魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

カシミールまぜそば-2017アンブロワーズV.V

2019年12月19日 | ワイン ~2019年

スパイシストは見た瞬間に「買わねばならぬ!」というものがあります。

 

例えばこれ。

カシミールのまぜそば。

カレー大好きとして、ラーメン大好きとしてこの合体技は試さないわけにはいかない。

で、これは結構良かったと思います。カシミール味は良い!

 

 

一方、こいはいかんかった。

これはまあひねりの少ないカレーラーメン。ちょっとスパイシーなだけ。

特におすすめは出来ない。でもいずれにせよ試さないわけにはいかないとさ。

 

 

 

そして、今夜のワインはこれ。

やっと飲めます。いろいろ飲まないといけない宿題が多かったので遅くなりました。

このワインも宿題ではあったのですが、まあ鉄板なので。

2017 ブルゴーニュ ルージュ V.V(ベルトラン・アンブロワーズ)

   (仏、ブルゴーニュ地区、ピノ・ノワール種、赤、2千円台後半)

V.Vとはヴィエイユ・ヴィーニュの略です。古樹のブドウの木から造られます。

V.V表示のない通常のACブルゴーニュのひとつ上(ちょっとだけ上)になります。

 

 

香りはチェリー、カシス、赤い花、奥の方にシナモンやスパイス、絵の具、動物系旨みが

ありますが開けたては十分に出てきません。

 

味わいは軽やかな中にしっかり感があります。特にタンニンがしっかりしており、少し待った方が

良いよ、と呟かれているようです。酸味は程良いので十分ですが、全体的には閉じ気味です。

もちろんかなり美味しいですよ。それを分かった上でのタニックで閉じ気味。

 

今飲むならV.V表示のない通常のACブルゴーニュが良いでしょう。V.V表示は確かにひとクラス

上で地域名や村名に近い品質です。そしてこのヴィンテージが愛想の良い優しい年ではなく、

ちゃんとシリアスに味わう価値のあることを示しています。2017年はハズレで2018年こそ

買うべきだと思っていましたが、さにあらず。やはり良い造り手はちゃんとした仕事をしています。

 

輸入元の争奪戦で入れた在庫がもう少し残ってはいますが、今飲むのなら、意図的に1日目は

ほんの少しだけ飲んで、メインは2日目にお楽しみいただきたい。

 

販売は通常のACブルゴーニュに切り替えても良いかもです。

もちろんお買い上げになられたお客様は、今飲むのなら2日目をメインで。もしくは1年ほど待って

来年の夏を過ぎてから飲まれることをおすすめいたします。多分ぐっと親しみやすくなって

いることでしょう。でもこのワインは今買わないと買えないんですよねえ。

どうしても愛するアンブロワーズのワインだからこそそう思います。

 

 

 


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