待ちに待った十一月・・・蜜柑の美味しい季節が始まる。
一日に十個くらいを平らげていた時期もある・・・でも寄る年波のせいか、近年はめっきり減退。
いきなり食べていた動作が、手に取り、眺め・・・それから剥いて、というようにスローになった。
それでも待っている十一月の声・・・黄金色に色づいた蜜柑が並ぶのを見るのは至福。
小学一年生のとき、友達の家に遊びに行ったら、蜜柑を出してくれた。
火鉢があってそれを囲んで食べる蜜柑はさぞ美味しいと思っていたら、友達はこともなげに、
「蜜柑は嫌いなの、でもこうして汁を絞って、お習字の紙に書くでしょ。はじめは何が書いてあるのか読めないけど、ほら、こうして火にあぶると字が浮かんでくるのよ」と、面白そうに笑って見せてくれた。
「・・・・・」
(そんなことより、わたしは食べたいの!)
食べたかった蜜柑、折角友達のお母さんが出してくれた蜜柑を食べ損ねた思い出。
ナイフを使わないで手軽に食べれる蜜柑は大好き。
「柿を食べようか」「林檎を食べようか」と、夫が言う。
「・・・ようか」って、「剥いてくれ」と同義語。
まさか、蜜柑剥いてくれとまでは言わない。だから蜜柑が一番!
一日に十個くらいを平らげていた時期もある・・・でも寄る年波のせいか、近年はめっきり減退。
いきなり食べていた動作が、手に取り、眺め・・・それから剥いて、というようにスローになった。
それでも待っている十一月の声・・・黄金色に色づいた蜜柑が並ぶのを見るのは至福。
小学一年生のとき、友達の家に遊びに行ったら、蜜柑を出してくれた。
火鉢があってそれを囲んで食べる蜜柑はさぞ美味しいと思っていたら、友達はこともなげに、
「蜜柑は嫌いなの、でもこうして汁を絞って、お習字の紙に書くでしょ。はじめは何が書いてあるのか読めないけど、ほら、こうして火にあぶると字が浮かんでくるのよ」と、面白そうに笑って見せてくれた。
「・・・・・」
(そんなことより、わたしは食べたいの!)
食べたかった蜜柑、折角友達のお母さんが出してくれた蜜柑を食べ損ねた思い出。
ナイフを使わないで手軽に食べれる蜜柑は大好き。
「柿を食べようか」「林檎を食べようか」と、夫が言う。
「・・・ようか」って、「剥いてくれ」と同義語。
まさか、蜜柑剥いてくれとまでは言わない。だから蜜柑が一番!