新アクロポリス博物館を見たあと(残念ながら撮影禁止で、様子をお見せすること
はできません)、アクロポリスの遺跡へ向かいます。さすがにアテネ観光のメイン・
イベントですから、ツアー客など世界中からやってくる観光客が大勢いました。
神殿がある山へ登る途中、音楽堂がありました。161年に造られ、修復されて
現在も様々な演劇やコンサートなどが行われているそうです。観客席は6000とか。
アクロポリスは「高い丘の上の都市」という意味です。初めは要塞として造られた
ものが、次第に宗教的な施設に変わっていきました。なので高い所にある町の
シンボルなのです。
下にはアゴラ、すなわち「市場」「集会場」の遺跡があります。山の上が政治的、
宗教的な場で、下が市民の生活の場だったというわけです。
さあて、ヒーコラ坂を上がってゆくと、パルテノン神殿が見えてきました。感動の
一瞬です。紀元前6世紀頃に建てられ、その後ペルシャ軍の攻撃で破壊され
ましたが、再建されました。それがずっとあったのに、1687年、ヴェネツィア軍に
砲撃されて廃墟となってしまいました。19世紀になってからま~た再建しようと
作業が始まり、ご覧の通り、いまも頑張って修復しているのです。
横には勝利の女神、ニケの神殿があります。
ここからはアテネの街が360度見渡せます。風が吹いていて気持ちがいい。
先ほど見てきたゼウスの神殿も見えている。7月には気温が40度にもなる、
灼熱地獄だそうですが。
さて登ってきて見えた神殿の裏側に回ります。なんか裏に回ったような感じになる
のですが、実はこちらのほうが神殿の正面なのです。骨組みしか残っていない
感じなのでよくわかりませんよねー。
破風(はふ)と呼ばれる屋根の三角部分、きれいになくなっていますが、かつては
そこに彫刻が並んでいました。一部は先ほど見てきた博物館に、そして多くは
ロンドンにある大英博物館にあるのです。 頭のなかでそれを合体させ、なんとか
再構築しなければなりません。
その「頭のなかの完成」に関しては、詳しく次回に(^益^)b