手帳なわたし

手帳オタクな私。若い時からその時々の生活のスタイルに合わせて手帳を選び、使い方を工夫してきました。私の今の究極をご紹介。

『整える習慣』(小林弘幸著)と韓国映画『82年生まれ、キム・ジヨン』(2019)

2022-06-10 | ドラマ・映画・漫画・youtube




『整える習慣』



順天堂大学病院の教授で、

自律神経研究の第一人者の小林先生の本です。

 


こういう手の本ってなんやかんやと沢山出ていますけど、

お医者さんが書かれている分、

ちょっと注目して読ませていただいてます。


中身は、当然といえば当然のことが書かれてるのですが、

その当然のことがなかなか整わないのがわたしだなと。


この本の面白いところは、

一番最初にカバンの中の話になってるということ。

身の回りの整理整頓って、

ただ周囲を綺麗にするだけではなくて、

そこにいる人の精神状態に大きな影響を及ぼすことは、

誰しもわかってること。

でも、そのスタートをカバンの中としたところに、

先生の目のつけどころの面白さを感じます。

そういえば、

井田典子さんの片付け本では、「引き出しひとつから」でしたね〜。


前回、

夫が今やっているカバンの中のファイリングの方法をご紹介しました。

お金もかからず、なんてないファイリングなのですが、

こうしておくだけで、

カバンの中は整然となりますね。


ジャバラファイルとか、バックインバックとか、

色々便利なものはあるでしょうけど、

紙類に関しては、これの方がひとつひとつ取り出せるし、

お金もかからないし、邪魔にならないし、便利便利。

これを使い、バッグの中が理路整然となると、

気持ちもずいぶん違ってきます。


ほんと、小林先生のおっしゃる通りなんです。


先生は「最適化」という言葉を使われていますが、

持ち物も「最適化」を考える。


自分に合ったカバンなのか、洋服なのか、財布なのか・・・・

ひとつ一つを吟味していく中で、

ストレスの少ない生活が形成されていくのですね。


この「最適化」を考える作業を楽しめればさらにいい。


読んでいて、

わたしが悩ましいと思ってるところが明確になってきました。

「情報を得るための最適化」

これが苦手。

iphoneの中の連絡先の整理とか、ラインの整理とか、

住所録の整理とか、

うまく取捨選択して処理していかないから、

今は関係のない情報と混在し、

必要な情報を瞬時にゲットするのがうまくいかない。

これが結構なストレスになってるなと。


それと、

特に心に残ったのは、

「『ストレスを生むのは自分自身』と思えた瞬間から自律神経は整い始める」ということ。

ストレスの原因を他人や外の出来事のせいにしていると、

怒りは増し、心の中はざわざわする。

「自分のせい」と自分を責めるという意味ではなく、

視点を変えたり、その人と距離を取ったり、何かをサボってみたり、

自分のやり方でどうにかなっていくこともあるということ、

そういうことなのかなと思います。


というのも、

最近ストレスについて色々考えさせられる、

韓国で大ヒットとなった本『82年生まれ 、キム・ジヨン』が映画化されたのを見たんです。



コン・ユが出てるというので、

積極的に見たというのが正直なところですが、

終わってみたら情感たっぷりのいい映画だと思いました。


チョン・ユミ演じるジヨンが、

成長と共に女性としての韓国社会での生きにくさを体験し、

結婚、出産、子育ての最中、壊れていく様を見ていると、

とても辛くなりました。


社会としては、日本と似通っていますが、

韓国独特の家族関係、社会状況も影響しているかなと思いながら、

同じ女性としてジヨンの心の重さに共感しつつ、

一方でちょっと距離も感じたり・・・。

わたしがどちらかというとジヨンの母親に近い年齢だからかな。


韓国の80年代生まれの女性なら、

「まさにその通り!」というリアルな映画だったのかもしれません。

いや、

今の若い日本人女性にとっても共感する部分が多いのかもしれません。


確かに義母の態度や物言い、

ジヨンの父親の子供たちに対する態度などは、

かなりストレスフルだなと思いました。

しかし、ジヨンには彼女を心から大切に思っている夫がいて、

理解のあって彼女を応援している母親や姉妹もいる。

職場の女性たちも悪くない。

周囲で子育てをしている奥さんたちも意地悪ではないと、

問題がない部分も多くあり、

一人で抱え込まずに、なんとかできなかったのか、

別人格が入り込んでしまうほど追い詰められるというのはどういうことなのか、

と感じる部分もありました。


でも、

結局心の病というのは、

「こんな性格の人だから」とか、

「こういう原因だから」

「これほどのひどい目にあったから」というところで起こるというよりは、

どんな人でも、

「エアポケット」に入り込んだような、

「自分でもどうして?」と思うような状況で起こることもあること、

自分でわかっていてもどうしようもなくなるということも多いんだろうと思いました。


ジヨンにとって光があるのは、

周囲のあたたかさを感じられて、自分から病院へ足を向けたこと。

ここに大きな救いをみたので、

重いばかりで終わらなかったのは良かったと思います。


色々なストレスが、いつの間にか自分を追い詰め、

自分では思いもしなかった心の病まで引き起こし、

どうすることもできなくなる・・・・。

出産、子育て鬱というものでなくても、

わたしたちの周りにはいろんなストレスがあります。


誰しも「しんどいなあ」と思うことは必ずあるはず。

「イライラするなあ」

「落ち着かないなあ」

そういう心の声を無視せずに、

時には周りの人に遠慮なく頼りながら、

うまく弱い自分と折り合いをつけていく、

小林先生の本と映画を思い出しつつ、

自分なりの、

「自律神経を整える」日々の過ごし方をもう一度考えてみたいと思いました。


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