続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

若者。

2012-09-15 06:49:33 | 日常
 つくづく自分は年をとったと思うのは、時代というものに疎いどころかよく分からない時である。

(ああ、なるほどね)と理解できる範疇であれば、錆付いた感性のホコリを払うことが可能だけれど、(ハテナ?)と戸惑いを隠せない事もある。

 
 写真も義兄の入っているサークルの写真展はよく分かる(当たり前だけど)。若干抽象的に加工したような作品もないこともないけれど、納得のいく範疇であり、首を傾げるほどの事はない。


 昨日通りがかりに入った画廊での写真展、題名が付けられていなければさっぱり・・・。たとえば「手」・・・モノクロ写真で手と言われなければ、雲か何か掴みどころのない写真。

「よく、分から・・・」口ごもったら、
「ああ、これは写真を見てイメージした僕の音楽とのコラボなんです」と、ヘッドフォーンを。

「聞けば、この写真の意味が分かると思いますよ」と22才だという若者が言う。

「・・・」ドラム音・・・単調な流れ・・(日常の普遍性か?)
 
 対象(モチーフ)を感じ取って楽曲を作るって!イメージを立体化するなんてスゴイ!


 you lie, we die. という作品も。
 時代を感じながら言うべきことを告発する。

 若者たちはその微妙さを肌で感じながら何かを表現しようとしている。すっかり分かるというのとは違うけど、その微妙さその眼差しは遊びの曖昧さを拒否している。

「名前書いていって下さいよ」と、見たサイン帖(芳名録)・・・若者らしいこだわりの文字が並んでいて、普通の書体で書いたわたしの名前は浮いてしまった。

 頑張って! 見えないものを探す眼差しから、すべては始まるのだから。

(横須賀上町「スペース・三季」にて)

『風の又三郎』442。

2012-09-15 06:41:26 | 宮沢賢治
 烈しい風と雨にぐしょぬれになりながら二人はやっと学校へ来ました。

 烈しいはレツと読んで、裂。
 風はフウと読んで、封。
 雨はウと読んで、有。
 二人はフ・ジンと読んで、普、神。
 学校はガッ・コウと読んで、合、光。
 来ましたはライと読んで、雷。

☆裂/ばらばらに離れて、封/閉じる有/存在・・・(人の死)
 普く神になり、合わせて光る雷(神なり)。

『城』1034。

2012-09-15 06:18:39 | カフカ覚書
最近、そのことでわたしのところに照会がありまして、これで事件全体が氷解したことは、言うまでもありません。A課は、測量師は要らないというわたしの回答に満足しましたし、ソルディーニも、この件は自分の管轄外のことであった、むろん、自分の落ち度ではないにせよ、神経の滅入るようなむだ骨をさんざん折ったということをみとめざるをえなくなりました。

 測量師/Landveresser→Land vermissen/土地、( )のないことに気付いた人。
 要らない/notig・・・貧しい、困窮している。
 仕事/Arbeit→Alibi/現場不在。

☆改めてこのことでわたしのところに照会がありまして、これで総ての事件が晴れたということは言うまでもありません。
 A課は測量師(土地のないことに気付いた人)は少しも困窮していないというわたしの死の言葉にまんぞくしましたし、むろん、義務はないにせよ、さんざん神経の滅入るような死の言葉による現場不在をしたということを認めねばならなくなりました。