メインの春の星空トピック・カレンダーの他に、特集記事としては7月22日の国内皆既日食のことと、今年が世界天文年ということで400年前ガリレオ・ガリレイが自作望遠鏡で覗いた土星のスケッチのことが掲載されています。まだ精確に観察できるものではなかったことから、両側に耳の付いたような土星の絵が残されています。薄ぼんやりとした土星の像から色々な可能性をイメージした様子がよく分かります。
当時のレンズ磨きの技術の限界もあったのでしょうか、現在では自作用望遠鏡キットでも土星の輪はしっかり観察できて幸せなことです。しかし、想像し発見する余地というのか、そういう段階が一番楽しくエキサイティングな時間だということも真実です。時代が変わっても未知には宇宙のように果てというものがありません。そんなことを考えさせる魅力的なガリレオ・ガリレイのスケッチです。