こちらは蚕影山祠堂(こかげさんしどう)。文久3年(1863)だそうです。
養蚕の豊作を祈り、その神を祭るお堂だとか。これは川崎市麻生区にあったものだそう
です。今は高級住宅地。養蚕が盛んだったのか。いまは亡き私の師匠が住んでいた
ところで、長年通ったなじみのある土地なのです。
17世紀末の建物、岩澤家。しっかりした木造の家は300年以上経っても立派なんだなあ。
先日、神田の三省堂の建物が取り壊されるという記事を読みました。老朽化したんだって。
あのー、、、俺が大学生のときに新築したやつなんですけどーーーw
古くても内部も立派だよ。
上から入れてハンドルをぐりぐり回すと、下から出てくるんだな。何がだ?
まもなく全部を見終わります。広くて人がいなくてとてもいい所だぞ。
こちらは岩手県から持ってきた工藤家。1751~63年と書いてあるので、なんと12年も
かけて建築したということか。あとから増築したのかな?左は馬屋です。
内部は開放的で、広い1LDKという感じです。囲炉裏はこうやって少し低くなっている
のがいいよね。すんごいお金持ちになったら(絶対にならないが)こんな家を手に
入れたいな。。。
ここからは神奈川の村エリア。こちらは北村家。解体するときに建築年を示す貴重な
墨書が発見されました。「貞享4年」に建てられたそうです。いつ頃なんだかまったく
ピンときません。1687年なんだって。この元号、(じょうきょう)って読むんだってさ。
知ってた?受験勉強に熱心な子供なら暗記してるのかな?
古いから?畳じゃなくて、板の間にゴザを敷いているんだね。
こちらも同じように17世紀後半に建てられた清宮家。土壁ですね。外観が美しい。
梁のカーブが素敵ですぅ♪
柱も床も真っすぐな直線できれいだし、部屋がきっちり閉鎖されていて、そんなに古い
造りとは思えないですね。だいぶ豊かな家が、確かな腕の大工に造らせたんだなあ。
こういう髪形の人っているよね^^ 角刈りっつーの?最近減っていますが。
こんな家に住めたらいいなあ。だけどブロードバンドやウォシュレットは無理か?
こちらも同時代の伊藤家。右手の角には縁側があるのか?
柱の微妙なカーブがアートですねー。それにしても土間にある道具もすばらしい。
住んでみたい気もしますが、あのかまどじゃひとり用にご飯を炊けないねェ。
床は畳がいいけどなー。
現代のマンションだと密閉空間なのでタバコは嫌がられますが、囲炉裏端なら
文句も言われないかー。
これは山田家だったか。よく似た合掌造りの家がいくつも並んでいるので、少し
記憶が薄れている。
段差のある隣の部屋に行く踏み台が素晴らしい木材で、そんなところに感動してしまう。
そういえば居酒屋に行ったときも、立派な一枚板のカウンターだったりすると、それを
なでてホレボレとしてしまったりするなあー^^
そうだ、俺は木材が好きなんだ。イギリスのパブでも、古いところはテーブルや椅子が
木製。それがいい。新しいピカピカのところはどうも好きじゃない。ケビンも「プラス
チックのところは嫌だ」と言っていたなあ。モダンな店はうるさかったりするしね。
見てコレ! もううっとり。。。
こちらは野原家。これくらいこじんまりしているほうがいいかな~^^ とかw
中でストーブを焚いて、どうやら煙で燻しているようでした。これがまたいい匂い
なんですよ。
こちらはでっかい山下家。観光料亭として使われていたものだそうで、ここでも
蕎麦屋をやっているようでした。「いらっしゃいませー」とか言われそうな気がした
ので、中に入りませんでした。
さてここからは「関東の村」シリーズです。こちらは作田家で、千葉は九十九里浜の
地引き網漁の網元の家だったそうです。雪に埋もれたシリーズから、急に南国の雰囲気に
なった感じですよねー。
梁が美しく湾曲していますね。そう、真っすぐにする必然性はないんですよ。
切妻屋根がビロードのよう。こちらは甲州の民家、広瀬家。もう芸術作品。
屋根の上、一列に草が生えて並んでいるんですー。
ここも梁の組み合わせが絶妙ですたい。ぶらさがってみたい~。
茨城県から持ってきた太田家は、耐震工事中でした。一旦全体を持ち上げて、その下に
揺れても大丈夫な土台を作るんだそうです。すごいことするんだなw
ここから信越の村エリアに入ります。左には飛騨白川郷の合掌造りですなあ。
まずは右の佐々木家住宅に入ります。千曲川沿いの名主のお家なんだって。
奥の部屋にも囲炉裏があって、さらにその向こうが畳の寝室とは。
仏壇もこういうはめ込み型だといいねえ。色あいも調和しているから出しゃばらなくて
いいし。仏壇っつ~のも消えゆく文化だなあ~。
おお、風呂場。床の真ん中が傾斜していて水が流れ、外にビシャビシャ流れていく
というわかりやすい構造。湯舟じゃなくて「洗い場」という感じだから、冬は寒そう。
お湯をたっぷりためて浸かるという贅沢な文化は、日本の外に出てしまうとあまり
ないんですよね~。冬に暖まるというのもあるけれど、心身共にリフレッシュする
のが大事なんですよね。
さっき見えてた山下家。
こちらは江向家。
中を覗いてみます。
おお、いきなり馬小屋か。広いからなあー。
やっぱり内部は立派だ。
土間もきれいだよ。
豪雪地帯だけに、柱も太い。
こちらは伊那街道の伊那部宿にあった三澤家の住宅。江戸時代から続く薬屋だそうです。
立派ですねえ~。日本家屋は襖や障子で仕切られているだけで部屋が隣接しているので、
その襖や障子を開ければ(半分しか開かないけど)開放的に奥まで見渡せます。
ずっと向こう側の庭まで見える。
親子代々大家族で同居するのが基本ですし、こんな大きなお屋敷で商売をしていれば
使用人や住み込みの手伝いも沢山いたでしょう。かわいい奥さんをもらったら、押し倒して
chuしたり、着物がはだけちゃったりするよね・・・声なんかもみんな聞こえるよねえ?!
どおなんだあ?
こういう階段も登ってみたいなー。上階で歩いたらギシギシするんだろうねえ。
これまた10~20人分くらい用意できるお釜です。
すばらしく素敵。これに比べて、我が部屋を振り返るとなんて狭くて、いらんもんが
ごちゃごちゃ沢山あることよ。。。
囲炉裏なんてあったら、ここでずっとくつろげますね。
「ロウカ」とか、説明の展示はいらないってば。
屋根は板葺きです。
こんなふうに板を重ねて、その上に石を置いた造りです。
上から見ると、こういう感じなのです。この屋根は見たことがあります。何度も行っている
伊那だったかと過去の画像を探してみたが見当たらない。過去の記憶をしばらく脳内検索して
みました。まず建物が思い出された。そのまわりの景色が浮かんできた。そしてェ~~~
長瀞で見たのを思い出したぞっ(^益^)b
年をとってきたせいか、顔が浮かんでも名前が思い出せない、ワインの味と作られる土地が
浮かんでもブドウ品種の名前が出てこない、小説のある場面が浮かんでも、本のタイトルが
思い出せない、さっき食べたばっかりなのに「ゴハンはまだかい」(これはまだないが^^;)
なんてことがちらほらあるんだが、シャキーン!と思い出せればまだまだいけるぜw
長野から持ってきた水車小屋。これがグルグル回って稼働中。
裏に回ると、歯車がぐりぐり回転していました。