6月23日(土)
洞爺湖から羊蹄山を左手に見ながら,中山峠を越えて札幌へ。札幌駅も大通公園も時計台も判らないままにいつの間にかR231に出ていました。 サーモンファクトリーの海鮮おにぎりは魅力だったのだけれど,お腹はいっぱいだったので,そのまま海岸線を北上して,留萌に向かいました。
国道R231石狩国道は急峻な崖が海岸線まで迫っていてトンネルの多い道が20km位続きます。
そのほぼ中間地点に白銀の滝があります。 道路のすぐ脇を滝が豪快に流れ落ちてくるんですから,観光客がほとんどいないのが不思議です。
留萌からはR232で初山別村の「みさき台公園キャンプ場」へ向かいました。ここで北海道でいちばん早く開催される「オロロン07ミーティング」に参加。日本海に沈む夕陽がそれはもう綺麗です。
ここのミーティングは,ショップもステージも無く,ただみんなが集まって飲んだりしゃべったりしてテントで一晩を過ごすだけの,ほんとうにシンプルなものでした。
こういったミーティングも,悪くない。
ここは,オートキャンプ場も併設され,岬の湯という温泉もある芝生のきれいなキャンプ場でした。
24日(日)
北海道では,ぜひ「吉里吉里」と言うとほ宿に泊まってみたかったので,今日は旭川の動物園を見た後,もういっぺんR232の羽幌に帰ってくることになります。
キャンプ場を出てから日本海を左手に見ながら「吉里吉里」のある羽幌を通過して苫前へ。
ここからR239霧立国道で士別峠を越えて旭川へ向かいました。 荷物満載のロードキングですが,古丹別川に沿って走る霧立国道は,高速ワインディングロードで快適に距離を伸ばします。 でも,幌前から54km区間はGSがないんだそうで,さすが北海道。
霧立峠で走っている途中,バシュッという音がしたので,バイクを停めて荷物を点検してみるとパッキングしているゴムが一本切れていました。 安全のために,3本のゴムを架けていたので,荷物は大丈夫だったのですが,ゴムひもにはさんでいた帽子と洗濯物のタオルは何処かに吹っ飛んで行方不明。
車は通らないし,山の中だし,熊がでるよ!って看板に書いてあるし,怖いので荷物をしっかりと結び直したらすぐにスタートしました。
エンジンがかかっている間は,バンス&ハインズのエキゾーストノートなら熊も逃げていくでしょうから安心なのですけどね。
旭山動物園を見てからR233で留萌へ向かい,R232を快調に走っていると突然の雨。 雨宿りも兼ねて道の駅「おびら鰊番屋」で休憩後,羽幌のとほ宿「吉里吉里」に向かった。
ここでは,R96Sのサイドカーやソフティルなどと同宿でした。利尻からの帰りだという女性2名も一緒でしたね。
25日(月)
吉里吉里の看板前で,オーナーから記念写真を撮ってもらってからR232で稚内へむかった。
途中国道から別れて道道106でオロロンラインを稚内へ向かう。 左に湿原、右には利尻富士。追い風を受けて、まっすぐで平坦な道を快走する。この,どこまでも一直線の道はすごいんだけれど,風もすごいしトラックなどの速度もすごい。 後方確認をしてから道路に出るのだが,そのときにはすぐ後からクラクションを鳴らされたこともありましたね。 速度感覚が違うので,慣れるまでは怖いですね。
サロベツ原野の花は,年々少なくなってきているそうで,ちょっと淋しい景観でした。
野寒布岬ではとほ宿で同宿のライダー3人組と一緒になり,樺太食堂でウニイクラ丼を食べ,その後,R238で宗谷岬へ。
記念写真とGSで給油証明をもらい,オホーツク海沿岸を南下するのだけれど,寒い。宗谷の気温は12度。革ジャンの下に冬用のトレーナーを着込んで走るが,それでも寒さで震えましたね。北海道の夏を甘く見てはいけないようです。
寒さと強風に耐えられず,さるふつ,クッチャロ湖畔から内陸部。
R275で音威子府,美深を走って今夜の宿「なよろサンピラーYH」に到着。
きれいなYHで,バイクを入れる屋根付きの小屋もあるし,洗車用の水道やホースも完備していました。
今日は,定年でリタイヤして車で旅をしている夫婦と,タンデムで旅をしている夫婦,それに若い旅人が1人と私。 夜はベットと羽毛布団でゆっくりと休みました。