魅惑のワインと出会う100の方法

デイリーからカルトワインまで、日々探し求めては飲んだくれているワイン屋のおはなし。

保守社会か消費社会か?

2007年10月07日 | ワイン ~2020年
昨日、TV番組を見ました。

「プレミアム10 生中継 秋のブルゴーニュ フランス小さな村の物語」

先日このブログでご紹介しました番組です。
ブルゴーニュの村の成り立ち、歴史やら紹介されていました。

大店舗法などの規制をなくした今、完全な自由競争の元では全く成り立たない、
保守的な村のあり方でした。

とても美しく、いつか訪れてみたい風景とも思えました。

しかし、この村は、今の米国や日本では簡単に破壊できる田舎の光景です。
番組では日本や米国型の競争社会とは一線を画した形態でしたね。

消費優先の利便性を追求するか、昔からの社会性の秩序を保つのか?
価値観によって良くも悪くも映るのかも知れません。

適度な競争は消費社会を充実させるけど、同時に土地や社会、人々の生活を
消費、疲弊させることにもなります。改めて何が幸福か考えさせ
られました。故郷を守る人間が、土地に根付き、その宿命を、ぶれることなく、
守り、まっとうしていく難しさ、その大変さを思うと心打たれました。


さて、そんなこんなで、本日は

2003 プピーユ(コート・ド・カスティヨン)

黒々と熟したフルーツの香りが襲ってきます。
揮発性、スパイス、プラム~黒系ベリー、生クリーム、ココア、等の
香りがします。

飲めば黒系のベリー果実がタンニンを覆い、まろやかにそしてビロード
のようにまとまった厚みを感じさせてくれます。
ただ、バランスとしては酸が弱めで、10年後以降はどうなっているかは
分かりません。今~5年後程度の“幸せな時間”に飲むことをお奨めします。

ブラインドでペトリュスと最後まで争った?だとかいうエピソードは
やはり言い過ぎでしょう。マンガ「神の雫」(私は読んでいませんが)
にも登場した話題性のあるワインです。
このボトルだとPP87-88程度でしょう。

前に試飲会で飲んだボトルだと、もう少し状態が良くてPP89-90くらいで
しょうかね。しかし、とても美味しいワインです。
若いうちにお楽しみ下さい。




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