(↑梅はどんどん咲き始めてます。)
最近は、
サスペンス小説とか推理小説とか、
日頃お楽しみで読んでるような娯楽の本ではない、
ちょっと頭を使う本を読むことが多くなりました。
これ自体はいい傾向だと思うのですが、
読んでても、昔みたいに頭に引っかかってこなかったのです。
小説を読んでいるように、
つらっと表面だけさらっていくような感じになる。
話の流れはわかっても、言葉一つ一つが頭の中で再構築されない。
まあ、若い時からそうだったかな・・・・。
学生の頃は、
教科書や参考書などが、自分の持ち物だったし、
勉強以外に使うこともなかったので、
どんどん書き込みをし、
ラインを引きと
カラフルで、ある意味汚い状態でした。
何も書いてない教科書よりも、
ラインや書き込みをした教科書のページが頭に残ってて、
その記憶を頼りに内容を思い出したりしていたかな。
今現在は、和辻哲郎の『鎖国』を読んでいます。
この本は、夫が大学時代に購入したもの。
色も変わってしまってます。
わたしの今受けている講義の課題図書の一つということもあり、
夫の本棚から掘り出して読み始めたのですが、
もう一度ローマ帝国以降の西洋史の復習をしているよう。
文体がそんなに難しくないので、サクサクは読めるけれど、
頭の中で地図を描き、
国や人物の関係性をイメージして読書するのは、
なかなか至難の技。
もうどうしようもないので、
夫の了解のもと、
書き込みOKにしてもらい、
太い鉛筆(以前ご紹介した、STAEDTLER Mars Lumograph jumbo)を持ちながら、
ラインを引いて、
そして、
大事なことはノートに書き写して・・・の作業をしつつ
本と向き合いました。
すると、
頭に残ってきたぞ〜〜。
中学、高校、大学と、
学んできた世界史の流れが見えてきて、
スペクタルな世界が目の前に広がってきました。
きゃ〜、おもしろ〜。
え、世界史って面白いじゃん。
本当にそう思いました。
そして改めて、
「頭に残る本の読み方」ってあるんだと実感しました。
もちろん人それぞれだけれど、
わたしの場合は、
「若い頃にやっていた方法」にただ戻ればよかった。
頭がバカになってるとばかり思って、自分に自信が無くなっていたけど、
きちんとかつてと同じやり方をすると、
それでも何とか頭に引っかかってくるんですね。
単純なことだったんだと思いました。
さらにいいのは、
その内容を口に出していうこと。
学んだことを人に説明すること。
口に出すと、自分があやふやなところは、
言葉が出てこないし、
流れもうまく説明できず、ごまかしている自分に気づかされるから。
はっきりしているんですね。
わたしが机に向かって本を読んでいると、
その姿があまりに珍しいのか、
夫が「お、やってるね〜」と茶々を入れにくる。
「もっと読め読め」とせっつかれる。
「頭を使わないとバカになるぞ」。
そこまで言うかい!?
だから、意地でもこの本だけは読み終えないと!
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