LOVE モータサイクル 団塊世代のバイクライフ

02年式の古いロードキングで、ツーリングやキャンプを楽しんでいます。

ディーラースタンプ 

2013-07-29 21:05:15 | ツーリング記

花巻のホテルの窓から見える空は、今日も雲が厚い。 幸い、まだ雨は落ちていないが。
花巻は宮沢賢治、遠野は座敷童などの民話の里なので、晴れてさえいればゆっくりと過ごせると楽しみにしていた場所だったのですけどね。

Photo_7まず、花巻から遠野を通って、太平洋岸の大船渡に向かいます。 
オートランドリッキーも大津波で壊れてしまって、いまは近くの仮店舗で営業をしているんですね。
店のすぐ横に、新しい店舗を建設中でしたが、建築業者の手が全然足りなくて、工事が大幅に遅れているんだと、苦笑気味に話してくれました。

大船渡に向かう途中、あちらこちらで警察のパトカーや隊員輸送車とすれ違うのは、どうやら天皇皇后両陛下の被災地訪問のコースとツーリングコースが一部重なったようで、下手をすると交通規制に引っかかりそう。

大船渡の街中も
、警備の準備をしているのでしょう、警備の警官や警察車両があちらこちらでみられた。
街中は、津波の瓦礫などは片づけられていてるのだが、きれいな更地のままの所も多くて、なんだか生活感があまり感じられない所が目立つ。
鉄道の線路があった痕の土盛りだけが残る光景や、おおきく崩れてしまった線路跡の土手や草ぼうぼうのトンネルなども、復興の遅さを感じさせられた。

大船渡から陸前高田、気仙沼、石巻、松島、仙台と、津波に襲われた街沿いに国道45号線を走ると、津波の被害の大きさと復興の遅さを感じさせられて悔しい思いがする。
税金や、あの莫大な善意の寄付は、いったい何に消えてしまったのだろう。
復興予算は、復興だけに使って欲しかったよなぁ。

学校の建物だけが一つだけポツンと残されている所も何カ所もあって、3階までの窓はサッシなどがぐしゃぐしゃに壊されていて、4階だけがかろうじて残っている様子などを自分の目で見る事で、写真や映像だけでは伝えきれないものが心に伝わってくるようだった。

津波の痕だけでなく、福島の原発なども見てみようと思っていたのだけれど、どうやら東北も梅雨に入りそうで、ツーリングも限界。

Photo 明日、苫小牧港発名古屋行きのフェリーに空きがあれば、それに乗って帰ることにしようか。