続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

M『親しみ深いオブジェ』

2010-11-06 07:33:16 | 美術ノート
 図書館で『マグリット』を借りてきても、借りただけで返却することもある。
 考え込むのが怖い・・・。
 けれど、あえてページを開いて・・・考え込む。

『親しみ深いオブジェ』
 それぞれ、同一人物と思しき男の目の前に浮遊する5つの物体。
 親しみ深い?
 よくよく凝視する。

 レモン・・・果実。聖書における果実に、特定は無い。(食べるに良く、目には美しい・・)
 生命の木と、善悪を知る木・・・それを取って食したことから、裸であることが恥ずかしいという人間としての認識を得たことになっている。

 貝・・・これは女陰、セックス、生殖を想起させる。

 リボン・・・これはRibon・・・絆。

 スポンジと壺(水差し)・・・これはどちらも、液体を吸い(注入)、また液体を搾り出す(注ぐ)ものである。
 この相違は何か。
 スポンジの方は汚れ(少なくとも、口に入れることは限りなくゼロ)を拭き、壺(水差し)のほうは、口(身体)に入れるものに使用する。
 抽象的には「善悪」と換言してもいいかもしれない。(もし仮に曖昧さを疑うならば、善悪そのものさえもが曖昧なのである)

 親しみ深い・・・人の存在の原初・根源にかかわる5つのオブジェである。
 常に妄想し、常に判断を迫られるそれらへの思い、執着。
 地球(水惑星)に生きる人としての思いがそこに集約されていると言って過言ではない。

《人は何故に存在し、何ゆえに生きるか》
 日常に潜在する問い(目的)である。

女はセコイ?

2010-11-06 07:12:48 | 日常
 裕福な友人のKさん、廉価をうたう薬局チェーン店で、特売のシャンプーを探して買い求めたので(あら、うちと同じシャンプーを買うのね)と思っていたら、
「これは、夫用、お父さんのなの。」と言った。(えっ、別々なの?)
「わたしのは、ちょっとね(特別なの)。大体お父さんはシャンプーなんて要らないのに、シャンプーが無いぞっていうから・・・」
「・・・」
 ああ、あの社長さん、家庭ではそうなのね。

 かく言うわたし、シャンプーは同じ、でも洗面器は別々。
 最近、付着した汚れがどうしても落ちなくなったので新品に取り替えた。
(で、自分の洗面器が汚れるのを恐れて・・・夫のを黙って借用)

 女は見えないところで結構セコイことをしている。

『城』267。

2010-11-06 06:39:53 | カフカ覚書
こうしてだまって歩いているのならば、バルナバスにしても、ただ歩きつづけることだけがKといっしょにいることの目的になって、気がらくになるにちがいない。

 だまって/schweigend→schwenk/(急速な)方向転換。向きを変える。
 歩く/gingen→gieren/熱望する。
 
☆こうして(急速な)方向転換を熱望するならば、バルナバスにしても、ただ熱望するだけが一緒にいることの目的となるにちがいない。