手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

「山根式袋ファイル」って覚えておられますか??〜1995年1月17日の記憶とともに〜

2023-06-22 | 手帳・雑感



この角形2号封筒、このスケールを見て、

これがなんだかわかる方は、

かなりの情報整理オタクな方と存じまする。




自分の本棚を少しずつ整理している昨今のまんじゅう顔。

こんな、変色した茶封筒とこの度再会を果たしました。


この茶封筒、

実はわたしが大学を卒業した直後くらいから

約20年くらい利用していた

情報整理ファイルシステムの一つなんです。


山根一眞というノンフィクションライターの書かれた

『スーパー書斎の仕事術』と出会ったのが、

大学を卒業して仕事を始めた頃。

当時、一世を風靡しました。

 

そこで知った「山根式袋ファイル」、

それがこれなんです。


ファリングシステムとして、安価で、

いろんな雑多なものが一つにまとめられる利点があって、

わたしは当時早速実行。


実家の本棚は、

この袋ファイルがずらりと100袋以上並んだこともありました。



それまでは、

雑多な書類や情報をうまく整理できなかったわたしでしたが、

このファイリングシステムと出会って、

かなりストレスが減ったのでした。


ではどんなシステムかと申しますと、

角形2号封筒があればできるのです。

上側1,5センチをカット、

定規を使ってこんなふうなラインを入れ、

上の3つの部分に、ファイルの最初の3文字を書き込む。

その下の広い部分にファイル名を書き込むだけ。




後は、

その内容に関する資料などをポンポン掘り込むだけ。

棚には、その袋をアイウエオ順で並べておけばいいのです。


このファイルシステムのいいところは、

いろんなサイズの、いろんな質感のものが

ひとまとめにできると言うこと。

ファイルというと、

全部穴を開けてバインダーに止めると言う印象ですが、

穴を開けてファイリングできるものばかりではないですからね。


当時の話で言えば、

フィルムのネガとか、

写真とか、小さなメモとか、

CDとか、フロッピーとか、雑誌とかですね。

こう言うものが

一気にまとめられるので、

超・楽なんです。


今はPCの中に全部まとめてしまえる環境があるので、

こう言うのはいらないかもしれませんが、

当時は本当に便利でした。


今回掘り出したのは、

前出の写真の通り、

「阪神大震災関連」のファイル。

1995年に作ったのだろうと思います。



中のものをみると、

当時の「クリスチャン新聞」、

被災地域を車で通ったときに写した写真のアルバム、

緊急増刷された「アエラ」、

危機介入ハンドブックなどが入っていました。




今から30年ほど前のものです。

角2封筒や中の新聞、

写真の色の変化に月日の流れを感じます。





↑地震から数日経っていましたが、長田地区はまだ煙が上がっていました。


↑報道関係、自衛隊関係など多くのヘリコプターが上空を旋回し、
その音が人々をさらに不安にさせました。


↓神戸栄光教会の教会堂も破壊されました。




わたしは当時、神戸の灘区に住んでいて、

被災民の一人でした。


アルバムにある写真の数々は、

わたしが高台から、

もしくは救援物資輸送の車から撮ったものです。

自分のカメラで撮ったからこそ、

改めてみるとその恐ろしさが甦ってきます。


これらの記録は、わたし、

生涯処分できないものの一つと思いました。



実は今もこの茶封筒のファイルで保管しているものも

他にもいくつかあるのです。

例えば、わたしの子供の頃からの通知簿や成績表など。


穴を開けずにいろんなものを保存できますから、

いくら時代が移っていったとしても、

便利なものは便利。


この度、この袋ファイルを手にして、

そのことをもう一度

再認識したまんじゅう顔なのでした。



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (pukutaromama)
2023-06-22 23:55:47
こんばんは✨
袋ファイルでの整理、確かに便利ですね♫そして、何より即実行に移すまんじゅう顔さん…昔から素敵です♫

阪神大震災、被災されていたのですね。私の叔母一家が当時も今も神戸にいるので、やはり他人事ではありません。
東北に熊本に…近年の災害の多発により『被災地』が増えていくのはなんともいえない気持ちですね。
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Unknown (まんじゅう顔)
2023-06-23 12:41:21
pukutaromamaさん、このファイリング術は、当時結構有名になりました。実際にやってみた人はどれくらいなのだろうとは思いますが、単純でとてもいいファイリング術だと感心したものです。
そうでしたか?pukutaromamaさんの叔母さんも神戸におられるのですね。
わたしは2年して神戸を離れましたので、どこかでこの地震自体は封印してきてたように思いました。
もちろん、その後もあちこちで災害が起こるたびに、あの時感じた言いようもない不安と焦燥感、絶望感が甦ってきていましたが、それでもどこかで逃げていた感じがします。
久しぶりに当時の写真や新聞を見て、リアルに思い出し、ちょっと震えがきました。
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