衣笠十字路のバス停で会ったのは、日赤の奉仕で一緒になるTAさん。
少しばかり年長かもしれないと思うその人は、以前わたしが
「今度うちの息子も結婚するわ。まあ、昔と違うから、姑になる方が気を使うわねぇ」と言ったら、
「あらっ、何言ってんのよ、嫁さんになめられたらダメよ」と、にこやかに一喝。
そういえばいつもきりっと髪を結い上げ、きちんとお化粧し着衣も乱れなく美しい装い。姿勢も正しくどこといって隙のないような・・・言ってみれば武士の妻という感じの人。
思わず、「いつも綺麗になさっていますねぇ」とTAさんにいうと、
「あなたこそ」と思いがけない言葉が返ってきた。この社交辞令にビビッて、
「いやだ、わたしなんか・・・髪の毛も自分で切って、いい加減なんですよ」と、要らぬことまでばらしてしまった。
な、なのに・・・ふと気付いたわたしのわたしの着衣・・・後ろ前。背中でとめるはずのボタンが前にあるって!
ああ・・・。ばれたかな? ばれたかもしれない。
少しばかり年長かもしれないと思うその人は、以前わたしが
「今度うちの息子も結婚するわ。まあ、昔と違うから、姑になる方が気を使うわねぇ」と言ったら、
「あらっ、何言ってんのよ、嫁さんになめられたらダメよ」と、にこやかに一喝。
そういえばいつもきりっと髪を結い上げ、きちんとお化粧し着衣も乱れなく美しい装い。姿勢も正しくどこといって隙のないような・・・言ってみれば武士の妻という感じの人。
思わず、「いつも綺麗になさっていますねぇ」とTAさんにいうと、
「あなたこそ」と思いがけない言葉が返ってきた。この社交辞令にビビッて、
「いやだ、わたしなんか・・・髪の毛も自分で切って、いい加減なんですよ」と、要らぬことまでばらしてしまった。
な、なのに・・・ふと気付いたわたしのわたしの着衣・・・後ろ前。背中でとめるはずのボタンが前にあるって!
ああ・・・。ばれたかな? ばれたかもしれない。