続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

あの二人。

2014-06-25 06:43:59 | 日常
 あの二人は隣同士の主婦であり、どこへ行くにも一緒であることが多い。
 あの二人は二人組であって、三人組を許容するとは考えにくい。それほどに仲がいいというか二人一組の印象なので中に割って入ることは出来そうもない。そう思ってからでさえ、二十余年の月日が経つけれど、彼女たちの仲は、それより以前、ずっと昔からのお付き合いらしい。

 月曜日と木曜日には十時きっかりに並んで買い物に行く。A店はB店より遠いが、B店に行くらしい。しかもわざわざ遠回りの山越えで行くというから恐れ入る。そのうち更に遠くにC店という評判のスーパーが開店してからは、そこへも通うという。
 2キロ3キロは何でもない、むしろ歩くことが楽しいといった風情で二人はおしゃべりに花を咲かせながら陽気にわたしの家の前を通り過ぎて行く。


 今朝、雨戸を開けると二人は並んでウオーキング・・・。二人の家にはウオーキングマシンもあって、初台は疲弊し今は二台目だと聞いたのは、今から十年ほども前のこと。

 とにかく二人はよく歩く、決めたことはきっかり守り通すという信念が垣間見えるのは、二人に共通している。

 あるとき一人が言った。
「夫はね、九州の炭鉱で働いていて、その時も隣同士だったの。仕事(日産自動車)の関係でこちらに来て、後で彼女の旦那さんもこちらに誘ったの。だから、もうずっと昔からの付き合い」

 若いときから姉妹のようにしてきた二人、わたしも一緒に歩きたいけど、三人組にはなれそうもない。

『ポラーノの広場』377。

2014-06-25 06:34:01 | 宮沢賢治
それはあのセンダードの市の大きな西洋造りの並んだ通りに、電気が一つもなくて、並木のやなぎには、黄いろの大きなラムプがつるされ、みちにはまっ赤な火がならび、そのけむりはやさしい深い夜の空にのぼって、カシオピいアもぐらぐらゆすれ、琴座も朧にまたゝいたのです。


☆死の題(テーマ)は、済(すくい)の陽(ひかり)が殖えることである。
 蔽う二つを伝える記である。
 逸(隠して)蔽(見えないようにし)黙って記している。
 題(テーマ)の釈(意味を解き明かす)は、化(教え導く)真(まこと)也。
 金(尊い)座(星の集まり)は朗(くもりなくあきらか)である。

『城』1663。

2014-06-25 06:14:10 | カフカ覚書
いそいで平行棒と木馬を押してきて、それに掛けぶとんをかけ、小さな仕切り場所をつくった。そしてそのなかで子供たちにみられないようにして、服装をととのえることだけはできた。


☆大急ぎの小舟や、こちらへ転嫁された抵当、どちらも不和でいっぱいだったが、先祖の氏族の象徴を子孫が見ていたので、少なくともそれを引用することができた。