヌ」は余ったブドウから造られます。

ここはくせものです。ACの規定以上の収穫のものだとすると
水っぽく、エキス分の弱いブドウかもしれませんよ。

また選果時にはねられたものだとすると、未熟、過熟や
傷んだものも混じっているかもしれません。

逆に素晴らしい質のものが残っているのかもしれません。


「余ったブドウの質」次第となりますね。



さて、「マール」ですが、こちらは搾りかすから造られます。

ワイン用に搾ったブドウは、まだまだ搾れば果汁がどんどん
出ます。それから造られます。まるで余りものの再利用で新品
のブドウではありません。


しか~し、そのブドウ自体は「選ばれしブドウ」なのです。
良いワインを造るために選定された部分なわけです。


さて、どちらがいいんでしょう?
私はずっとずっと分からないまま楽しんでいます。

結局は「飲んでみて美味しい方」でしょうね。
どちらも楽しめれば誰から何と言われようと平気さっ!


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2 コメント

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どこかに… (YUZURU)
2009-06-04 00:44:47
イタリア人の血が混じっているので
イタリアのグラッパは結構飲みましたが
フランスのマールは作りは同じでしょうが飲んでません
ましてやフィーヌは味わったことがありません
飲んでみたい気持ちは大いにあります


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Unknown (ラリラリ・ピノ)
2009-06-04 02:07:45
グラッパも同じですね。
ワインが足りない時にちょっとひと飲みふた飲みする
のに、いつもスコッチやバーボン、さらにはフィーヌ
やマール、常備しております。

ただ、度数が高いのでついつい飲みすぎて朝が起きら
れなくなることもあり・・・・・!
やはり飲み過ぎには注意です。

ちなみに写真のフィーヌ(左)は3千円ちょっと、マー
ルはかなりお高いです。(だって1949年ですから!)
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