近くのスーパーでも黒砂糖が何種類も置かれていて、カリスマ・ショップやコンビニのスイーツなどでも黒糖入りと書かれたものがチラホラ見かけます。自然塩と同じで精製しない成分にはミネラルやビタミンもバランス良く含まれているようです。食の安全や健康ブームということもあるのでしょうが、僕も以前から塊状のものと溶かしやすい粉タイプにしたものを置いています。
現代日本人の低体温化に警鐘を鳴らし、食べ過ぎの害と小食の効能を説いて有名な石原結實先生の本を読むずっと以前から、僕は何となく朝食抜きの生活を続けてきましたが、やはりお昼前になるといつも空腹感を感じていました。そんな時はお腹が空いた分けではなく血糖値が下がったからで、黒砂糖やハチミツなどを少し摂って繋げば良いということを知りました。独特のくどい甘さなのでほんの少し囓る程度しか食べられませんが、仕事中の時もお昼まで普通に持たせられるようになりました。
黒砂糖といえば僕の祖父が昔よく頬張っていたのを想い出します。自室の傍らに置いた引き出し箱の中に入っており、僕は子供の頃それをこっそり失敬したことも時々ありました。その頃は栗まんじゅうや大判焼き・薄皮まんじゅうなど、庶民のスイーツもめったに食べられない時代でしたので、黒砂糖の塊は貴重な嗜好&健康エネルギー源だったのではないでしょうか。祖父は自分で納屋を建てる作業中に怪我で寝込んだことから86才で亡くなりましたが、それがなければ96才まで長生きした曾祖父と同じように矍鑠(かくしゃく)としていました。
また母が黒砂糖入りの蒸しパンを、お八つによく作ってくれたのも懐かしく想い出します。現在もコンビニなどで売られていますが、もっと素朴な味わいだったように想います。その頃は粉タイプのものは無く、母が包丁で黒砂糖の塊から削っているのを見ました。その不均一な黒砂糖が所々に糖蜜化して残り、微妙な美味しさと舌触りを生んだものと想われます。僕にとっては手作りしなければもう食べられないスイーツの一つです。
※ 石原結實先生の提言はお金が掛からないところが一番良いと思っています。
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