続・浜田節子の記録

書いておくべきことをひたすら書いていく小さなわたしの記録。

秋晴れ。

2014-09-14 07:20:39 | 日常
 洗濯物を干しにベランダに出たけれど、空は雲ひとつなく真っ青。
 九月中旬・・・小学生の頃のこの時期、運動会の準備に追われ、ダンスを習ったりかけっこの練習に時間を費やしていたのを思い出す。
 嫌々ながらのだらしない参加。左右が分からなくて「ハイ、右足から!」なんて言われると一人だけ左足を出し、慌てて引っ込めているような間抜けな子供だった。
 華があって、ダンスが上手な上級生の女子が運動場の真ん中に設えた台座の上で踊っていた姿を思い出す。
「お勉強もよくできるんですって」と、下級生は噂する。今で言えばAKB48のようなスター的な存在。どうしているかな?(やっぱり)っていう素敵な生き方をしているかもしれない。

 運動会の思い出には良いことが一つもない。走ればビリから二番目、踊れば微妙に遅れる、みんなが歓声を上げているような時も白けた顔でぼんやりしている、(ここはわたしのいる場所じゃない)正しくそんな感じだった。

 九月の秋晴れはむしろ恨めしい。


 ただ、この年になって思う。どうしてその時々を思いっきり楽しめなかったのかと。羽目を外すほどにはしゃいで運動会などを満喫する(この興奮を一生忘れない!)と胸に刻むような活気が、なぜ欠如していたのか。
 淋しく目立たない子供は、人生も終盤という頃になってやっと過去の修復を願っているけれど、もう何を望んでも間に合わない。

 しかし、どこかで、
《自分を否定しちゃいけないよ》と、囁く声がする。

『城』1736。

2014-09-14 06:58:48 | カフカ覚書
 しばらくすると、助手たちは、体育教室の窓の外にあらわれて、ガラスを叩きながら、なにやらわめきだしたが、なにを言っているのか、もう聞きとれなかった。


☆しばらくすると、テーマである旋回の〔天〕蝕が現れて(円形)を転がし鼓動したので大声を出した。しかしながら、暗号は少しも聞きとれなかった。