秋田の「レトロ博物館」、会津若松の「昭和なつかし館」もなかなか見ごたえがあり
ましたが、今回は青梅の「昭和レトロ商品博物館」です。青梅の名物である映画の
看板もいろいろ並んでいます。
これ系の博物館で、必ずあるのが駄菓子屋の展示。未就学児は3つまでタダ、小学校
低学年は、1つだけタダ、なんて店をやってみたいねえ。おかーさんに怒られるか?
コカ・コーラ関連商品のコレクターがいたようです。子供の頃によく飲みましたけれど、
あるときからパタッと加糖炭酸飲料は飲まなくなったなあ。酒飲むからかな?
チエゾウの大菩薩峠かー。小説も長すぎて途中で読むのが止まってるな。映画も
一部、二部と途中で途切れているんだよね。あれっというところで「第二部終わり」
とか^^;
「軍事将棋」が展示されていました。小さい頃にやりましたね。お互いに自分の駒が
相手に見えないように配置して、ぶつかったら、それぞれの駒の強さで勝敗が決まるの
です。大将は一番強いのですが、最弱のスパイにだけはやられちゃう。ヒコーキは
飛ぶことができて、地雷は動かせない。
相手の駒が何であるか推測して戦うゲームなので、審判が必要です。ぶつかったら
審判が「こっちの勝ち」と、負けた駒を取り除くのです。全滅させるか、相手の
総司令部を落としたらゲームに勝ちです。
これは普段触らなかったので、私の母や祖母などが懐かしく思うかもしれません。
富山に古い薬の商品が並んでいる博物館がありましたね。
あれっ!「キャンディ・キャンディ」なんて、「レトロ」じゃないんじゃ?!
でも原作者と漫画家との間の争いになって作品がお蔵入りし、それから長い年月が
経っているので、いまの若い人などは知らないかー。
「ウルトラマン80」も80年代なんだから、古くもないよなあ~。「セブン」のアンヌ
隊員だって、まだ元気だぞ?
2階に上がったら、ここは「雪女コーナー」でした。なぜ青梅に雪女なんだ?
小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)は、日本中で昔話や伝説を聞いて回って再編集
しました。そのうちのひとつが有名な「怪談」です。その一編の「雪女」の舞台が
どうやら青梅なんですー。w(゚益゚)w
ハーンの作品の序文に、「西多摩郡調布村のある百姓が語ってくれた」と書いてあり、
ここ青梅は1951年の合併まで調布村だったのです。作品の冒頭には「武蔵の国」と
書いてありますね。川が出てくるから多摩川かぃ。ここは雪深い村だったのか?
ハーンといえば、熊本の住んでいた家を見物したし、ギリシャのナフプリオンの食堂の
おじさんは、突然ハーンの話を出したっけなあ(ハーンはギリシャに滞在し、そこの
娘と結婚したのです)。
静かな雪の夜、白衣の女が現れ、フッと息を吹きかけて老人を凍死させてしまう。
横で見ていた若者は美少年だったので、殺すのをためらい、雪女は「誰にも言っちゃ
ダメよ」と言い残して消えてしまいます。
見たいー。色白の透き通るような雪の精。美少年は勘弁してくれるっていうしー(^益^)b
青年はその後、ほっそりとした美少女と結婚し、10人の子供が生まれて幸せに暮らし
ます(すごい精力だな)。しかしある夜、女房に雪女と出会った話をしてしまいます。
「誰にも言うなって言ったのに~~~!あれは私だったんだよ~。」突然怒り出す雪女。
でも子供が10人もいるので、男を殺さずに雪女は消えてしまうのでした。
禁止事項を破ってしまい、平穏で幸せな生活を失ってしまうという筋立ては「つるの
おんがえし」と同じですね。
私は思ったのですが、透き通るような美女がやってきて息を吹きかけて凍死させて
くれるのなら、おそらくお願いしたい男たちは山ほどいると思うけど。中央線に
飛び込んで大変なことになったり、病院でいつまでも管をつけられているよりずっと
いいよねェ?俺は「うっとり凍死」がいいな。