さきち・のひとり旅

旅行記、旅のフォト、つれづれなるままのらくがきなどを掲載します。 古今東西どこへでも、さきち・の気ままなぶらり旅。

モテるのかモテないのか 風俗大王永井荷風 3

2018年08月14日 | らくがき

 『断腸亭日乗』には、荷風の愛人一覧表がある。一夜限りの風俗で遊んだのは別にして、芸者など金で買った愛人のリストである。その数や16人。彼は金で女と遊んで、その女とつきあう、もしくは身請けや同棲に至るというコース専門なのだ。口八丁手八丁で素人女を騙したり口説くことはせず、商売女と経済的合意の上で関係に至るわけであるから、人道的と言えようか。しかし私の女友達で、「東南アジアで買春をするようなヤツは最低だ!でも口説いて落としたなら、でかした!だよ」と言った人がいる。それも一理あるような気がするがなぁ・・・。
 
                                        

 上述したが、荷風は八重次という芸者と一度は正式に結婚している。おそらくは若気の至りなのであろう。親に勧められた見合い結婚がすぐに破綻し、その前からつきあっていた芸者ならばよかろうと思ったのだろうが、これまたすぐに破綻。ふられたのである。その芸者の別れの言葉がキツイ。

 あなた様にはまるで私を二束三文にふみくだし、どこのかぼちゃ娘か
 大根女郎でも拾ってきたように、御飯さえたべさせておけばよいとは、
 勝手だ。見下されて長居はかえってお邪魔。

 荷風がつきあう女性を次々に変えていったとも言えるのであろうが、彼の金や名声にひかれて関係を持った女たちからも、その自分勝手な態度にあいそをつかされていたこともしばしばあったのではないか、と想像できるのである。
 次々に異性が近づいてくるが、つきあいが続かないという、何か問題がありそうな人はいますよね。そういう人がもてるのかもてないのか、それは微妙な問題であります。



コメントを投稿