続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

ひよっこ。

2014-06-24 06:53:34 | 日常
 あれもこれも、みんな過去のことになってしまった。未来に具体性はないけれど、過去には記憶されたデータがある。

 ふと過ぎる、期せずして面影が走る。(元気でいるだろうか)当時の空気、さざめく笑い、明日がどうなるかなんて分からないのに、ただ夢中に過ごした日々の連鎖。

 明方までかかって仕上げた仕事を会社に持参。偶然出会うしかない外注同士との語らい。場面は切れ切れに脳裏を過ぎる。
「わたしたちってどうなるのかしらね」
「忙しくしていればお金になるけど、仕事のないときは待ちぼうけ、一円の収入もないんだもの。何かしたいと思っても、いつ仕事が入るか分からないから予定というものが立てられないし、約束も出来ない。」
「ほんとうにね、使い捨てられるだけ」
「考えても仕方がないわ。何の保証もないから、身体だけでも気をつけましょうね」
「指一本だって怪我をしたら仕事に支障が出るもの」
 会社の隅でのひそひそ話。MさんとHさん、それにわたしの会話。
そこへ割って入ってきた先輩、
「何言ってんのよ、ひよっこのくせに!」と、嗤った。
「・・・」

 しばし呆然とするわたしたちに、主任のSさんは言った。
「あの人も可哀想なんだ・・・亭主はヤクザで、家でごろごろしているらしいよ」
「・・・」


「なんか、わたしたちって、可哀想な集団だね」と、Hさん。

 染色トレースの内職。近ごろはこんな仕事をしている人を見かけない衰退産業に属していたわたしの思い出。



『ポラーノの広場』376。

2014-06-24 06:45:39 | 宮沢賢治
 そこへ立って、私は、全く変な気がして、胸の躍るのをやめることができませんでした。

 立ってはリツと読んで、律。
 私はシと読んで、詞。
 全くはゼンと読んで、全。
 気がしてはキと読んで、記。
 胸はキョウと読んで、響。
 躍るはヤクと読んで、訳。


☆律(基準になる決まり)の詞(ことば)は全て変(うつりかわる)記(書き記す)であり、響(音が伝わる)で、訳(ある言語に言い換える)。

『城』1662。

2014-06-24 06:29:32 | カフカ覚書
朝おそくまで寝床でごろごろしている小使の一家なんてほんとうに前代未聞だわ!」
 ふむ、こいつは、なにか言いかえしてやらなくちゃならんぞ、とくに家族と寝床のことにかんしてはだまっているわけにはいかん、とKは考えながら、フリーダに手つだわせてーこの場合、助手たちを使う必要はなかった。助手たちは床に寝そべったまま、女教師と生徒たちをおどろいたように見つめていたー


☆先祖の罪過の一族とは、聞くところではすでに解放され、縁が切れている。だからこれは何か言いかえしてやらなくてはならない。とくに一族と縁が切れていると思うことに関しては、フリーダ(平和)が存続しているので、助手(脳、知覚)も必要としていない。根底にはまだ戒めが横たわっていることに驚き、子孫にまでもー