さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

北海道、またね

2021年06月06日 | 北海道シリーズ


夜の繁華街を通過して地下鉄の駅へ、家路につくのです。それにしてもすすきのは
すごい風俗店の密集。これだけ店舗が密になってて、どこでも不特定多数がノウコウ
接触してりゃ感染者も増えるよなあ^^;


お、去年もネーミングが目についた「クラーク夫人」。繁盛してるのかなー。

ボーイズ、ビー、アンビシャス!

先日ピーター・ミルワードの「ザビエルの見た日本」という本を読みました。
フランシスコ・ザビエルはバスク生まれ。ワインと美食の街ですね。(そのうち行きます)
パリ大学で学び、ローマでインドへの布教の任命を受けてリスボンを旅立ち、アフリカを
周ってインド、中国へ行き、それからついに日本までやってきた宣教師。カッパハゲ

あ~こんな旅の人生を送ったやつだから魅力を感じるのかな。
さて、ザビエルは日本の滞在時に、手紙で「日本の食べ物はひどくまずい」と言って
います。食の贅沢はものすごおおく軽蔑する、執念と言っていいほど禁欲家の宣教師が
「まずい」とおっしゃる。どんだけェ~~~! まあ500年ほども前の時代ですから。
チーズも牛乳もパンもなく動物性たんぱく質もほとんど摂らず、米と味噌ですから^^

驚くことに、初めて見た西洋人がとぎれとぎれの通訳で伝えるキリスト教の話を、日本人は
とても熱心に聞き、次々に信者になりたいと言ってきます。ザビエルは「日本人はとても
好奇心と知識欲が強く、みんな信者になりそうだぞ」と本国に伝えています。

さて著者のピーター・ミルワード先生、ザビエルの時代にはこうやって日本人は信心深い
資質があったのに、近代になってはすっかり信仰に関心がなくなってしまった、と嘆いて
います。そしてクラーク先生の言葉、「少年よ、大志を抱け」という言葉、もともとは
「キリストのために」という言葉が入っていたのに、それが省略されるような国になって
しまったよ、と憂いているのです。

えええ!そうだったの?!と調べてみました。

たしかにクラーク先生は農学教育の大家、つまり日本の近代化のために、北海道開拓の
ために招聘されましたが、熱心なクリスチャンで布教活動にも熱心でした。そんな人が
"ambitious"の言葉の意味に、「ビッグになれ」と世俗的な成功を含めたはずもありません。

どうやら何て言ったかについては、諸説あるようですね。言い伝えですから^^;

でも奥さん、「クラーク夫人」が風俗店の名前になるとは思わなかったろう~w


これで2週間に及ぶ北海道旅行はおしまい。仕事に戻らねばwww