続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

健太来訪。

2012-09-03 06:31:51 | 日常
 息子の友人宅から時期になると忘れずに送られてくる果物。夏は桃・・・それも最上等の桃。見ていると恐縮するくらいの立派な桃で、自分の人生には似合わないな、勿体ないなと少し引いてしまうほどの見事な桃である。
 届くと、本人に即電話、連絡する。

「土曜日に受け取りに行く」という返事。火曜日に届いて土曜日はちょっと・・・と思っていたら結局日曜夜の来訪。触ったりすると傷むので、封だけ開けて玄関に届けられたときのまま。行ったり来たりするときに(大丈夫かな)と胸がざわついた。

(一つはすぐに冷やして食べた・・・)健太の来るのを待った。
 
 呑気、気ままな独身者の息子。
 今夏の猛暑、ゴルフで体調不良でも起こしていたらと危惧していたけど、
「うーん、あんまりやらないな」という。
(良かった、で、土日の休みは何しているの?)と、気になるところだけど、まぁ、元気ならOK。

「車、手放したよ」
「えっ、」
「ウン、乗らないしね」とあっさり。
 マンションも会社へ徒歩で行ける距離に購入している。バイクだ車だと言っていた時期は冷めたのかもしれない。生活はシンプルが一番。株の定期的な通知は以前の住所であるここへ届く、手放していないということは金銭的な理由というほどでもないらしい。若者の車離れは本当で、どこへ行っても駅周辺にはレンタカーがある。それで十分なのだと思う。

「でも、お前、少しお腹が出たね」(心配な種を探す母であるわたし)
「うん、ジムへ通っているんだけどね」って、前に来たときには言っていたけど・・・続けなさいね。

 食事の最中も息子の一挙一動が気になる。(ああ、元気なのね、無事でいてね)
 
 今夏、四国に二度ほども行き、スキューバーダイビングを楽しんだという。
「お父さんも行きたいなら連れて行くよ」と声をかけてくれたけど「うーん」と曖昧な返事。四国高知は夫のルーツ、一度は皆で訪ねてみようと兄姉たちは言っていたけど、年の順に不具合が出て、義兄は寝たきり状態だし、長姉も自分の不具合を押して介護をしている・・・とても行けそうもない。

 などと考えているうちに「じゃあね」と軽く手を振り帰ってしまった息子。
「又、いつでも来てね」(いつも待っているから)

『風の又三郎』430。

2012-09-03 06:18:50 | 宮沢賢治
家の前の栗の木の列は変に青く白く見えてそれがまるで風と雨とで今洗濯をするとでも云ふ様に烈しくもまれてゐました。

☆化(形、性質を変えて別のものになる)の全てには律(基準となる決まり)がある。
 黙って裂/ばらばらに離し、遍く照(光)だと吐き(言い)現している。
 普く有(苦しみと迷いに満ちた人間の生存状態、存在)であり、金の千(たくさん)の陽(光)になる運(めぐり合わせ)として陽(光)の列(仲間)になる。

『城』1022。

2012-09-03 06:06:39 | カフカ覚書
第二には、ブルーンスヴィックの頭のお粗末さと野心のせいです。この男は、伯爵府の役所といろいろ個人的なつながりをもっていましてね、彼一流の気まぐれな空想力を発揮して、つぎつぎに新しい手を考えだしては、そういうコネのある人たちを動かしたのです。

 手/Erfindungen・・・虚構、作り事。
 伯爵府/Behorden→Hord/遊牧民の群れ。

☆第二にはブルーンスヴィック(激情の人)の愚行と功名心のせいです。彼は遊牧民の群れと異なった自己とのつながりをもっているので常に新しい作り事を考えだしては空想(幻想)で無為を引きおこしているのです。