続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

完敗。

2012-09-16 06:32:02 | 日常
 敬老の日はハッピーマンデイとかで9月17日になっているけれど町内の催しは昨日の15日に行われた。

 不参加の方の記念品を受け取りに町内会館へ行き、即、その家々を回って帰宅。

(そういえばもう秋の彼岸・・・少し早いけどお墓参りも・・・)

 そう思い、急遽お花屋さんへ行こうとしたら、90才はゆうに越えたKAさんが、ちょっとおしゃれなブラウスを着て、フェンスに干したマットなどを取り込んでいた。
「どこか出かけるの?」
「ううん・・」と少し恥ずかしげなKAさん。
「あっ、町内会館ね、」と言うと、
「うん、年寄りは家に居たほうがいいんだけどね」とKAさん。

 参加者には会館に一席設けられ料理が並ぶらしいが、不参加者には記念品のみ。不参加者の方はそれぞれ出席不可能な身体の不具合をかかえている。(恥ずかしいという理由の人も・・・)
 90才も過ぎて、付き添いもなく自分の足で会館に向かうKAさんは表彰もの。
「少し早いかねぇ」と、言いながらいそいそ取り込んだマットを玄関先に放っぽった。玄関の鍵を開けるのももどかしいという感じ・・・(時間は早めなのに)

「あんたどこ行くの?」
「花屋さんだから、KAさんと同じ方向を回って行くわ」と、わたし。

「ところで、息子さんの彼女は最近はどう?」と聞くと、
「嫌だよぉ、『どうやって片付けようか』って話てんのさ」「・・・」
「わたしが死ぬの待ってんだねぇ」と笑った。
「病気をしたら、すぐどっかへ放り込むつもりだろう」「・・・」
「元気でいなくちゃね!」と、わたし。

「近ごろはダメだよ、足がさ、痛いんだよ」と嘆いた。
「何言ってんの、わたしなんかとっくだよ」と言ったのに、彼女は通りの信号を見て、「あっ、それじゃ。あんたは右だろう。わたしは・・」と、車道の方へ。

「あっ、でも信号が変わるよ。危ないよ!」と言ったのに、KAさんは飛び出した。
「見てるからねぇ!」と大声で。
(スゴイ、小走りだわ!)
 渡り切ったときすでに信号は赤。


 KAさん、すごいよ。わたしは敬うべき90才をも越えたKAさんに、完敗したことを悟った。
(頑張んなきゃ!)自信ないけど・・・。

『風の又三郎』443。

2012-09-16 06:24:28 | 宮沢賢治
昇降口からはひって行きますと教室はまだしいんとしてゐましたがところどころの窓の隙間から雨が板にはひって板はまるでざぶざぶしてゐました。

☆衝(重要なところ)の考えは光である。
 講(はなし)には、経/常に変わらず、悉く双(二つ)の有(存在)がある。
 半(二つのうち一つ)は、範(物事の手本)である。

『城』1035。

2012-09-16 06:07:26 | カフカ覚書
これで、新しい仕事がいつものように四方八方からまたぞろ押し寄せてくるのでなかったら、また、あなたの事件がほんの些細な事件ー実際、最も些細な事件のなかでも最も小さなものだと言ってもいいくらいなのですがーとにかく、ほんの些細な事件にすぎぬというのでなかったならば、われわれ一同は、やれやれと安堵の息をついたことでしょう。

 ein→Ahn/先祖。
 ほんの/sehr→Seher/予言者。
 kann→Kahn/小舟。
 些細/klein→klan/氏族
 ほんの/fast→Fasten/断食。

☆これでいつものように新しい現場不在者が四方八方から苦しめられることがなかったら、また、あなたの災難が予言者の嘆きの事件としてー先祖の氏族の予言者の事件なのですがー小舟、断食は悲しみの中でも最も悲しいものです。