滅多にないことですが、本日ご来店のお客様が「フィーヌ」と、
「マール」を見てご興味を示されたため、ちょっとだけお話ししました。
また少し前に、神の雫を読んでいたら
「フィーヌ」のほうが「マール」より美味しい。
みたいな表記がありました。
ホントにこの作者はちゃんと飲んでいるのでしょうか。
「フィーヌ」、「マール」とはワインから造られる蒸留酒、
つまり「ブランデー」のことです。
ワインマニア御用達の蒸留酒は当然ブランデーでしょう。
しかし、コニャックやアルマニャックではあまりにもひねりがない。
もともとこれらの産地は美味しいワインが出来なかったから
ブランデーを造ったようなものでしょう。
そこで、「フィーヌ・ド・ブルゴーニュ」などワイン産地の
ブランデーを求めることで、ワインマニアの面目を保とうと
するわけです。
「フィーヌ」、「マール」それぞれ価格も似たようなもので、
それだけではどちらが良いのか何とも言えません。
さらに造り手によって価格も大きく違いますし。
「フィーヌ」は余ったブドウから造られます。
ここはくせものです。ACの規定以上の収穫のものだとすると
水っぽく、エキス分の弱いブドウかもしれませんよ。
また選果時にはねられたものだとすると、未熟、過熟や
傷んだものも混じっているかもしれません。
逆に素晴らしい質のものが残っているのかもしれません。
「余ったブドウの質」次第となりますね。
さて、「マール」ですが、こちらは搾りかすから造られます。
ワイン用に搾ったブドウは、まだまだ搾れば果汁がどんどん
出ます。それから造られます。まるで余りものの再利用で新品
のブドウではありません。
しか~し、そのブドウ自体は「選ばれしブドウ」なのです。
良いワインを造るために選定された部分なわけです。
さて、どちらがいいんでしょう?
私はずっとずっと分からないまま楽しんでいます。
結局は「飲んでみて美味しい方」でしょうね。
どちらも楽しめれば誰から何と言われようと平気さっ!
イタリアのグラッパは結構飲みましたが
フランスのマールは作りは同じでしょうが飲んでません
ましてやフィーヌは味わったことがありません
飲んでみたい気持ちは大いにあります
ワインが足りない時にちょっとひと飲みふた飲みする
のに、いつもスコッチやバーボン、さらにはフィーヌ
やマール、常備しております。
ただ、度数が高いのでついつい飲みすぎて朝が起きら
れなくなることもあり・・・・・!
やはり飲み過ぎには注意です。
ちなみに写真のフィーヌ(左)は3千円ちょっと、マー
ルはかなりお高いです。(だって1949年ですから!)